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この小説は琉球舞踊を題材にした小説でした
踊る時の気持ちについて考えさせてくれる
素晴らしい本でした
ちゃんと踊りについての技術的な面からの解釈と
気持ちの面からの解釈が詳しく描かれていたので
踊る事に触れた事がある人にはかなりお勧めです
最後の方になると精神面の事が描かれているので
苦手な人も出てくるかもしれませんが
踊る事について真剣に考えることの出来る素晴らしい
本でした
主人公は最悪な人格なので毛嫌いする人もいると思いますが
全部上手く繋がっているので最後まで読んでもらいたいです
あと、この小説を読んで昔の人たちが一日を生きるのが
どれだけ大変だったか勉強になります
みんな貧しくて死体が転がっていたり、お互いだましあい
混沌としている
今の僕たちには想像もできない貧困な世の中だった
それを思うと食べ物も着るものも住むところもある
今の世の中は楽に生きてける世の中だなと思いました
そのせいで、感謝の気持ちや自然の恩恵も忘れてしまう
でも、世の中がいくら発展しても混沌とした人の感情は
変わらないんだなーと思いました
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またもや評価が難しい本が・・・。
内容的にはすごくよいですよ。
でもね~、前半のもの凄い濃さからすると後半はね~。
どうなんでしょうね。
あっさりさの中に旨みを見いださなければならないのでしょうが、ちょっと残念かな。
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1400枚読み出しは躊躇したが、読み進むうちに虜になる。
結構時間をかけて読んだ。
琉球王国の舞の話。地獄から天国まで体験。波乱万丈の話。
読み終えてホッとした。
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長い…途中でちょっと飽きてきちゃったけど、最後また盛り上がった。主人公のすごい生き方についていけない感じだった(笑)。踊りの描写は好き。
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面白かった。 さすが池上永一。
了泉と雲胡の競争も面白かったが
落ちた了泉が再度成長して“月しろ”になるところは本当にすごかった。
漢文をちゃんと理解したり、沖縄をもっと知っていればもっと面白いんだろうなぁ
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この本、二段組みで600ページ以上あるんだよ。ぼく、正直言って文章はそんなに下手じゃないと思うけど、体力がないのね。だから二段組で600ページなんて、もう死んでも書けない。これだけ馬力のある作家は日本ではそんなにいないので、そういう意味でもすごいと思います。
公式メルマガ「ブックトーク『小説家と過ごす日曜日』」5号より一部抜粋
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「テンペスト」や「トロイメラ」も面白かったけれど、これはまた違った感じで本の見た目と同様、重厚感があって読み応えがありました。なにせ上下2段組で600ページ以上。でも面白くて、夢中で読みました。琉球王国時代、太陽しろである首里天加那志 尚敬王の対となる月しろの座を巡って、2人の舞踏家が対立する。主人公の了泉はニンブチャー出身で、ことごとく世間を憎んでいるが、生まれながらに人を引き付ける魅力を持ち、舞踏に関しては天才である。ライバルの雲胡は士族出身で、舞踏の英才教育を受けた秀才。そんな二人は十代の頃からお互いをライバル視し、月しろとなるべく切磋琢磨する。薩摩と清国に挟まれ、微妙な立場にある琉球が独立を保つためには、芸能も大切な力となった。そんな芸能の仕事にかかわる人々の悲喜交々も、物語に奥行き面白さを生み出す。了泉は最後には神に捧げる舞踏の域に達し、琉球の成り立ちにまで話が及ぶ。琉球舞踊を見たことはないのだけれど、おそらく実際に見るよりも舞踏家の息遣いを感じ、緊迫感を感じた。でも琉球舞踊、見てみたいな。あぁ〜、沖縄に行きたい!!
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徳川幕府7代将軍家継が世を治めていた頃、
江戸から遠く離れた琉球の国では、琉球王のもと、太陽王に相対する月の神の存在が信じられていました。
王の影ともいえる「月しろ」の存在は、舞踊が盛んだった当時の王国では、楽童子と呼ばれる踊り子から生まれていました。日が輝くためには、月は不幸を背負わなければならないという掟があるのですが、それでも太陽に匹敵する「月しろ」は、天分のある楽童子の目標でした。
琉球国最下層の出身、蘇了泉は、何をしても人目をひく少年。それは持って生まれた天分で、彼の一挙一動には人を引き付ける「華」があったのです。その天分を宮廷の天才舞踊師石羅吾はいち早く見出し、了泉に琉球舞踊を教えこみ、「月しろ」を目指そうとさせました。
「月しろ」を目指す天才児はもう一人いました。士族出身の雲胡。宮廷の重臣王城里之子の愛弟子です。野生児育ちですが、人を引き付ける魅力のある踊りをする了泉と、きっちり型どおりの舞踊で人々を魅了する雲胡。甲乙つけがたい二人の天才児は、お互いを意識し、舞踊のよきライバルとなって、琉球舞踊のますますの発展に尽くすのでした。
見処、いや読み処は、
新作舞踊の脚本にそって二人がお互いをけなし合いながらも、
一糸乱れぬ「あ」「うん」の呼吸で、演目を完成させるシーンです。
舞踊だけで観客を虜にするさまは、
やはり天才児としかいいようがないです。
その才能も、ライバルがいたからこそ、伸びて行ったのでしょう。
それにしても、人間らしい雲胡の生き方と、
地獄から這い上がり天国に行ったかと思うと、また地獄へおとされて、
苦しみもがく運命の了泉の生き方は、とても対称的です。
これも人それぞれの人生なのか、と興味深く読めました。
2段組み600ページの大作ですが、
天才琉球舞踊家了泉の波乱万丈な人生が、いきいきと描かれています。
他の登場人物たちも、おもしろおかしく魅力的。
『テンペスト』につぐ、池上さんの代表作だと思いました。
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池上永一繋がりで読み始めたが...正直読み進めるのが辛かった。テーマはオリジナルで期待感大きい。下層階級民である了泉と芸能一筋で出世を目指す雲胡の琉球芸能バトル、人生浮き沈み物語である。
清と大和という大国に翻弄される琉球ではあるが、琉球舞踊を中心とした琉球芸能はそんな国が大国と伍していく唯一の武器だ。その琉球舞踊を巡り、あるいは高みを目指して競い合っていく物語。また琉球王(太陽代し(てだしろ))と対で生きていく月代(つきしろ)の話題をかぶせている。
というわけで、テーマやストーリーラインは極めて興味を引くわけだが、なんだろうこのうんざり感は。文体なのか、細かい話題なのか。発生事態を羅列しているかのうような、手で笑うなど踊りの技巧の繰り返しなのか、安易に用いられる「最高の~」の表現なのか。
あるいは与那城王子のように180年を生きる化け物の印象が強すぎるのか。
いずれにしろ、なんとか読み切ったという印象で終わってしまっている。
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池上永一作品に初めて触れた。きっかけは二階堂奥歯著「八本脚の蝶」でこの作者を高く評価していたからだ。中々面白かったが、ついていけない部分がかなりあった。ついていけないのは時代なのか琉球舞踊を背景とした物語なのかは自分でもよくわからない。
また、この本の題名「黙示録」キリスト教の神の国に琉球を捉えたものなのかも疑問が残る。
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表題から勝手に想像したものから随分違ってた(笑)。読み始めて、伝記物かと思いきや、妖怪とかファンタジー的な話もありの、踊りの才能のある一人の人間の一代記という話でした。結局、表題が何を表してるのか、よくわからないまま、読み終わってしまった。二転三転するストーリーは面白いが、何を伝えたいのかは、よく分からず。。。難しく考えず、エンタメとして読むのがよいかな。