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ファンタジー。ライトノベル。ヤングアダルト。
三巻目。
魔物を殺す魔剣が出土する。
魔王を倒して魔王になったかつての勇者サラ(統一皇帝)はそれを使って、自分に歯向かおうとする者を篩にかけようとするが、謀臣たちは自分たちが脅かされる「力」の象徴たる魔剣をよく思わず、静けさを保つが、元国王である若い男がそれを奪取、反乱を起こす。
元魔王のラジャスはサラと同能力の魔剣に興味を持って、反乱制圧に参加。
結局、剣を使いこなせない男はラジャスに破れ、サラに対する謎(魔力を吸収したあと、それはどーなるのか?)が深まったまま。
サラとラジャスの恋は進展しません。
だって……この二人、会話交わすことってほとんどないのだから。
せっかく同じ城内に同居してるのに。
でも、ラジャスは一方的に、サラへの理解が深まっている感じです。
とはいえ、恋ではなく、戦力・能力分析みたいですけど。
元国王たちの嫌がらせは秀逸です。
忙しいサラに「世間話」を持ちかけるという……。そして、サラが老いて死ぬのを待つという持久戦を覚悟……。
魔王になったサラに寿命がくるのか、危ぶんだほうがいいよね?(まあ、人間だとしても、二十歳にもなってない小娘が寿命で死ぬの待つのって……女性のほうが長生きだし……)
ラストがどうなるのか、気になります。