反日韓国人に読ませたい
2012/09/24 12:59
4人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:鐡之介 - この投稿者のレビュー一覧を見る
歴史的にも文化的にも,政治的な意地を張り続けると碌なことはないということの本質が理解できる本。
面白かった
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筆者は韓国語に堪能なだけはあって、ハングルに対する相当な思いがあることが伝わってくる。要するに、日本語をすべてローマ字表記するようなものだろうか。漢字には表意文字なので、一度覚えてしまえば、その後は使い勝手が良いという意見には賛成だ。
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ハングルが広まったのが、日本統治時代の明治以降だとは、全く知らなかった。
読んでみると、つくづく、日本語って面白い言葉なんだなぁと思う。そして、翻訳好きの民族とは笑
ナショナリズムというのは、厄介なものだ…朝鮮半島の歴史にも踏み込んでいて、今まで読んだ韓国関係の新書の中では、一番面白い。
たかが文字の文化、されど文字。文字で歴史が変わるなんてことあるんだろうか。
もしも、日本も戦後アルファベット表記などの道を歩んでいたら、今の日本はなかったんだろうな。
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単刀直入にいうと、韓国が漢字を復活しない理由は、現在韓国で流通している単語の多くは和製韓国語であり、漢字で表記すると、日本由来であるということが一目瞭然であるため、ということである。
筆者の立場は、日本は、韓国を植民地にしたのではなく、あくまで併合したのであって、韓国の文化水準の向上に貢献したというものである。
自分にとって新鮮であったのは、英語とドイツ語のような関係とは異なり、少なくとも両言語よりも距離が遠い日本語と韓国語の類似性は、同じ祖語から派生したということよりも、漢字という文化を共有したがために似たものになったという分析である。
また、日本で作られた漢字(明治の先人が欧米の文化から取り入れた概念に対して当てた翻訳語)が韓国のみならず、中国にも取り入れられており、現在も少なからず影響を及ぼしているという点である。
筆者の分析では、漢字を覚えるという点ではコストがかかる点を認めつつ、欧米のそれとは異なり、一度覚えてしまえば、新たな概念を理解するのが容易になるというもので、その分析には自分も賛成である。
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彼らは自己主張が強いだけなのである。ものごとを検証しながら、理路整然と相手を納得させることは、きわめて苦手である。冷静な議論ではなく、罵詈雑言に訴えても、相手の意見を圧殺したほうが価値だと考える。
これは2000年間に960回も、異民族の侵入を経験した歴史とも、関わりがあるだろう。自分が掲げた信念、理念、主張などを死に物狂いで守らないと、異民族から突き崩されてしまう。相手の言い分など、耳を傾けていたら、最低限の要求すら踏みにじられてしまい、殺されるかもしれない過酷な歴史だったのだ。
竹島の例でも説明したように、韓国人は主義主張を前面に押し立て、事実を都合のいい方向にねじ曲げたがる性向がある。
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以前ある識者が、ベトナムのハノイは、漢字表記で河内と書き、紅河とトーリック川(蘇瀝江)に囲まれてゐるのでその名になつたと言ってゐた。果して、今の漢字を捨てたベトナム人はハノイ= 河内の意味を理解してゐるであらうかとも言ってゐた。
本書を読んで、それと同じやうに、漢字を捨てた韓国人は、「カムサ(感謝)ハムニダ」「アンニョン(安寧)ハシムニカ」(当然当地ではハングル表記)と言ひ続けてゐるうちに段々漢字の概念を喪失していくのではないかと危惧した。かの地の人に対する大きなお世話かもしれないが。
読者によっては、反韓的言辞に違和感を覚えるかも知れないが、日本語、韓国語の特性や、漢字の効用等言葉に関心のある人には興味をそそる本だ。
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韓国でも漢字使えばいいのに。中国語は漢字で書いてあるから見れば多少意味わかるしねえ。。。。と思うのは日本語使いの正直な感想。
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先日の『日本語の奇跡』に続いてJ長からレンタル。これまた大ヒット。おかげさまでハングルを読むことができるので、その知識も併せて読んでいくと、実にいろいろな謎が解けた。たとえば、本書によれば、現代韓国語は和製漢語をハングル読みしたものが圧倒的に多いということ。確かに、ハングルを読むと対応する漢字が連想できて意味がすぐにわかるというケースがよくある。さらにそれは、逆に言うと、ハングルは漢字について「一字一音」が原則なので、同音異義語の識別を難しくしている。政治的な思惑もあるし、筆者も言うとおり、言語政策に口を突っ込むのは内政干渉なので、どこまで働きかけるかは議論が分かれるところだけど、日本語の漢字仮名交じり文と同じように、漢字ハングル交じり文にして、音はハングルのまま、というアイデアは採用されてもよいように個人的には思う。また、そうなると日本語も省みて、漢語と和語、和製漢語の区別という点にも目が向いたので、中国語を勉強してみたくなった。
懐古的なロマン主義ではなく、東アジアのリベラルアーツとして、自国語の良さを残しつつ、漢語の共通言語有用性は見なおされてもよいと考える。それはまた、無用なナショナリズムや子どものけんかのような領土問題を少しでも建設的に解決する糸口になるかもしれないし、相互理解を進めて懸け橋になる人材を生むかもしれないし、文化的にみても、現在実質的に唯一のLingua francaである英語への、カウンターとして、ある種の強制的なグローバリゼーションへの逆ベクトルとして作用するかもしれない。
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韓国は日本と同様、漢字を多用した言語を持って「いた」。これがハングルに統一されたため、元の意味が失われ、ハングルの「音」だけでは意味が伝わらないケースが多い、と指摘する。
江戸から明治大正期にかけて欧米の言葉を漢字で意訳した日本産の熟語が多く韓国語に取り入れられているため、克日を国是とする韓国としては漢字を使うわけにはいかないのだろう、と。(経済、物理、など。韓国が純化と称して使用しない政策をとっているが中国語はその多くを受け入れている)
もともと漢字を使っていた国なので音だけで判別するには前後の文脈から判断せざるを得ず、語源や正しい意味がどんどん失われている、とします。例えば弥勒菩薩像、のような長い単語をハングルで聞いてもぱっと意味を取るのが難しいが、漢字とハングル混ぜることで意味が伝わる、韓国人のみならず、中国人、日本人にも意味がとれる。
この本には出てきていませんが、韓国で古い法律を改正しようにも同音異義語が多すぎてハングルだけの表記では対応できない、と聞いたことがあります。
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「カムサハムニダ」が「感謝ハムニダ」だった、ということすら、恥ずかしながら知らなかった。日本語から漢字がなくなって全部仮名文字だけになってしまったらさぞかし不便だと思うが…日本語の影響を排除するにはそうする他なかったということであれば何と言うか真に申し訳ない気分になる。中国でも使ってる和製漢語なんかはそのまま使ってもいいんじゃないかと思うんだけど…。
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韓国語を学ばないネトウヨが喜びそうな本。
ただ実際よりも極端な例が多い。
37ページに欧米の外来語を避ける傾向にあるというが、そんなことはない。使いまくっているので、中国式・日本式の漢語を撲滅しようとする運動とは比較できない。
美容院などで、新宿や原宿などの地名を持つ店も多い。うどん、おでん、これらはなくならないだろう。
目くじらを立てているのは、国語審議会の人たちだけだろう。それは日本の乱れを嘆く人がいるのと同じ。丸谷才一の追随者の韓国版みたいなものである。
45ページ、去来先(コレソン)の意味が分からないという。去来(거래)は、韓国では取引を意味する。取引先を去来先とした。だから韓国製日本語だったのだろう。それさえ撲滅しようとしている。たいへんな作業である。
88-89ページ。ハングルで○、□はあるが、△はないという。確かにそうだが、素人としては、스(ス)は△に近いというのを言ってほしいのである。
102ページ。面白い発言。李氏朝の後、高句麗の王建一族は発見しだい皆殺し。個人的にはこの指摘、大統領選、地方選における前政権の批判に通じるので面白い。
つらつらと読みながら、翻訳でもいいから、韓国の漢字廃止論の本格的な研究書が出てもいいなと思った。日本の国語審議委員会と似たような、奇天烈な話も出てきて、さぞ楽しい本になるだろう。
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『韓国が漢字を復活できない理由』 韓国人の欠点は「歴史資料や基礎研究、分析や論理的思考ができない」
- 株式日記と経済展望
URL : http://blog.goo.ne.jp/2005tora/e/137c3318c0a0b154eed2d6bfdb013b96?fm=rss
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韓国語を勉強していると、文法だけでなく、単語も日本語にそっくりなものが多いことに気づく。それが何故なのかこの本を読んでよく分かった。漢字語は中国由来かと思っていたが、何故か日本語にそっくり。中国由来ではなく、日本由来だったんですね。
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韓国は時間的、空間的(つまり時代や地域によって)に漢字を教えたり教えなかったりしているとのこと。
その使う漢字も、日本からの輸入物の漢字なので、韓国が漢字を復活できない理由は、一言で言えば、韓国のナショナリズム(≒反日感情)によって、妨げられている。
そして、それが韓国の発展に寄与するかと言えば、そうとは言えないと思われる。
著者も、こう言い諭している。『漢字の廃止によって、韓国人も教養の低下、語彙の貧弱化、言語の伝達の不足など、多くのマイナスを抱え込んでしまったのだ。(中略)。妙なプライドとナショナリズムだけで、反対しているときではない。他国の言語政策について、日本人が物言いすれば、反発されるだろう。しかし、漢字復活は、韓国人のためでもあるのだ。』
本書では、韓国と漢字の関係のみならず、日本語と韓国語、また日本語についての知識を得ることができるので、楽しく読めた。
ちなみに、著者は島根県立大学にも赴任したことがあるとのことで、妙な親近感を感じることができた。
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【内容(amazonより)】
キ)まれ、知識階級が使うことはなかった。日本統治時代、日本製の漢語が大量に流入する。韓国で使われた漢字熟語の七、八割は和製漢語なのナ名高い著者が、その深い謎に迫ります。
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【目次】
第一章 漢字廃止は、日本のせい?
第二章 今も続く日本語風の単語追放
第三章 ハングルは、記号にすぎない
第四章 日本語と韓国語は、姉妹語ではない
第五章 韓国語は、漢字だらけ
第六章 溢れる日本製の漢語
第七章 漢字・仮名混じり文は、世界に誇る表記法
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昔は著者のSF作品をよく読んだものでした。
この本も興味深いトピックが色々書かれていました、東アジアの言語についてはもう少し学術的に勉強したいです。