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筒井康隆さんを初めて読んだ。パロディというものも初めて。こういうものを言うのか。浅田彰や三浦朱門と曾野綾子らしき人とかが出てきた。遠藤周作は本名でも出てきたなあ。権力争いに明け暮れ、失禁しまくりの大学教授が世の中にそれほどいませんように。文学部の人が読めば文学と思想の勉強になるんだろうか。出てきた人の1/3くらいはかろうじて名前だけ知ってたけどさっぱりだ。あと阿呆な登場人物達のエイズに対するあまりに過剰な反応が気になる。もちろん作者は正しい知識をお持ちだろうけど。あとがきによればフランスで評価が高いらしい。日本人は馬鹿だなあって喜ばれてるんだろうか。
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教授が全員あんなんだと、習ってるうちらがバカバカしくなります。うちの大学での教授選とかあったんかねぇ?端から見るとメディアにでるのは一種のステータスのようなんですがね。
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文学批評概論とアカデミズムに対するジョーク集。
ラストはポスト構造主義→脱構築の解説をして、
アカデミズムからの解脱でオチをつける、と。
素直にたどっていけば「本なんか好きに読めば」と
腹を投げだしている筈だけれど、
別にこの本自体は、そういう作りをしていない。
地獄めぐりツアー、と別添で教養を足しておきました、というところ。
文学部を志す高校生あたりにはちょうどよいか。
注)忘れてたけど、この時代の作品らしく
エロ・グロ・ナンセンスがうな重の山椒程度振りかけられてます。
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大学の内部をおもしろおかしく書いているあたりは、はちゃめちゃでやっぱりおもしろい。
文学批評の講義の部分は、難しい。
入門書で、わかりやすく書いているんだろうけど、それでも相当難解。
だいたい、入門書っていうのは、専門家が書くもんだから、どの分野の本をとってみても、入門時に読んでも意味がわからないものだけど。
でも、文学批評の部分だけだと、眠くなってしまうだけだろうけど、
ストーリーと組み合わせることによって、先が気になって、どんどん読み進めていけてしまう。
その辺はつくりがうまい。
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教授の日常と夢と文芸批評と。最初に読んだ筒井作品です。個人的には相当好きです。唯野教授の学内での行動は・・・きっと頷かれている先生もいるにちがいない。そして、わたしはこれで文芸批評を学びました。さらに唯野教授、小説家をめざしているという・・・一体この小説はどこへ向かおうと?と思いましたが、今改めて読むと、なんとなくわかるような。小説界への挑戦ともとれるのかなと。脇役も濃いメンツで、助手がなんともいえない味をだしてます。すこし読み応えのあるけれど笑える小説を読みたい方におすすめです。
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とにかく面白い。パロディや文体の軽妙さで引き込まれ、文学・哲学の話題をわかりやすく取り込ませてくれる。読んだことない人は是非読んで欲しい。評者はこれを読んで、「勉強って面白くやってもいいんだ」とコンテクストが拡がった。
和製ソフィーの世界。
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キュウキョクノパロディー。
メタフィクション。
大学に内緒で小説を発表している
唯野教授はグロテスクな日常を
進んでいく。講義では、
文学理論を教えていく。
「大学」「文学」という
二つの権力から逃げられるのか。
これぞ現代の黙示録。
毎日のルーティンに隠された
人間関係という地獄の中に
蜘蛛の糸は垂れてくるのか。
助かるのは一人だけか。
筒井康隆大先生の代表的な作品。
この文字の羅列をみよ。
なんと美しい。
あなたはきっと世界が変わる。
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真面目にレビューを書くのもおバカに思えてしまうほど、シニカルなパロディー満載の学問小説。
文学理論の講義と学内人事に奔走する傍ら、ひっそりと小説の執筆に励む唯野教授。しかし、彼の周囲を取り巻く異様なまでに大学教授らしい教授たちは彼を放っておいてはくれなかった。奇想天外で傍若無人、破天荒で型破りな登場人物たちの織り成す悲劇と喜劇の応酬は、とても電車の中では読めたものではない。抱腹絶倒確実である。
作中のメイン(?)である、唯野教授による文芸批評の講義はどれもわかりやすくて面白い。特に解釈学におけるハイデガーについての講義が詳しくなされていたと思う。これで私も文芸批評の「ぶ」の字と教授世界の「き」の字ぐらいは掴めたのだろうか。
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小説なので読みやすい上、文学について少し理解を深められる内容。
面白い。
後半ハイデガーとか構造主義とか難しかった。
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予備知識なしで読んだので、文学批評史と大学教授の日常がパラレルで進んで行く構造であることに3章くらいで気付く。「文学とは一体何ぞや」という問いに筒井さんらしいユニークな方法で取り組んだ小説かと。構造的に小説を理解しようとするのはひとつの読み方ではあるとは思うけれど、個人的には素直にストーリーを消費する幸せな一読者としての位置に留まりたいので、批評講義についてはななめ読み。大学の学内政治のカリカチュアは痛烈で筒井節炸裂という感じ。しかし特に興味が無いのでピンと来ず。
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いまいちノレなかったな。日本の大学における教育機関としてのぐだぐだは皮肉ってより大部分真実なのだろうし、もはや虚しい。笑えない。
唯野教授の講義はわかったようなわからないような。ドライブ感が物足りないのです。
ていうか完結じゃないのか!
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以前、既に一度読んでいたが、今回あらためて文芸批評の理論を学ぼうと思い立ち再読。
一度目のときは、大学内の権力抗争の部分などに笑いながら、文芸批評については概観しただけだった。
しかし、今回その理論の部分(=授業の講義部分)だけを読み返したら、かなりタメになった!
語り口が軽妙で、専門用語は極力使わず、使う際には必ずわかりやすく説明してくれているし、その後の学習に役立つような読書案内までしてくれている。
先生、ありがとう!!
ただし、この一冊だけというのは注意が必要。
印象批評からポスト構造主義までと、かなり広範にわたって基本的な事柄は抑えてくれているが、そうはいっても説明不足の部分もある。
あまりに講義が流暢だから、ついつい分かった気になってしまう(このへんが教え方の上手な先生の甘い毒)けれど、そこは疑いの気持ちをもって他書もあたりましょう。
とはいえ、やっぱりわかりやすかった。
批評の理論がそんなに興味ない人でも、新書を読むよりもっと気軽に、一読してみると良いのでは?
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若い人が敬遠しがちな「教養本」と言えるが、主人公「唯野教授」がおりなす物語が、読む者を前へ前へと駆動させる。いびつな大学内部模様と、偏屈な主人公大学教授そのもののライトな語り口。忘れてならない講義部分。学問のデータベース満載。人文系の大学1,2年にオススメ。背伸びしたい高校生にも。
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筒井康隆の「日本列島七曲がり」?って本すすめられたけどなかったので
なんでもいいや~と思ってかりてみた
筒井康隆は「パプリカ」とか・・えーと「時を描ける少女」って筒井康隆だっけ・・ちがう・・?
愛の左側、とか?読んだことないけど・・
そんな知識しかないかんじです
パプリカとあとなんこか読んだことあるけど
英米文学教授の比較文学論の講義と、学校内の教授たちの学内政治の話
おかしい人ばっかりでおもしろかった
講義はむずかしくて、さっと読んだらぜんぜんわかんなかった・・
むずかしいなあ・・
日本刀もって皆殺しにするところがおもしろかった。
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文学概論の授業テキスト。
お気に入りは第3講。講義のシーンはちょっと難しいけど、大学内部の権力闘争は面白い。特に終盤の疾走感は素敵。