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舟を編む みんなのレビュー

    一般書 2012年本屋大賞 受賞作品

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    みんなのレビュー2,963件

    みんなの評価4.3

    評価内訳

    2,963 件中 31 件~ 45 件を表示

    紙の本

    最高の一冊です

    2013/04/23 09:25

    0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

    投稿者:櫻良 - この投稿者のレビュー一覧を見る

    この本は 本に対しての愛情がたっつくさんつまっているんだなーと感動させられました
    よく人に本を貸す私ですが、この本だけは貸せなかったです。
    読み終わって しばらく余韻が止まりませんでした。

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    紙の本

    さいこうですっ!

    2013/04/21 21:56

    0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

    投稿者:JACK - この投稿者のレビュー一覧を見る

    映画化されたというので面白そうだなと思い購入しました。
    読んでみたら案の定、とっても面白い作品でした☆
    趣味はエスカレーターに乗る人を見ること(笑)
    変人ですよね。 でもそこがいいんです。
    賞をもらえる理由もわかります!!
    ぜひぜひ、読んでみてくださいね^^

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    紙の本

    笑いあり涙ありでした

    2013/04/18 21:25

    0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

    投稿者:りこ - この投稿者のレビュー一覧を見る

    あっという間に夢中になって読んでしまえる本でした。登場人物のキャラクター設定がよくていろんな成長があります。最後は泣きました。

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    紙の本

    良書万歳!

    2012/12/07 08:57

    0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

    投稿者:破魔ちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

    電子辞書に押されて、辞書の改定再販が難しくなっていると聞くが、この本を読むとやはり辞書は紙の本で手元に置きたくなる。紙から印刷に至るまでの装丁へのこだわり、それ以上に単語の選択や解釈の妙。辞書ではないのに辞書を読んでいるような内容。主人公や周囲の熱意が素直に伝わる。内容も反して重くない。
    読み終えると、暖かくなるし、読んでよかったと思わせる一冊である。

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    紙の本

    さすが本屋大賞受賞作

    2012/09/25 21:22

    0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

    投稿者:LEGEND - この投稿者のレビュー一覧を見る

    15年の月日をかけて、1つの書物を、複数の世代をかけて紡いでゆく物語に、素直に感動。作中、荒木->馬締、西岡->岸辺と担い手が代わり、各々の想いを受け継ぎながら、自分自身の想いへと昇華してゆく様が小気味好い。(個人的には、三、の西岡の章がわりと好き)そういえば中学生くらいの頃、なぜか「広辞苑」が欲しくて仕方ない時期があった。今は何でも検索エンジンに頼る日々だが、ああいう立派な辞書が一家に1冊はあって然るべき。負けるな!辞書編集者。

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    紙の本

    ケレン味のない、編むように書かれた小説

    2012/02/02 23:58

    7人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

    投稿者:yama-a - この投稿者のレビュー一覧を見る

    僕は三浦しをんのことはあまりよく知らない。何しろ『風が強く吹いている』一作しか読んでいないのだから(まあ、映画で『まほろ駅前多田便利軒』は観たが…)。ただ、その一作から受けた印象は、「設定と筋運びの人」であって、あまり言葉そのものに切れのある人ではなかった。その人が辞書編纂者を扱った小説を書くというのがなんとも面白そうで取り寄せたのである。

    ただ、読む前に想像したような、言葉や辞書の非常に深い薀蓄に分け入って組み立てた文章ではなく、やはりここでも彼女は設定と筋運びの人だった。

    主人公は馬締光也という、名前の通り真面目な、しかし、どう見ても冴えない出版社勤務の男である。むしろ変人である。他の作家が書いたなら、多分このまじめ君の性格や行いを思いっきりデフォルメした上で、誰も知らないような語彙や語釈を繰り広げて、とりあえず読者をあっと言わせながらストーリーを進めて行くだろう。しかし、三浦しをんには全然そういうケレン味がない。淡々と進む。いや、もちろん山も谷もある。だが、テーマは人間の暖かさみたいなところからあまりぶれずに展開する。辞書は完成に向かってのろのろと進んで行く。奥手のまじめ君は理想の女性としっかりと結ばれる。

    この辺、話がうますぎるのではないかという気がするのだが、軽薄な西岡という登場人物と比較しながら、まじめ君のような、こういう男こそが女性の愛を勝ち得るのだと言われると(言っているのが女流作家であるということもあって)、はあ、そんなもんなのかなあと納得させられてしまう。

    最初から最後まで、そういう良いお話なのである。僕としてはもう少し難易度の高い言葉遊びを見せてほしかったのだが、しかし、こういう何の衒いもない良いお話には敵わない気がしてくるから不思議である。

    そんな中で「舟を編む」というタイトルが秀逸である。この小説においては、言葉で遊ぶのはこのタイトルだけで充分なのかもしれない。

    まさに編むように書かれた小説である。そして、読み終わったら、大海に漕ぎ出す勇気が湧いてくる小説である。

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    紙の本

    楽しい仕掛けがいっぱいあるぞ。ライトノベル風で一気読みはできるのだが、それではあまりにもったいない。辞書を片手に寄り道しながら、言葉の世界を逍遥しましょう。

    2011/12/04 16:37

    4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

    投稿者:よっちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

    玄武書房に勤める馬締光也。営業部では変人として持て余されていたが、人とは違う点で言葉を捉える馬締は、辞書編纂部に迎えられる。新しい辞書『大渡海』を編む仲間として。定年間近のベテラン編集者、日本語研究に人生を捧げる老学者、徐々に辞書に愛情を持ち始めるチャラ男、そして出会った運命の女性。個性的な面々の中で、馬締は辞書の世界に没頭する。言葉という絆を得て。彼らの人生が優しく編みあがられていく………。しかし、問題が山積みの辞書編集部。果たして『大渡海』は完成するのか………。」

    「辞書」あるいは「辞典」とのつきあいは本を読み始めたときから現在までだから相当に古い。最近では三省堂・電子辞書版「スーパー大辞林」をもっぱら愛用している。百科辞典もパソコン用の日立デジタル社製「世界大百科事典」。類語辞典もちょっとした言葉ならシソーラスのデジタルが便利だが、電子辞書ではない書籍のものなら講談社の「類語大辞典」はよく使っている。最近の「てにをは辞典」もアイデア賞もので、なるほどと感心しながらの使い道がある。

    三省堂「新明解国語辞典」が発売された時に宣伝が上手だった。それにつられて買って、見た。「恋愛」の語釈を「特定の異性に特別の愛情をいだいて、二人だけで一緒にいたい、できるなら合体したいという気持ちをもちながら、それが常にはかなえられないで、ひどく心を苦しめる・(まれにかなえられて歓喜する)状態」と表していた。辞書とは論理的収斂だと思っていたところ、どこか感覚的であり、大胆にも主観を先行させている。これまでにはない面白い辞典だなとちょっとビックリだった。それでいて、ズバリと本質をついているではないか。「合体したい」という表現も変っているなぁ………と。そこで「合体」と引くといろいろあって、中に「性交のこの辞書におけるえんきょく表現」とあった。なんだ!こんなのあり?辞書編纂のタブーじゃないの、もしかしたら婉曲なジョークかと楽しい思いで読んだものだ。さらにまた恋愛は「かなえられない」のが常態としている、この著述の責任者は失恋ばかりの人だったに違いないなどと余計な想像までした。ちなみに三浦しをん『舟を編む』はここで恋愛を「異性」に限定したことに疑問を投げ、「大渡海」は「同性愛」も恋愛として認める新語釈を試みている。そのうんちくが愉快なやりとりのシーンになっていた。
    「新明解国語辞典」については結論から言えば「恋愛」という言葉を「調べるため」に引いたのではなく、楽しく読める辞書、このうたい文句である魅力の核心部分「言葉の本質に迫った語釈!」「数多くの使用例から帰納し、深い内省と鋭い分析を加え、一層磨きがかけられた語釈!」を確認したかったのだ。これはケースカバーの宣伝文句なんだが、凄い。「深い内省」だとさ。
    辞書編集って面白いなぁ。

    私は言葉にある重みを意識しているほうなので、自分の思っているところのものを他人に伝えることがいかに難しいことかと、つねづね感じている。ビジネスの上でもそうなのだが、むしろ親しいもの同士、親子・夫婦のほうがもどかしさを痛感する場合が多い。文字にすればあとあとあまで残るのだからなおさらである。だからピタリとあてはまる言葉に気がついたときにはおおいなる喜びがあるものだ。
    言葉をそのまま言霊に直結させるのではないが、使い方ひとつで取り返しのつかないハメに陥る時だってある。ネットや携帯でのやりとりには怖いところがあるものだが、沖縄防衛局長も「犯す」の語彙に「深い内省」をもってあたるべきだったのだ。
    ことほどさように、精妙なる言葉の働きには畏れ多いところがたくさんにある。

    『舟を編む』、表紙帯とカバーをはずしたところの表紙はコミック漫画であって、馬締→まじめ→真面目の駄洒落を延々とし、不器用な真面目青年が恋を告白するまでのもどかしさというまったくの定番シーンにうんざりするところもあった。いまはやりのライトノベルってこれかと、おもいきや………
    ムムムッ。
    精妙な言葉の世界を軽妙なタッチで描いた正調のガイダンスではないか。

    言葉は広く深く多様に変化している海だ。身近にありながらも広大な未知の世界であり、ちょっと踏み込んでいくと、そこには驚きがあり、発見があり、神秘がある。だからどのような権威ある辞書の語釈であっても絶対ではない。………とぼんやりとは感じていたが、この作品を読んでいるとその微妙なところに向かって、それぞれに奇人変人ともいえそうな個性的ヤカラがごく普通の人をまじえて、具体的にしかも奇妙奇天烈に突っ込んでいくものだから、なんどもハタと膝を打ったものだ。なるほど辞書編纂というのはこういう仕事であったのか。
    先ほどは冗談めかして述べたところだが
    「言葉の本質に迫った語釈」
    「数多くの使用例から帰納し、深い内省と鋭い分析を加え、一層磨きがかけられた語釈」
    これは『舟を編む』の人たちの目指していたそのものであったし、辞書編纂の極致であることがよくわかった。

    言葉を愛するものたちが「大渡海」の完成に向け、情熱を燃焼させる。幾多の困難にもめげない。世にあって隠れたヒーローたちの熱い思い。NHKの「プロジェクトX」型、感動もの企業小説の一種といってもよい。ただし、障害があっても深刻に悩むことはなく、軽い乗り乗りの気分にあふれ、スリリングで爽やかである。
    本物のユーモア小説である。
    才気煥発の三浦しをん、いまや絶好調といったところか。

    「辞書」は「言葉という大海原」を航海するための「船舶」であり、その辞書を編集するものたちで「舟を編む」との意味を持たせるタイトルである。どうして「船」ではなくて「舟」なんだろうね。「舟」は竿や艪や櫂で漕ぐ小型という一般的解釈がある。スーパー大辞林によれば「多く小型のものを『舟』、より大きなものを『船』と書く」とある。大海原を行くのなら少なくとも帆船級が必要だと思うんだが、「船」ではない。
    なぜだろうかと考える。
    「編む」のほうに重心をかけたのだ。「編む」の語釈を新明解国語辞典に頼れば「糸・竹・針金・髪などを互い違いに組み合わせて、形あるものをつくる」とあった(つらつら見れば<形あるものを作る>なんて表現を始めて発想した人はとても可笑しい人だね)。編むとなればこれは手作りだ。編むことで作られた水をわたる乗り物といえば、エジプトのパピルスを束ねた舟、動物の皮革で作られた皮舟、あるいは材木を縄や針金で編んだ筏である。となればこれは「舟」であって「船」ではない。しかも大海原に「舟」を人間の力だけで漕ぎ出だすという冒険心とロマン。
    なんてったって、言葉の大海は古代までも遡る。だから、不沈の航空母艦よりは葦舟を浮かべるのがふさわしい。
    いや、むしろ辞書に内在する不確実性という危なげな雰囲気を象徴しているのである。

    ここは三浦しをんにして考えに考え抜いたところなのだ。

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    紙の本

    辞書はこうして作られる!感動!!

    2012/04/11 17:16

    5人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

    投稿者:ゆこりん - この投稿者のレビュー一覧を見る

    定年まであと2ヶ月と迫った荒木が後継者にと決めたのは、ひとりのまじめ(?)な青年だった。「辞書を作る!」その青年を中心に、言葉に対し並々ならぬ情熱を持った者たちが、膨大で気の遠くなるような作業に取りかかった!!

    子供の頃から辞書を引くのが大好きだった。辞書は、私の身近にいつもあった。でも、どんなふうに作られるのかなんて想像もしなかった。地道で根気のいる作業を10数年も続けなければ、ひとつの辞書は完成しないのだ。また、言葉は生き物なので、完成しても改定という作業がこの先ずっと続くことになる。見も心も磨り減るような大変な仕事だけれど、出版社にとってあまり割りのいい仕事ではないことも初めて知った。それでも彼らは辞書作りに没頭する。それは、小船で大海に、しかも荒れている海に、挑むようなものではないのか。風雨にさらされ、波にもまれ、彼らはひたすら「完成」という目的地をめざす。こんなに苦労して作り出される辞書。今までとは違う目で見るようになった。我が家にある辞書も、より愛しく感じられる。ラストは感動的で、そして泣けた。私も「大渡海」という辞書がほしい!手に入れられないのがとても残念でならない。

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    紙の本

    ひたすら「西岡!西岡ぁ…!」ってなもんである。

    2012/07/08 12:19

    1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

    投稿者:ばー - この投稿者のレビュー一覧を見る

    2012年本屋大賞受賞作。
    ビブリアかなあと思っていたが、良い意味で裏切られた感じ。
    辞書作りの人々を描いた物語。

    三浦しおん自体は「まほら駅」、「神去」と読んでいて、若干ラノベ寄りの、ドラマ性のある面白い本を書く人というイメージ。職業系小説が得意なのかなと思えるのだが、作者はライフワークにしつつあるのだろうか。

    それにしても辞書作りとは渋いテーマだなあと思う。
    今まで余り関心が無かったカテゴリの話なので、何も知らない人間として素直に勉強になった。こういう専門的な職業に関する話は、畢竟誰も知られずに済んでしまうケースが多いだろう。辞書作りの現場を通して、人々の熱意、執念、情熱を感じることが出来たのは、作者の功績だ。

    辞書作りということから、言葉に関する薀蓄が多い。
    まともに辞書をひいたことが無い私としては、ただうすらぼんやりと抱いているだけで、その言葉の正確な意味を知らなかったものが多く、辞書をめくるとは、言葉の海を航海することであり、辞書を編むとは、まさに舟を編むことだと改めて感じた。
    また、そういう観点を踏まえると「船」ではなく、「舟」であることも意味合い深い。

    主人公の馬締が辞書編集部に配属になり、辞書『大渡海』の編纂がスタートするところから物語は始まる。この一冊かけて『大渡海』は完成され、それと並行して一人の辞書人である馬締の半生が描かれる。
    主人公の馬締は俗に言う「ちょっと変な人」であり、そういう彼が辞書作りに抜群の才能を持っており、そういう意味では人の才覚に関する成功譚としても読める。
    また、馬締を支える人々も個性的であり、一般的に閑職と言われる辞書編集部での働きを通して、そういった「ふつうの人」の悩み、職への想い、葛藤などが描かれている。
    私は特に西岡が好きだ。
    見た目も性格も「チャラい」西岡だが、交渉事や営業に才能があり、彼は辞書編集部での己の立ち位置に悩んでいる。
    馬締が配属され、周囲の期待の目を一身に浴びる彼を見て、西岡は悩む。
    自分より「ふつうの人」としては明らかに劣っているように見える彼が、ここでは貴重な人材となり得る。
    一方で、普通の職場では仕事が出来る西岡は、ここではそこまでの期待をされない。
    彼のジレンマと葛藤から、馬締の言葉への嗅覚の鋭さ等の馬締の長所が描かれる仕組みになっており、つまり西岡はある意味かませ犬的なポジションになっている。
    しかし、私は西岡に共感を覚える。
    普通、馬締のような人間はそうざらにいない。
    つまり、一部を除いて、一般的な我々は西岡である。
    彼が感じる職への悩みは我々の共通の悩みであり、苦しみなのだ。
    と、すごく偏見がちなことばかり書いたけど、つまり、西岡と馬締の友情は、胸が熱くなる、ということである。
    描かれ方にも起因するが、この本読んだら、誰とでも仲良くなれるぜ!みたいな気持ちになる。
    読んでいて、ひたすら「西岡!西岡ぁ!」って涙ながらになっていたけれど、やはり物語後半の「大渡海」完成の折には「やったな、馬締」なんて思わず保護者面してしまう。
    一人の人間の成長譚としても、気持ちいい読書体験が出来ると思う。

    終わることなき辞書編纂。人間には欠かせないものである言葉にまつわる物語、読んでいて損は無いと思います。

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    紙の本

    後半ぐんぐんとおもしろくなる本屋大賞受賞作「舟を編む」。

    2012/04/26 09:39

    1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

    投稿者:オクー - この投稿者のレビュー一覧を見る

     今年の本屋大賞受賞作である。実は受賞が決まった日に半分ぐらい読
    んでいて、実は、ええっこれが!と思った。前半は僕にとってはかなり
    物足りない内容だった。本当におもしろくなったのは半分を過ぎた4章
    からだ。この小説は「大渡海」という国語辞典作りに励む出版社の辞書
    編集部を舞台にした物語だ。僕はこれ、勝手に辞書作りのプロセスをデ
    ィープに紹介していくものだとばかり思っていた。しかし、前半は主人
    公ともいえる馬締(まじめ)ほか辞書編集人というちょっと変わった人
    間たちの方にスポットが当てられている。しかも、恋愛話が2つもある
    のだ。いや、もちろん、人も大事。でも、こうなるとちょっと首を傾げ
    たくなる。

     さて、後半。実はこの「大渡海」、完成するまでに15年という年月が
    かかっている。4章は前章からポンと飛び「最後の2年」の話になる。
    ここからは辞書で使う紙の話があったり、校正刷りの話があったり、イ
    ラストの話、語釈の話、編集部に電話をかけて来る助詞の「へ」にこだ
    わりを持つ「へのひと」の話などどんどんとおもしろくなってくる。そ
    して、発売まで半年という時に起こった大きなアクシデント…。あぁ、
    この辺りはおもしろかったなぁ。そして、待望の春!「大渡海」は予定
    通り完成するのか?……本屋大賞、これを推した書店員の皆さんの気持
    ちはよ〜くわかります。うん、よかったんじゃないかな。あ、大渡海と
    いうネーミングについてベテラン編集者の荒木が最初の方で語っていま
    す。「辞書は、言葉の海を渡る舟だ」「(私たちは)海を渡るにふさわ
    しい舟を編む」と。う〜ん、いいですね。

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    紙の本

    紡がれる言葉の数々が美しい

    2022/06/27 22:14

    0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

    投稿者:紫苑 - この投稿者のレビュー一覧を見る

    辞書を作るという話柄当たり前だと思われるかもしれませんが、紡がれる言葉が非常に美しい。特に、食事の部分は言葉選びが精密で味を思い起こさせます。

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    紙の本

    読んで損はないエンタメ

    2016/12/30 11:26

    0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

    投稿者:はち - この投稿者のレビュー一覧を見る

    非常に読みやすいエンタメ小説。
    単行本版は妙に手触りというか読み心地が良い。
    最初は一人の主人公が主軸になって物語が進むが、後半になるにつれ、辞書作りのプロジェクト全体が主人公になる印象。

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    紙の本

    映画の方が良かった

    2016/10/09 10:11

    0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

    投稿者:読書好き - この投稿者のレビュー一覧を見る

    とは言え、作者の着眼点の鋭さには毎回感服です。
    言葉の力、その言葉を舟にして人生は進んでいく、その言葉の舟作りに『取り憑かれた』人々の生き様に憧れてしまいます。
    そこまで夢中になれるもの、あるかなあ?

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    紙の本

    好ましいたたずまい

    2015/08/23 17:55

    0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

    投稿者:sleepy - この投稿者のレビュー一覧を見る

    時代の流れからしたら、紙媒体よりもデジタルがもてはやされ、緻密な辞書編纂の根本を手作業で積み重ねることは古風かもしれないけれども、その古風さが心地よく感じられました。
    また、登場人物の言葉遣いなどにも、それぞれの立場をわきまえた全うな面持が感じられて好ましく思えます。
    ストーリーは前半読み進めている間はこれといって掴まれるという感覚はなかったのですが、後半はやはりクライマックスが臨場感があって涙しました。

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    電子書籍

    楽しい本

    2015/08/13 01:11

    0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

    投稿者:テリー - この投稿者のレビュー一覧を見る

    楽しいやりとりで読みごたえがあります。理科系のわたしでも愉快に読めます。とても日本語の勉強にもなりました。

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