紙の本
超実践的な心理学?
2021/01/14 10:33
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:積ん読太郎 - この投稿者のレビュー一覧を見る
うつになって認知行動療法を習得していました。
その中で、行動療法の流れは行動分析学の知見をもとに
編み出されたとのことなので、本書を購入。
行動分析学がどういう学問なのかは、
なんとなくつかめる。
しかし、行動の原因として、「やる気の有無」「意思の有無」などを
原因とは「しない」という考え方が、どうしても腑に落ちない。
(いつも私の行動は「やる気」に依存しているような気がするのだが。)
ちなみに、表紙に次のPR文がありますが、
これらの疑問に対する答えを得られるかというと、
「NO」だと思う。
本文中に下記に対する答えは書かれていない。
部下に慕われないのは「指導力不足」?
仕事が遅いのは「能力がない」から?
片付けられないのは「性格」の問題?
人付き合いが苦手なのは「コミュ力」不足?
超実践的な心理学で、「ビジネススキル」が改善!
さすがに、言い過ぎかと。。。
あくまでも、行動分析学の入門書です。
改善するには、日頃から「直前ー行動ー直後」を
分けて分析し、随伴性を見極めなければならない。
本書に記載されている例は、読者にもわかり易い例を上げているが、
実際に問題としている行動を、うまく分析できるかというと、
難易度が高い気がする。
やってみる価値はあると思うが、習得難度が高すぎます。
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行動分析学という心理学分野を概観できてよかった。行動分析学は行動の原因を追求することが目的であり,その行動随伴性の系統付けを考えていくものであることが理解できた。本書によって実践的な心理学分野って面白いと思えたことは収穫だった。
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すっきり簡潔に書かれている行動分析学の入門書。オペラント条件付けについて学びたい人にはかなりおすすめ。
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心の分析がしたいと心理学に進んだものの、「行動」の分析も面白そう。
ばかな自分でも、少しは行動分析について触れることができました。オススメ。わかりやすい。雑学にも使えるし。
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図書館情報学でも「情報行動論」という研究があるけど、心理学の行動分析論とはアプローチが全く違うことに気がつきました。
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行動分析学の第一人者である杉山尚子氏による行動分析学の入門書。
人が行動をする際に、どのような心理的養親をもって行動しているかなど、行動自体の分析と、行動を行う心理的要因を詳しく解説している。
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人を心からではなく、行動とそれに随伴する環境から見ていこうというスタンスの本。
なぜ自分が悪い癖から抜け出せないのかを第3者的視点から理解し、改善していくヒントが満載だった。
行動療法にかなり近いものがあり、その入門としてはかなり良いと感じた。
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人の行動は心により決定されるのではなく、トリガーとなる条件があり、そしてそれは制御できると。簡潔にまとめられた良い言葉があったので引用。"心は行動の原因となる独立変数なのではなく、それ自体、従属変数そのものである。"最近の頭のもやもやを少なからずすっきりさせてくれた。ちょっと時間をおいてまた読もうと思う。
著者の杉山教授が時々入れるユーモアある文章も結構楽しめるというおまけ付き。
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2007.08 行動分析学という学問の入り口に立てた感じです。奥が深そうです。心理学関係も洞察していきたい。
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行動随伴性(行動と同時に起こる状況の変化)によって人間の行動を見る。
”ラベリング的人間観”からの脱却が本書を読むことでできる。
強化随伴性がなければ、行動は消えてなくなるし、なかなかしない行動を少しでも増やすためには、人為的に強化随伴性を増やせばよいのである。
オッカムの剃刀ならぬ、その理論は極めてシンプルである!
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これを読むと、人とコンピューターって結構同じじゃんって思うこともあり。行動に実は法則があるってことが分かる。
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行動分析学は,米国の心理学者B・F・スキナーによって創始された心理学です。
ぼくは学生時代にそれに出合い,これまでいろいろその理論をもとに動いてきました。
塾の生徒にたいするときも,いつもこの理論が頭にありました。
そういう意味でもこのような入門書が出たことをとても歓迎しています。
この生徒はなぜこのような行動をするのか。そして,それを変えるにはどうすればいいのか,そのことがこの本の中からある程度は読みとることができます。
でも,やはり入門書なので,それで十分ではありませんが,とりあえずこれで入門し,さらなる知識をつけていくことが大切だと思います。
さて,入門書として成功しているかどうかですが,「あとがき」に
どうしても教科書的になるのを避けえなかったことは,痛恨の痛みである。
とあるが,その通りだと思います。
ぼくはこれまでいくつも行動分析学の本を読んでいるので,この本はやさしく書かれているとは思うのですが,初めて学ぶ人にとっては少し難しいかもしれないと思います。
でも,それをかくごしてじっくりと読んで,行動分析学について多くの人が知ってもらいたいです。
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2008年100冊計画!!
その24
「行動」って単語に惹かれて読んだ1冊。
「どうしてあの行動をとったのか」ってことを心理学ではなくて、それまでの行動からアプローチして解説していく本。
といえども、心理学の要素が入っていることには否定できないような気がする。それほど難しい表現ではないので、読みやすいには読みやすいが。。。
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▼ 100文字感想 ▼
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人の行動を知る事はマーケティングやマネジメントに欠か
せない。ステーキは無理矢理そのまま食べさせるのでは
なく、小分けにしてあげることが大事。行動をプロセスで
分析するための教科書。子供に行動させる方法は納得。
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▼ 5つの共感ポイント ▼
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■いたずらを叱ると、エスカレートするが、行動しても
何も起こらなければ、いずれ行動はしなくなる
■やり方がわかり、なぜやらなければならないかが
わかれば実行するとは限らない。わかっていても
やらないのが人間である
■自覚できないような微々たる状況の変化や、発症
の確率もわからず、何年かあとに訪れる状況の変化
は、行動に影響を与えられないのである
■課題を与えられても結果を出せない人の多くは、
解決までのプロセスでするべき仕事の中身と量を
把握できず、段取りができない
■人々の会話の60〜70%は社交的な話題、すなわち
ゴシップである
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勉強になった本。
・行動の「強化」「弱化」「消滅」「復帰」
・行動による事前状況から事後状況への変化がある行動の原因と考える。
・「勉強嫌いだから」→「勉強しない」等の「医学的」アプローチ(意識の身体の分離)による説明の拒否