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★2012年SIST読書マラソン推薦図書★
所在:展示架
資料ID:11001101
本を読んで読書マラソンに参加しよう!
開催期間10/27~12/7 (記録カードの提出締切12/13)
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新渡戸稲造が海外へ発信する目的の書で、キリスト教や騎士道などと比較することにより日本人に根付く「武士道」の解説をしています。
日本人が読めば当たり前ということで、あまり熱心に読まなくても理解が早い、しかしながら海外の人々には理解が難しいと思います。そこに主眼を置いている書でありますからあまり思いを深めるものではありませんでした。
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かつての5000円札の人。お札になった当時は何をした人なのかまったく知りませんでした。
ところで、あなたは誰ですか? とたずねられて何て答えますか? 名を名乗りますか? 職業を説明しますか? 所属する会社名を伝えますか?
外国人向けに書かれた「日本人論」を現代語訳したもの。「日本人カタログ」を眺めている感じで楽しめますし、当然、勉強にもなります。著者の教養に降参。すごい人がいたものです。
ところで、あなたは誰ですか?
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"BUSHIDO The Soul of Japan" written by Inazo Nitobe in 1899. This is the best-selling and the long-selling book around the world.
Harakiri scene :"Kobe Jiken"n"Sakon, Uchjki and Hachimaro"
The Harakiri young brothers.
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古典的に話題になっている本は、目を通しておきたい、って思ってもなかなか数も多くて・・・学生時代にいかにさぼってしまっていたかを反省するばっかりなんだけど。大体開いたこともないから、現代語だろうが、明治の言葉だろうが同じなんだけど!
とはいいつつも「現代語訳」ってのが手に取るきっかけになったのは確かです、はい。
でも、どうもやっぱり、日本人が書いたもののくせに、翻訳ものを読んでいるという違和感は避けがたく。
ともあれ、教養の時間を過ごさせていただきました。
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「宗教がないのにどうやって道徳を教えるの?」という著者の奥さん(外国人)の疑問に答えた本だそうです。
現代日本人が忘れかけているモラルや思いやりの心等がたくさんつまっています。
大分県立芸術文化短期大学:
通りすがりのへっぽこ侍
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グローバル化が進む中で、国家そのものの意義が問われ始めた時代。一方で、個人主義等に代表されるアメリカ的価値規範のような単一の価値観によって生まれる世界は果たして人々の生活を本当に豊かにするのだろうか。私は、各国のアイデンティティが折り重なってこそ、豊かな未来が築かれると信じたい。
著者が本書の中で指摘したように、開国以降『劣等国と見下されることを容認できない名誉』から日本は発展してきた。しかし、その帰結が第二次世界大戦を生んだことをきっかけに、西洋的価値観を帯びた憲法を軸に、物質的豊かさを追求した空白の50年間を我々日本人は生きてきた。語弊を招くことは承知で申すと、そういった状況下で起きた東日本大震災は、自然が我々に警笛を鳴らしてくれた結果かもしれない。今こそ忘れかけた武士道を中心に、日本人のアイデンティティを再構築する時が来たのだと思う。
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「葉隠」から如何に美化されて「武士論」になったか。
「武士論」が如何に曲解されて、戦前の「大和霊無敵論」になったか。
「武士論」と「国家の品格」が如何に繋がるか。
面白い。
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岩波新書の同書を持っていたが馴染みにくい訳のため手に取った。
内容は大部分が頭から抜けていた。武士という言葉からストイックなイメージが強かったが、それよりも思いやりや礼節といった他者に対しての心遣いにも多くページが割かれている。英語の副題がソウルオブジャパンとなっていることにも頷けたが、果たして今の日本人に当てはめられるのだろうか。新渡戸氏が生きていたらどう思うのだろうか。
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現代語訳が上手なのだと思う。大変読みやすく、帰省の高速バスの中などで一気に読むことができた。訳者が解説でも書いているが、今から読むとそれはいかがなものかと思えるところもある。特に女性の地位についてかかれている章など。しかし、前半の義・勇気・仁・礼・信と誠・名誉・忠義など、納得できる部分が多かった。日本人の道徳観の多くの部分がこういうところから来ているのだとあらためて感じた。西洋人と日本人とで贈り物を届けるときの姿勢の違い(すばらしいプレゼントなのか、つまらないものなのか)などはいまにも生き続けている例と言えるだろう。しかし、ここ10年ほどで大きく家族や生活のスタイルも変化し、徐々に日本人の心も変わってきているのかもしれない。「いやいやとっくの昔に大きく変わっているよ」とは、本書を読んでいても感じられないのだ。100年以上前に書かれたこの本が、それほど古びた感じがしないのだ。心ですら遺伝していくものなのだろうか。
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[ 内容 ]
日本人は、宗教なしに道徳をどう学ぶのか―こうした外国人の疑問を受け英文で書かれた本書は、世界的ベストセラーとなった。
私たちの道徳観を支えている「武士道」の源泉を、神道、仏教、儒教のなかに探り、欧米思想との比較によってそれが普遍性をもつ思想であることを鮮やかに示す。
「武士道」の本質をなす義、仁、礼、信、名誉などの美徳は、日本人の心から永久に失われてしまったのか?
日本文化論の嚆矢たる一冊を、第一人者による清新かつ平明な現代語訳と解説で甦らせる。
[ 目次 ]
道徳体系としての武士道
武士道の源泉
義―あるいは正義について
勇気―勇敢と忍耐の精神
仁―惻隠の心
礼
信と誠
名誉
忠義
武士の教育
克己
切腹と敵討の制度
刀、武士の魂
女性の教育と地位
武士道の影響
武士道はまだ生きているか
武士道の未来
[ 問題提起 ]
[ 結論 ]
[ コメント ]
[ 読了した日 ]
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主たる宗教概念がない日本で、どうやって倫理観や道徳観を育むの?という問いかけから産まれたという本。実際西洋の単語や歴史的出来事と、日本史における出来事や文化の対比が多く考察された上で概念の説明がされているので、共通した道徳観があることがよく分かりました。また、孔子マホメット古代ギリシャと引用元は幅広いので、数多くの理解を得たのだと思うと当時世界的ベストセラーになったと言われているのが納得出来る内容でした。
封建制から資本主義に変わり、士農工商から富の構成は間逆の立場になってしまい武士道こそいまやあまり聞かない言葉になってしまいましたが、貧富の差にかかわらず職業を超えた先に根付いているものとして考えたとき、日本人として残していかないといけない財産だなぁと思いました。
最後の桜と薔薇の対比がその象徴だというのがなんとも後を引く演出です。
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当時欧米で誤解の多かった、武士道という日本人の精神世界を砕いてわかりやすく(しかも英語で!)説明した本。筆者の教養に平伏する。
現在では時代遅れの思想を含む面は否定できないが、日本人の理解に役立つ一冊。
街で出会った外人に日本人について聞かれた時、この本の内容をベースに説明できればカッコ良い
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恥ずかしながら、お札にまでなった新渡戸稲造がいったい何をした人なのか知らなかった。
日本人の道徳観を世界に向けて発信した本書は、武士道をキリスト教や西洋の文学、哲学などと比較しながら、決して野蛮なものではなく、欧米の道徳観と比べて勝るとも劣らないものである事を説く。
海外の人と付き合っていると、想像以上に日本への関心が高い事に驚く。経済的な力が衰えてもなお、文化的な側面への興味は尽きない。日本文化に対する尊敬の背景にあるのは過去の偉人の努力の賜物である、と改めて感じた。
開国の時代を生きた人の生の声、切腹を見た外国人による記録など、今を生きる日本人にとっても刺激的な内容が多い。
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「武士道は、日本の標章である桜の花にまさるとも劣らない、わが国土に根差した花である」
冒頭にこう書かれています。
武士だけでなく、日本人全体に染み渡っていた文化と言ってもいいと思う。
現代でも武士道精神として日本人の心に息ずいているのでは…。
義、勇気、仁、礼、信(誠)、名誉、忠義の徳目による分析はとてもわかりやすく、切腹、敵討やまた刀を持つことの意味…またそれらの精神が武士のみならずそれ以外の人にも通じている様を分析している。
日本人として忘れてはならない本質が詰まっている。