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9編の恋愛短編集。字も大きくて振り仮名も多く読みやすい。
3ページほどで終ってしまう編もあるが 短い中にもホッとする話が多い。
恋愛話に頷けるというよりは
頭に浮かんだ情景を楽しんだ。
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多くは主人公が過去の恋愛を振り返る形式の短編集。読者もいつの間にか主人公の視点になって自分の過去を思い出すのは、懐かしいディテールがお話のあちらこちらにちりばめられているからかもしれない。作者の罠にはまってクラクラ。
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短編。
パートで働き始めた美佐の前にあらわれた客である西村との恋。(引き潮)
にぎやかで、時に甘酸っぱくほろ苦い過去に浸りながら
順調に積み上げてきた人生に、時たま出くわす壁に立ち向かいながらも前を向いていく日々。
全体的にちょっと一昔前の印象。
(山里にて)妻に離婚を突きつけられて田舎に逃げ込んだ夫が
そこで自分を追いかけてきた妻と出くわすのが、なんだかいいな~)^o^(
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松本侑子 著「引き潮」、2004.9発行。赤萩の家、帰郷、お湯が入るまで、花と蜜蜂、葉桜、引き潮など味わい深い9つの短編が収録されています。著者は、年上の女性に魅かれる男性、年上の女性に愛される若者の描写が上手と思いました。引き潮は結婚してる45歳の女性に死別した妻を重ねる45歳の男性の物語です。
松本侑子「引き潮」、2004.9発行、独立短編9話。①「花と蜜蜂」:夫婦は、ありきたりの所帯の言葉をかわしながら、甘すぎる密ではなく、温いお茶のように、たがいを潤して生きていくのだから。②「葉桜」:観音崎へ着いたら、海辺を散歩して、二人で東京湾をゆきかう大型船を眺める。ランチは観音崎ホテルで。③「山里にて」と「引き潮」は、余韻が残る、とても味わい深いラブストーリーでした。