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紙の本
唯野教授の生活
2002/03/25 15:43
4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:真 - この投稿者のレビュー一覧を見る
唯野教授が展開する文芸批評論は、わかりやすいうえに面白い。難解で退屈なはずの批評論を、これだけ面白おかしく説明できるのはさすが。ただ、唯野教授の日常を描いたパロディのところは、あんまり面白くなかった。はっきりいって邪魔。その辺は好き嫌いの分かれるところでしょうね。筒井ギャグが好きで、そのうえ文芸批評について知りたいと思っている人は、二重に楽しめるでしょう。
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文学部唯野教授
2001/12/25 14:22
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:アカシヤ - この投稿者のレビュー一覧を見る
抱腹絶倒のパロディ小説。限りなく現実に近い架空の大学で行なわれるドタバタ劇。唯野教授の繰り広げるお手軽文学講義。恋あり、笑いあり、暴露あり、感動ありのストーリ。芥川賞作家唯野教授のメタフィクション。こりゃ読むっきゃないでしょ。
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小説の形をとった文学批評論入門
2018/06/04 09:31
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:病身の孤独な読者 - この投稿者のレビュー一覧を見る
筒井氏の代表作の一つであるが、本書は二つの物語りが同時進行したいる形で進められている。一つは、小説の軸となる文学部内での教授同士の争いや力関係を描いた物語、そしてもう一つは唯野教授の文学批評論講義である。講義の方は、文学批評論の基本知識の流れを紹介する。小説としては、筒井氏らしいメタフィクションの内容が含まれているが、本作ではその要素をあまり出していない。なぜメタフィクションの部分を出したのかは評者には理解しがたいが、文学批評論入門としては楽しく読める作品である。
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筒井ワールド全開!
2016/07/10 06:05
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:本読みの獣 - この投稿者のレビュー一覧を見る
大学を舞台に、文学、哲学、などの真面目な話から、ブラックユーモアまで、自分的には、筒井ワールド全開に感じました。ひとくくりに出来ないジャンルの小説かと。
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分かり易い
2001/12/22 22:23
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:江湖之処士 - この投稿者のレビュー一覧を見る
二つの面からこの物語は出来あがっている。一つは唯野教授の身の回りに起こる事柄、もう一つはその唯野教授の行なう大学での文芸理論講義である。前者は笑える可笑しさを持ち(筒井康隆ですからなぁ)、後者は他書にない文芸理論の判りやすい説明となっている。文芸理論、というのは当然フォルマリズムとか構造主義とかそう言った類の物のこと。なにかと標的にされたりして騒がれる筒井康隆であるが、その騒ぎをあほらしいと思うにも正当な批判だと思うにも、とりあえずは彼の著作を読まなくては始まらない。となれば唯野教授は悪くない始まりである。