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新装版再読。凪良さんの作品の中でもTop3に入るくらい大好きな作品が、草間さんの素敵なイラストにイメチェンしての再販でとても嬉しい。
ゲイで大人の分別も良識もある高校英語教師阿南と複雑な家庭環境からヤケを起こしそうになりながらも、純粋さを失っていない高校生瀬名。
瀬名の子供だからこそ、駆け引きなしに欲しい欲しいと言えるひたむきさが眩しい。こんな風に真っ直ぐぶつかって来られたらほだされるよな…と。そして受け入れたが最後、全力で逃げ出したくなるだろう。目の前の男のポテンシャルが恐ろしい。いつか自分を置いていってしまうかもしれない。
瀬名の家庭の事情で泣く泣く別れる場面が切ない。お互いの将来を思うとなんの約束もできなくて。
別れの朝の青い部屋の描写。瀬名が美容師見習いになって、阿南の教え子に出会った時に思わず泣き出してしまったところが特に好き。
再会後の素敵な書き下ろしもプラスされて、いい男に成長した瀬名とふたりのラブラブが見れて本当に良かった(*'A`*)
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凪良さんの作品では一番好きかも。生徒×教師という設定で、あますことなく書かれているのは年下攻の焦りや懊悩、そして未熟さ。タイトル通りまさに未完成でまっさらで危うい頃。この辺の描写は凪良さんは本当に上手い。目の前の恋しか見えなくなり、知らず相手を追い詰めていくところは『恋愛犯』を思い出してちょっとゾッとした(束縛系は苦手)が、その辺はあまり長引かずに済んで良かった。本編後のSS、大人になった年下攻に尽くされて、幸せな日常を送っている受視点に萌え。良いなこういうの。好きです。
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前半は攻めの自分勝手で幼すぎるところにイライラ。
いくら高校生だからって、家庭の事情が複雑だからって、ここまで他人に好き勝手しちゃだめでしょ?と思っていたけど、
先生と離れてからぐんぐん成長していって、高校生の頃の素直で年下男子っぽい雰囲気は残しつつ、器がでかくて優しい男になっていて、
これは先生がキュンキュンくるのも無理はない。一度離れることが、瀬名には必要だったんですね。
瀬名が阿南以外に仕事も好きになってよかった。
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はじめて買った作家さんです。文章の作りが好きです。ただ、今時の子って友達をツレって呼ぶんでしょうか?
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不朽の名作!何度読んでも泣いてしまいます。
高校生の瀬名は青くて直情的で、でも素直でまっすぐに阿南先生に激情をぶつけます。
高校生の瀬名からしたら、10歳上で教師の阿南先生はとても大人でキャパも広く見えたんだと思います。
でも、二人の別れの時に阿南先生が気持ちをぶつけたように、阿南先生もまだ若い27歳のただの男で、瀬名の気持ちに揺さぶられ、でも大人故に教師故に、瀬名の無鉄砲な愛情が、未来が、怖くて怖くて仕方なかったんだと思います。
その後、瀬名が社会人になり成長していく姿はほんとに感無量で、長い年月の後に再び結ばれる二人にぼろぼろ泣いてしまいます。
二人が同棲してからのお話も読みたいなーー!
また、凪良ゆう先生の作品の秀逸さは、情景描写にあると思うのですが、こちらでも、二人で過ごす部屋の水の底のような水色、明け方の青等、まるで映画のよう。とても素晴らしいです。
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多分これは、キャラクターの組み合わせが好みに合わなかったんでしょうね……するする読めるイメージの凪良さんの本だけど、食指が伸びなかったのかな〜!生徒×先生(やや無理矢理含)もの
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身勝手で青く直情的な高校生×口が悪く美人でツンデレの英語教師。
傲慢で直情的、真っ直ぐすぎるほど真っ直ぐで一途。うわべだけの人間関係に飽き飽きしながら見つけた「ほんとうにほしいたったひとつのもの」に必死に縋りつこうとする瀬名に対して、大人であり、教師である阿南は表面上だけは受け入れてみせるが、あくまでも教師であるがゆえの線を引こうとする。
子供の無力さみっともなさ愚かさを描くのが凪良さんは上手いなぁ。
しかし評判が良い中で申し訳ないのですが、どうもキャラクター造形が好みじゃないらしく、あまりのめり込めなかったかな……。
敢えて反感を買うような身勝手で子供っぽい人間らしさ、狡さをとことん真摯に描きながら、そこからきちんと成長していく様を描くのが凪良さんの作家性なんだなぁと改めて思いました。
子供だからどうにもできない、別れるしかない、と離れる決意→再会
あ〜あ〜〜〜このパターンほんとうにお好きなんですね何回も見てきた。笑
瀬名に押されて無理やり付き合っているように見えた阿南の中に瀬名への気持ちがきちんと芽生えていたのはすなおによかったです。