紙の本
シンプルさが良い
2001/02/24 16:10
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投稿者:あう - この投稿者のレビュー一覧を見る
銀色夏生さんの数々の詩集の中でも、とてもシンプルで読みやすい本だと思います。「詩」を読むというよりも、「言葉」を読んでいるという感じに近く、共感する言葉を見付けてはイチイチうなずきながらページをめくりました。
物静かな詩が多い中、思わず笑ってしまう詩も幾つかあります。なかでも「ある日」という詩はかなり好きです。信じられないくらいイヤな人を見た時の心情が書かれている詩なんですが、声に出して笑ってしまいました。私自身、これを読んでから、イヤな人に会うのが少し楽しみになりました。
ある日、ふと、思い出したかのように気紛れに読み返したくなる詩集です。
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ひかえめにそっといのるような
遠くからそっと いのるような
愛し方をしたいと思う
目の前のあなたを
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銀色夏生の第一詩集(「詩集」と冠してあるものは現在4作)。
彼女の作品は大抵、「優しく冷たく冴え冴えとした」印象。
第一作であるせいか、言葉の選び方が若く、体温が低い感じがする。
少年めいた少女、もしくは少女めいた少年を思わせる。
それは意識の純粋さというようなものの現れなのだけれども。
『小さな手紙のようだった
かわいらしい人よ』
(P.74)
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百発百中といかなくても、すべてが浅いレベルで良い作品群より、ときたま紛れ込む一撃が真理と心を突くようなもののほうが良い。小説の短編集なんかもそうね。(もちろんすべてがすべて素晴らしけりゃそれに越したことはないですが)
新しい詩の方向性を見れた気がする。こういう風に詩は書くんだ、というより「こんな風に書いて良いのか」って感じで。
人におすすめはできないけど、個人的には勉強になる。
(四月読了)
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高校生の時まわりの子がそろって読んでいたっけ。反発してあえて読まなかったけど、読んでおけばよかったかなと思った。高校生の感性で感じるものもあっただろうな。
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小さな気づき。ですね。
どうレビューしたらいいのでしょうか。
言葉に詰まるぅ・・。
けど、あえて言えば、「鋭さ」がテーマでしょうか。甘いロマンティックでなく、冷静な観察がベースです。
気に入った作品のタイトルを挙げて、終わりにしましょう。
・一時の迷い
・それからの思考少年
・ある日
・単純なこと
・友人との会話
・自己矛盾
・距離観 ※一押し
・賛美と拒絶はよく似ている
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文字だけの詩集。時が経つと茶色くなっていく紙から古書のような香り。横書き。写真詩集と同じように可愛く切ない恋の詩が多い。長いものも結構ある。P119「約束したこと」がシンプルで好き。
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身近なモノを題材とした詩集です。銀色夏生の詩集はどれも素敵です。
ほのぼのと気持ちが和らいでいきます。
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フリマでまとめて買ってきた銀色夏生の本もこれで最後。するすると清らかで透明な水のように流れ込んでくる。過度に感傷的だったりせずにニュートラルなものである分、そこまで心も動かされなかったような。まあそういうものなんだろう。
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詩集。
「静かな失恋」、「自己矛盾、「雨あがり」、「白衣を着た彼女」がよかった。
「小さな手紙のようだった、かわいらしい人よ」