紙の本
読みやすい軽さ
2019/04/22 09:07
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投稿者:こま - この投稿者のレビュー一覧を見る
文字の大きさ、本の薄さが読みやすい。ブッダについて何も知らなくてもこういう人がいたんだな、えらいこといってたんだなくらいの軽さで読める。
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▼ 100文字感想 ▼
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あなたの生き方は正しいですか?「好き」なことよりも、
「できる」こと。「愛」よりも「慈しむ」。楽しいか楽しくない
かを判断基準にという人もいるが、できるから楽しいと
いう考えに納得。生きる道をシンプルに提示してくれる。
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▼ 5つの共感ポイント ▼
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■「好きなことを仕事に」は間違いです。「できるから楽
しくなる、好きになる」というのが本当です
■「生きる意味はなんでしょうか?」と問う必要はありま
せん。「あなたはしっかり生きているのか?」ということ
が、私たちの考えるべき問題です
■虎には牙と強い足があり、馬にも蹴る足があり、蛇に
は餌をとるための毒があります。人間には脳しかあり
ません。酒はその脳を壊します
■慈しみは人間に「本来ない」もの。人間は本来エゴイ
スト。そこで、いかなる生命でも幸福でいてほしいとい
う気持ちをあえて育ててみる
■食べ物の写真を観たって美味しいとは感じられませ
んし、テレビの料理番組を見たってお腹は膨らみませ
ん。自分で作って食べなければ、何の意味もありません
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ちょうど3年前に出会って読んだ。読みやすくて、生き方の参考になることが書かれてたと思う。
例えば、友達を選ぶ大切さ、友達に影響されやすいものだから、頭のいい人と友達になることが大切で、嫌だと思う人と無理に付き合わなくていいんだとか。あと生きにくかったら、自分にあう環境を探して生きるべきとか。
忘れてることも多いので、また読み返したい本の一つ。
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この著者の本についての座談会に以前参加したことがあります。
やさしい言葉で仏教について語る人だという印象ですが、この本もまた、とてもシンプルな言葉を使ってブッダの説いた道について説明しているものです。
幸福論といっても、わかりやすくハッピーな話が載っているわけではありません。
最低限の衣職住が満たされた、身の程内での満ち足りた状態をブッダは幸福と説いているため、資本主義社会で連想される幸福とは少し違う点がある気がします。
あまりに簡単な言葉でさらさらと語られていくため、本当に仏教に立脚した話を聞いているのか、わからなくなってくるほど。
頭に入りやすいですが、どれも当たり前のことを言われているようで、インパクトが強くありません。
それだけ、日本では仏教が人格形成に取り込まれているということでしょう。
「愛」という言葉は狭義では男女間、つまり自分のためだけのものであり、意味が曖昧であるため、「愛」よりも「慈しみ」の言葉で生きるべきとのこと。
最終章では、誰もが一度は考えたことがある「人生に意味はあるのか?」「人間はなんのために生きているのか?」を説明しています。
意味などないんだそうです。
あまりに包み隠さずそう語っているので、なんだか拍子抜けしてしまう感じ。
人は意味を探しているけれど、ないものは探しても無駄だ、とクールかつ合理的に語っています。
仏教の諦観が、こんな形で現れ出ているとは。
ただ、意味がないものだとつまらないから、そこに意味を付加するのがいいんじゃないか、という前向きな姿勢を促していました。
ある意味、夢も希望もない、身も蓋もない事実が淡々と書かれているため、読み終えると「まあ、そうだよね」と多少しょんぼりしますが、人生に見えない奇跡や影を探し、過度な期待や恐れを抱くよりは、死ぬまでの時間をいかに有意義に過ごすかに心を砕くべきだという氏の教えは、全くもって納得がいくものでした。
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話の進め方がうまい。
「どうせやらなければならないのだから、楽しんでやろう」と言われたら、
「わかってはいるけれど・・・」と抵抗する気持ちが生じるものだ。
しかし、著者は、「人間は楽しいことしかやりたくないものだ」ということを、
「それでは無法地帯になるのではないか」とこちらが心配になるくらい、
とことん語る。
そして、別の切り口から、やらなければいけない3つのこと
(学ぶこと、働くこと、社会と関わること)について言及している。
結果としては、「どうせやるなら楽しまなければいけない」という話になるのだが、
なんの抵抗もなく頷けた。
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幸福は皆が達することができるものでなければならないとか、関係を「持たない」という関係も大切とか、いろいろ私にとってヒントになることが書いてた。けどこういう本を鵜呑みにして信者にならないような知性を身に着けたい
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わかりやすい優しい言葉で書かれていたので読みやすかったです。この本を読んで、もっと仏教のことを知りたい!と思いました。
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生きることに意味はない人生には意味がないしっかりと生きる
勉強すること仕事すること人との関係が生きること
正しい生き方
五戒、四摂事
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人間の生きる際の必須行為は第一に学ぶこと第二に仕事をすること第三に社会の一員として生きていくことを挙げている。だから、「学ぶことが嫌だからしない」「仕事をすることが嫌だからしない」というのは必須行為を
守っていないことになる。どうせやらなくてはいけないこと(必須行為)なのだから楽しくやろうと提案している点も印象に残った。その根拠に動物たちをみていると苦しいからしようといったことはプログラムされていない点つまり楽しくないのにすることは自然の法則に逆らっている点を挙げている。アランの幸福論でもご機嫌に生きることを重視していたように思う。
ただし、世の中にあふれている学ぶことや仕事の中で何を選ぶかは選択権がある。
仕事についての選択の考えが印象に残った。
本書では仕事はやりがいがあるもの・したいものを選ぶのではなく、自分が能力を持っているものを選ぶと社会も自分も幸せになれるとの記述があった。
その根拠として社会はある分野でトップレベルの能力や良い能力のある人からものを買うために、自分がいくら好きでも能力が無ければ仕事がもらえない点。自分が能力を持っている仕事をすると周りから信頼されたり、周りを喜ばせることに繋がったりするために最終的に自分が幸福になる点。好きなことがいつまでも好きとは限らない点を挙げている。また、本書では人を喜ばせないことは仕事ではなく趣味だと断言している。
職業選択の際には自分がその仕事を行う能力をもっているかどうかで判断することもいいと思った。
ストレングスファインダーともこの点は似ていると思う。
初期仏教では自分の頭が悪くなることは避けるべきとされている。その一つが飲酒である。私は比較的酒好きではあるが自分で自分の頭を悪くすることは馬鹿らしいと思うようになったために断酒を始めようと思った。
自分は社会のネットワークの一点であるから、自分のやるべきことを果たして迷惑をかけないように楽しく生きていくことが重要なのかなと思った。
自分が何か行動を起こした際に今、なぜこういう行動をしているかということを自分に尋ねて行動し、理由がないことがあればそれをやめることで無駄な行動が省けるという考えがあった。時間を無駄にしてしまったと自己嫌悪に陥ることも多々あるので、これも実践したいと思った。
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・私たちの生命は、他ならぬ地球(延いては宇宙)に支えられているんですよね。
『ブッダは実在しない』を読み終えるところで、『ブッダの幸福論』を手に入れました。アルボムッレ スマナサーラ長老は、ブッダが実在しない?なんて、思ったことすらないんだろうな(・・?
『ブッダは実在しない』を読み終えて、私のための仏教の教えを再構築したいという気持ちが強くなってきました。テーラワーダ仏教は、ブッダの教えに近いという話なので、よく学びたいと思います。
本書では、生きることは完全に無価値で、無意味である。と指摘しました。といっても我々人間には、この上ない尊い目的を作ること、ゴールを設定することができるのです。自分で設定した目的なので、何の脅迫感もなく楽しくその目的を目指して、まっすぐ生きることができるのです。
シンプルなことを一つひとつ、確実に淡々とやっていけば、それが有意義な生き方ということになります。生きるということは、絶えず死をさけることです。自然の法則でハードルを乗り越えられないほど弱くなるまで、死に挑戦し続けることが、生きることなのです。
考えてみると、私たちの生命は、私たちが考えている以上に他の生命に支えられています。ですから、みなの成功は、喜ぶべきことです。エゴや憎しみさえなければ、世のなかには、簡単に楽しくなる方法があります。ほんとうに、ちょっとしたことで、いくらでも楽しくなります。~
アルボムッレ・スマナサーラ長老は、仰います。「自分が幸せになりたいのであれば、家族のみんなも、友達たちも、みんなそうでしょうと、そういう人々に対して同じ気持ちをわざと育ててみるのです。やはり幸福であって欲しい。やはり成功して欲しいと」。