紙の本
よい作品!
2020/04/11 14:08
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あおたいがー - この投稿者のレビュー一覧を見る
ネタバレあり。
死者が見える少年と、罪悪感を背負いながら孤独に生きることを自分に強いる元刑事が、死者の未練を解き、互いに絆を深めていく姿も素敵だし、感動した。
少年はまだ自分の家族との間の問題を解決できず、自分が留学するという手段で距離をとるという選択をしたけれど、いつかわかり合える日が来るといいなと願う。
投稿元:
レビューを見る
見たくもないものが見えるとはどれだけツラいことか。
聞きたくない声が聞こえるとはどーゆーことか。
中学生の明生が背負うには重すぎる。
連作短編となっており読みやすく、須賀原の過去も明かになり納得のラスト。
投稿元:
レビューを見る
その少年に目がとまった理由は、ただ一つだった。こぼれ落ちる涙を拭おうともせずに、立ちつくしていたからだ。それもホラー映画の並ぶ棚の前で。しかも、毎日。ある事件がきっかけで、職を辞した元刑事の須賀原は、死者が見えるという少年・明生と、ふとした縁で知りあった。互いに人目を避けて生きてきた二人。孤独な魂は惹かれ合い、手を結んだ。須賀原と明生は、様々な事情でこの世に留まる死者たちの未練と謎を解き明かしていく。
投稿元:
レビューを見る
警官シリーズ、消防士シリーズが好きなのでチョイス。
自責の念を持つ元警官の贖罪と少年との交流の物語。
糸口は超常現象でも、謎解きは綿密かつ論理的捜査。登場人物がみな謙虚で正義感があるので、ファンタジーに逃げない硬派な作りに好感。
投稿元:
レビューを見る
元刑事・須賀原と霊能力を持つ中学生・明生の物語
〈あらすじ〉
レンタル屋で働く須賀原はホラーの棚で泣いている明生と出会う。
ある日明生が交差点で交通事故に遭うところを救った須賀原は
その交差点で事故死した血だらけのおばあさんを"見て"しまう。
明生は幼い頃から幽霊や他人の過去の記憶が見えてしまう能力者で
須賀原は明生に触れることでその幽霊が見えたのだ。
それから2人は明生に助けを求める幽霊を成仏させることになる。
「とおりゃんせ」
交差点で事故死した色覚障害のおばあちゃんに娘が謝る。
「秋の桜」
犬好きの須賀原と虐待され殺された犬が散歩を楽しむ。
「氷室の館」
自宅の池に落ちて死んだ7歳の少女が19年間見守り続けた弟の幸せを願う。
「自惚れ鏡」
狂言自殺を図ったら本当に死んじゃった嘘つきおばさんが誰にも愛されないと悟る。
「サッドバケイションズエンド」
2年前、須賀原が職質で追いかけた窃盗未遂の少年が車に轢かれて死亡した。
少年を殺したのは自分だと責める須賀原に明生はその少年の霊に会わせる。
そして須賀原と少年は悲しみにふける少年の両親の元に向かう。
「終章」
明生は自分の能力に振り回され崩壊寸前となった家族の再生を願い
親から離れるためアメリカに留学することに。
そして心の傷を癒した須賀原は新たな人生の一歩を踏み出し
明生の帰りを楽しみに待つのであった。
<感想>
医者の体面の犠牲を描いた「氷室の館」が良かった。須賀原が語る過去の事例も含めた児童虐待があまりにも痛々しく、そして7歳の姿をした姉と19歳の弟の兄弟愛に泣けた。
地獄堂シリーズよりも濃厚でフェンネルシリーズのように温かく、2人の人生の再生がとても清々しかった。
投稿元:
レビューを見る
元警察官と霊が見える少年が霊と触れ合い、過去や謎を解き明かしていくお話。
ワカマツさんの表紙に惹かれて購入。当たりでした。どれも心温まる話、というわけではなく、闇部分もありますが、だからこそよかったのかなと。シックスセンスが観たくなりました。
投稿元:
レビューを見る
出たら必ず読む作家さんの一人。
だけど、お気に入りにシリーズじゃないし、
この手の話は、普通なら食指が動かないので、
本屋で見つけて、あらすじも読まずに購入した時は、
実は微妙に失敗したかと思っていました。
でも、思いのほか良かったです。
寡作なのが悲しい限り。
投稿元:
レビューを見る
最近、実家で読んでた本が日明恩さんだった。
たまたま移動時間中に読みたい本をコンビニで探してたら、またまた日明恩さんの本を見つけた☆
これは運命と思い即、購入!
たったの4時間で完読~ヾ(●´ω`●)ノ
ちょっと泣けました。
投稿元:
レビューを見る
死者がそんなに理論的なわけがない、と思いながら読了。
だが、主人公の苦くほの悲しく背負った思いの展開は悪くない。少しご都合主義的だけど。
投稿元:
レビューを見る
文庫化にあたり、再読。
霊が見えるがゆえに、理解されず孤独な中学生と、自分を責め続け世間から隠れるように生きる30代の元警察官。
二人が知り合い、さまよう霊を昇天させる努力を共にする中で、互いの孤独が癒され、元警察官の心の傷が癒され、やがて二人は新たな一歩を踏み出すべく、別れていく…
家族の絆について考えさせられる話が多かった。
この作家さんは消防シリーズ、警官シリーズ共に好きではあったが、本作は私の中では一番お薦めです。
投稿元:
レビューを見る
冒頭の文章で面白そうかな~と思って購入。
ハートウォーミングなストーリーでした。
ちょっと、途中でパターンに飽きたかな~。
最後まで引っ張った割に、それほど…な結末だった気もする。
盛り上がりにちょっと欠けたかな。
投稿元:
レビューを見る
★3.5 にしたい感じ。
あらすじを見て好きなタイプの本だと思って購入。
外すことも多いけど,これは当たりだった。
元刑事と死者が見える少年が,死者の抱える未練や謎を解いていく。
それは死者を助けるだけではなく,自分たちの癒しにも通じる行為。
ゲストのように1話1話死者が変わるが,元刑事と少年の出会いから別れまでの友情と成長の過程。
7歳の少女のお話は賢すぎるゆえの健気さにうるうるしました。
騒々しいカフェで読んでいなければ,涙してたかも。
他の作品も読んでみたいと思う作家さんでした。
ちなみに,表紙のイラストレータ:ワカマツカオリさん,好きです。
投稿元:
レビューを見る
主人公のバックボーンが最初、分からないまま話が進むから感情移入が出来なかった。
分からなすぎたので何かの続編かと疑って巻末の解説を見たぐらい。
話は取り立てて不満に思うところは無し。
アメリカ留学はちょっと唐突すぎかなー。
一番印象的だったの人の目線に関するウンチク。
投稿元:
レビューを見る
面白かった。どのエピソードにもにも読者に訴えかける部分がある。ありえない設定なのに、ありえる親近感。読了後はじんとくる。
投稿元:
レビューを見る
男の子の能力がすごいわりに起こることが普通で、いまいち盛り上がらなかった
Playing ONE OK ROCK - Clock Strikes