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お久しぶりに、高嶋さんの、
クライシス・ノベルが読めると期待しましたが…、
その内容は、「首都(機能)移転」モノでした…。
もちろんっ、「首都機能移転」は、
小説の題材として、とても面白ぃと思います…。
(まだ他に読んだことがありませんし、期待!)
しかし、本作品では、
国債1兆円超えの日本発の世界大恐慌の危機…、
その裏で暗躍するヘッジファンドと中国の影…、
その引き金としての、首都直下型地震の危機…、
それらの問題の回避策としての首都機能移転…、
その策を実行するための、道州制の並行導入…、と、
てんこ盛りの内容がごちゃ混ぜに展開しており、
読んでいて、視点が、ブレブレになりました…。
加えて、高嶋さんの得意分野は、
政治小説でも経済小説でもなく、
原発や自然災害などのクライシス・ノベルですから、
政治や経済の重みや凄みや泥臭さが描き切れてなく、
いろいろな政治小説や経済小説の、いいとこ取りに、
肩書きばかり大げさで、深みのないキャラクターと、
ご都合主義的な展開は、とても表面的な浅ぃ印象で、
ちょっち、期待ハズレだったかな~。
しかも、すったもんだした挙句に、
唐突に提示された、新首都の移転場所には、
説得力も、物語との整合性も感じられず…、
どぅしてそこなの?…って思っていたら…、
高嶋さんの出身地…といぅカラクリには…、_| ̄|○
(その点だけでも、マイナス★1つものでありんす)
そして、全体的に感じた違和感は、
一人の元官僚が主導し、一部の企業代表によって、
密室でプランが作られ、地震や経済危機に乗じて、
なし崩し的に、プランが実行されている点ですね。
なんだかんだで、地震や経済危機にも煽られて…、
2年で首都移転といぅのも、ちょい軽スギちゃん。
「首都機能移転」は、
様々なファクターや利害が、複雑に絡み合ぅだけに、
作家さんご自身の得意分野に絞り込んだ上で、
自分なりのしっかりとしたシミュレーションを行い、
お話や構成を考えないとダメだと思ぅんだけどな~。
(首都直下地震と首都移転に限定すればよかった…)
かなり、辛らつな感想になりまして、スミマセン…。
でも…、とても期待して読んだので、ギャップが…。
評価は、ベース★3つ-★1つで…、★★☆☆☆…。
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■パニック系の小説と思い本書を読んだのだけれども,
経済問題を基調とした官僚小説だった。
■私が期待した内容ではなかったので,
低めの評価にしました。すいません。
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パニック系を想像しましたが全く違いました。
話しが上手くいきすぎな感が否めませんが、政治の中心は東京でなくてもよいのでは?と考えさせられる作品。
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首都機能移転問題に一矢を投じたかな。移転先はなじみのあるところでおもしろい。いい場所です。地盤構造が安定しています。いいところに目をつけました。
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2011.3.11以前に書かれた「M8」、「TSUNAMI」がパニック小説として最良の刺激があり、自分自身の防災意識を高める上でも参考になった経験から、著者の新作を「名前買い」してみたが、読後感はまあ、こんなもんか。
首都大地震をきっかけに世界が日本売りを始める、そのきっかけを造って大商いを諮るヘッジファンドと、立ち向かう有志の若手官僚という構図は新鮮だが、著者の力量をもってすれば、もっと描きようはあったように思う。
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首都直下型地震の恐れが高まる日本で、政府・官僚・アメリカのそれぞれの思惑。
首都移転・道州制。
主人公の国土交通省の若い官僚にアメリカの大学時代の友人の政府補佐官がいろいろ情報を与えたり、するのが不思議。
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数年内に起こるかもしれないと言われる東京直下型地震
この問題を独自の視点から語られる物語
現在の日本の脆弱さ
数々の大地震と富士山の噴火予測といった自然環境の懸念
少子高齢化に180兆円規模の国債発行額といった行き詰りをみせる経済環境の懸念
そして何より危機感のない日本政府の対応
これに付け入る大国の影
この打開策として提言される
首都移転
道州制の導入
パニックストーリー???といった小説だが経済小説にも属するような仕上がり
日本の未来を懸念し警鐘を鳴らす物語でもある
もちろんフィクションであるわけで
新首都になる都市は・・・・・
裏で動く…日本を操る・・・世界を操る人物は・・・
物語の最後に明かされる糸を引くあるもの・・・・・・
おーーーーーそんなことが(・・;)
っと楽しませてくれる
うん!!
興味深い作品だった!!
もちろん他人ごとではない話だよね・・・・・
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アマゾンで書評を読んで「災害パニックものかと思ったら首都移転の政治政策関連の話だった」と知っていたので、それなりには楽しめた。ただ「M8」や「首都感染」の著者の小説のイメージから言えば、迫力やインパクトには書けると思ったので、星は三つにした。
2014年に東京が地震に見舞われる。そして研究者の発表でその自身が首都直下型地震の前兆にすぎないと知れ渡り、マーケットがパニック的に下落。それを機に禿鷹ファンドが仕込みを開始し、日本を奈落の底に落とそうとしているとの報告が入る。主人公の森崎は国土交通省のキャリア官僚。彼の国内外の人脈が日本の危機を救おうと、首都移転&道州制導入計画のために動く…と、ざっと言えばこんなストーリー。
著者の他の著作の面白さを知っているので、この本は星三つどまり。
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5年以内に、92パーセントの確率でマグニチュード8クラスの自信が首都圏で起こる。
その地震が日本経済に与える打撃は決定的なもので、日本発の大恐慌が世界を襲う。
という、最悪のシナリオを回避するために、スーパーマンのような日米の官僚が獅子奮迅の働きをするというお話。
その、解決策は...ひとつの選択肢ではあると思う。
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#読了。東京直下型地震が世界恐慌への引き金をひくというレポートにより、アメリカからのプレッシャーが。日本は遷都により被害を最小限に抑え、景気浮揚を考えるが。首都候補地は思いもつかなかったが、よくよく考えると高嶋さんって・・・
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まず、物語ありきで構築された話である様で、この作品の登場人物たち全てに環境移入できない。また、結論ありきの話に強引に導くために出来すぎの人物関係と、都合よく主張が通る展開は正直、どうかと思っていたが最後のネタばらしで、まあそんなこともあるかというオチがついた点が救い。
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○作家で、地震などの災害関係をテーマとする作品の多い高嶋氏の作品。
○今後起こるであろう首都直下地震と、それによって引き起こされる世界経済の混乱に対処すべく、“首都機能移転”という荒技の実現に奮闘する公務員・政治家・記者を巡る小説。
○首都機能の移転はともかく、近い将来起こるであろう首都直下地震がもたらす影響という意味では、フィクションでありながらも、警鐘を鳴らす作品。
○読み物として、臨場感がありおもしろかった。
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テーマは良いんですが、内容が伴ってないですねえ。
高嶋さんの作品には、『TSUNAMI』や『M8』とか、
他にも地震を描いたものが有るんですが、
それらに比べて、内容が薄いです。
元々は、科学者だった著者ですが、
金融や政治は苦手だったんですかね。
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息もつかせない感じで一気に読んでしまいました。
日本の今の閉塞感にメスを入れることができるのか?
世界のなかでの日本。国の内外での見方の違いなど、興味深く読めます。
地震の予測、経済についてフィクションと思いつつ、まんざらウソでもないような感じで後半になるほど引き込まれました。
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地震国日本の弱点をグローバルな視点から展開したフィクション。後半の話はうまく行きすぎにも感じるが、問題意識として認識しておく話題である。また、中国の存在感を改めて脅威に感じるきっかけになった。