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第1巻を読破。
あとがきにて「どっちかってーと黒系」という言葉に、「よし、買った」となったのは私です。
笑
私はどっちかってーと黒榊さん系が好きなので(;^-^)
なのでわくわくしながら読みましたー。
すっごくおもしろかったです(*´▽`)
復讐者となった主人公・暁月と、そんな彼を取り巻く女性陣。
なんちゃって時代劇的な背景に、鎧武者型の機関甲冑というロボット。
読んでいてズガーン!! と衝撃を受けました。
やっばい……これ、おもしろいやん……。
暁月と職神(機関甲冑を制御する幽霊【しきがみ】)の関係や、ぼんやりとした(生きる意味を失ってしまった)少女・沙霧。
宴の席で“やらかして”しまった天部衆・詩織嬢。
そんな詩織嬢に着き従う兵衛さん、と――
魅力的な登場人物がたくさん出てきて、続きが楽しみです。
作中、ちょいちょい「何“物”」という表現が出てきて。
首を傾げていたのですが、種明かしでなるほど! となりました。
あと各章の冒頭にある文章とか。
自分を受け入れてくれた村を焼き払われてしまった暁月。
なくしてしまった物。
失ってしまった者。
彼に残されたのは復讐という道で。
そんな彼が出会った不思議な少女・沙霧は、自分の意思とは関係なく生かされる日々に疲弊しきっていて。
生きる意味も目的もなく、ただただ生かされる日々。
自殺もできない沙霧にとって、生きることはつらいことだったのかなあ。
うーん、沙霧の肩書きと……もしかして“血”、血統だけが必要だから、あんな護法獣――という呪いに近い守護をつけられたのかもしれないな。
そこに沙霧自身は必要とされていなくて。
暁月や詩織嬢との出会いで、彼女がどう変化していくのか……。
イラストも女性陣はかわいくて、暁月はかっこよくて。
機関甲冑(鎧武者型ロボ)もすごくかっこいいです。
ファミ通文庫で黒系ってめずらしいんじゃ……と思ったけれど、綾里さんの「アリストクライシ」もダークファンタジーだったわ。
あとがきのように三巻五巻十巻と、長く続いてくれるといいなあ(*´▽`)