投稿元:
レビューを見る
「女系家族」に少し似ている気がした。式子の女性らしい強さにエールを送りつつ、いつ銀四郎の本性に気付くかドキドキしながら、面白くてどんどん頁をめくった。ラストが衝撃。
投稿元:
レビューを見る
式子は、銀四郎の強引なまでの求愛を受け入れる。だが銀四郎は、なぜか三人の弟子たちとも次々に関係を結ぼうとする。そうしたなか、式子は学院の理事に招請した銀四郎の恩師の静謐なたたずまいに心を奪われるのだが・・・。銀四郎の辣腕で、服飾デザイナーの頂点に昇りつめる式子。愛人の死亡記事をも広告料に換算する銀四郎。不照りのたどる愛と打算の相克をリアルに追った野心作。
投稿元:
レビューを見る
とにかく読むのを辞めたかったが
頑張って、必死に読みきった。
後期の社会派作と
同じ人が書いたとは思えないほど。
でもこれがあるからこそ、後があるのか…。
投稿元:
レビューを見る
そうなのか?これはひょっとしてそうなのか?と思ってたら、
やっぱりそういう結末。
わかっているのにとまらない。
投稿元:
レビューを見る
昭和30年代に山崎豊子が初めて書いた新聞への連載小説。時代背景として仕方ないのかもしれないが、あまりに自立していない主人公の設定にちょっとイライラ。
投稿元:
レビューを見る
富枝のくだりから、面白くなってきた。結末は、ポルトガルの辺りから何とな~くそうかな?と思ったけど、それにしても救いようなさすぎ。銀四郎には痛い目見てもらいたかった!
投稿元:
レビューを見る
男女、金銭、さまざまな欲情が絡み合い、駆け引きが行われる。気付いた時には、もう引き返せないところまできてしまっていた式子。
読み始めたら止まらなくなる。
投稿元:
レビューを見る
白石教授の登場で、式子が普通の女性になり、あっけなく幕を引いてしまったのが残念。銀四郎に一矢報いるのでは?と予想していたのだけれど。それは他の3人の弟子も同様で、結局、銀四郎ばかりが得をしているようなのは納得できない。
富枝には一番期待してたんだけどな。
投稿元:
レビューを見る
ここまで最低な男見たことがない。
昼ドラのようなドロドロで一日で一気読みしたけど、ものすごい不快感…
投稿元:
レビューを見る
上巻より続きます。
冷酷でやり手、切れ長眼の年下男、銀四郎(う~ん、何度書いてもワルそうな名前だ・・・)の冷淡な拡大計画はとどまるところを知らず、船場出身のいとはんデザイナー式子の地位をさらに高め、前例のない仕事を次々と成功裏におさめ、いよいよ、パリへ舞台を移そうとしていた。もはや日本のファッション界を代表するスターデザイナーとなった式子先生。しかし少しづつ、虚栄で飾られた勲章が重く影を落とし始めるのでした・・・
下巻も相変わらず、銀四郎の快進撃が続きます。あまりにやり手なので、腹立つー!と思いながら読むのですが、まあ、あそこまで徹底して商売として割り切れたらもうご立派としかいいようがありません。
物語のラストはなんとも残念なもので、やるせなくなってしまいますが、「やっと銀四郎から逃れられた・・・」という安堵感もないこともない。でも、
やっぱり残念。
ところで、この物語は大阪に実在する服飾専門学校の学園創始者であるデザイナーがモデルになっていると言われています。登場するエピソードも事実と酷似したものが多く、発表当時は著者との間で冷戦があったもよう・・・(そりゃそうでしょうねえ)
今もNGワードなのかしら。と思って学校のホームページを見てみると、この作品のことが紹介されていて、えっ、もういいの?と拍子抜け。
そして、そのニュースに添えられた三人の写真。並ぶのはディオール氏と先生、そして「銀四郎」らしき人物も・・・
物語を通して全体的にドロドロ渦巻く世界ですが、和装から洋装への過渡期に道をつけた逞しい女性たちの仕事ぶりや、のんびりした船場のいとはんがここぞと言うとき(理不尽で攻めてくる先輩デザイナーとの対決や、ファッションショーでの堂々とした挨拶など)には毅然とした態度でバーンとやってのけるあたり、すかっとする場面も多い作品です。
女性が男性にない領域の魅力と才能をもとに仕事をして輝いていた時代だったんたなあ・・・と思うと、なんとなく、自分の仕事ももっと攻めてみようかな(という性質の仕事でもないが)、なんて勇気をもらったりしました。
しかし、小説として眠らせておくのは惜しい。昔、ドラマ化もされたようですが、今やれば、ぜったい盛り上がると思うわ・・・。
沢口靖子と及川ミッチーあたりでいかがでしょう。
投稿元:
レビューを見る
こんな面白いの読んだことない。身近なひとみんなに読んでもらっていろいろ話したい。銀四郎を前にしたら、私ならどの生き方をたどるのか、2人の女を同じ理由で死なせた白石教授の佇まいとはとか、何より私が産まれる20年前にあふれていたこの豊かな会話力と野心の力強さは、今わたしが触れる社会ではなかなか目にしないものだとか。
投稿元:
レビューを見る
14/10/2013
例によって救い用のない結末。
仕事にかける情熱の源が人それぞれ。自分の欲ばかり考えているとこうなると訴えたかったのでしょうか。
投稿元:
レビューを見る
こんな終わり方。。
デザイン業界という華やかな世界で生きる一方、男に翻弄されていく式子。パリの描写は素晴らしかったけど、それだけエンディングの落胆が激しい。
松嶋菜々子でドラマ化らしいけど、銀四郎は誰がやるんだろ。
投稿元:
レビューを見る
初山崎豊子、面白くてあっという間に読了!
主人公をはじめとした登場人物達の、ひいてはこの小説自体の生命力の強さに驚き。
ファッションの専門用語はわからないものもあったけど、女性ならこの華麗さに気分が乗ると思う。いつの時代も同じ。
一方で、式子と白山教授のパリやポルトガルを旅するシーンは本当に素敵だった。緻密な美しい描写、行きたくなりました。
しかし、雪崩が落ちるようなクライマックス、薄ら寒くなるようなラストシーン。読み返したいという気持ちにはならないかな…。
投稿元:
レビューを見る
ギラギラと仕事に打ち込む男とそれに翻弄され欲にまみれて行く女。
欲にまみれたギラギラした世界観がたまりません。