紙の本
百の後悔千の希望
2002/04/16 05:30
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投稿者:あう - この投稿者のレビュー一覧を見る
とても静かな詩集です。心の中に留まらずに、「こんにちは〜」と現われたと思ったら、間髪を容れずに「さようなら〜」とさらりと通り過ぎて行ってしまう——そんな印象を受けました。
これまでの銀色さんの詩とはどこか違う雰囲気をまとっていて、恋ってなんだろうなあ…と今更ながら考えてみたりしました。一番心に残った詩は題名にもなっている「散リユク夕ベ」です。心にそっと置き手紙を残されたような気持ちがしました。
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この詩集を初めて読んだとき、未熟だったのか「何だコレ」って印象があったのですが、何度も何度も読めば読むほどいろいろ分かってきて、この詩集で銀色夏生さんが大好きになりました。
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花のように気まぐれだけど
ほほえみを
いつでも
チラッと
のぞかせるかわいい人
進んでいく道の友達になろう
友達になれてうれしい
恋よりもむずかしい出会いだった
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銀さん詩集の中で、一番好きな本です。夜、寝る前にぱっと開けて、じっとゆっくり少しづつ読むと、心にしみます
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銀色夏生さんの刺繍で1番好きなもの。何度読み返したことか。今でも開いてみる。年季入ってボロボロ。でも大好きな1冊。好きな言葉にあふれてて、ここで全部紹介できないのが残念!
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個人的にすみわたる〜の方が攻撃的で好き。
こちらにも突き刺さる言葉はいくつかありーの。でも日常の中で当たり前になりすぎていちいち言語化しない感情や風景をあえて言語化してきた作品には、しばしばはっとさせられました。
次集との間に一体何があったのか、銀色夏生。ってのはつれづれノート読めばわかるか。
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今一番大切な人に出会った頃に手にした作品です。あの頃の胸の痛みを思い出して、きゅんとします。[2006/3/4]
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ひとりの時とか、悩んでる時とか、そんな時に読むと心にじわ〜っと染みてくる。じっくりと味わって読むのが良い。素敵な作品。
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中学のときに既出詩集全巻読んだ。
言葉にできないあの年頃の
感情の行き先を作ってくれた。
今もぱらぱら読みます。
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擦り切れるほど読んで擦り切れた。心の中に残ってくすぶっていた景色が日常の中でふいに一致する感覚がたまらなく、すき。
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この詩集を中学の時に読んで初めて「自分でも創作をしてみよう」と思った、きっかけの本です。
「散リユク夕ベ」の詩の、それまでの流れを受けて、最後の2行が特に素敵ですね。
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なんだか、年々詩が好きになっていく。この一冊もとてもよかった。
恋愛に関するものが多かった。恋愛中でない自分でも、どきどきした。
その中から、一編をピックアップしておこう。
「私があの人のためにできることは
特にない
ただ黙って
きれいな気持ちでそばにいるだけ
きれいな気持ちでそばにいるという作戦
素直という爆弾を投下」
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***********
その時僕が思ったことは
みんな
うたがいながら信じてるんだ
ということ
人の心は弱いのだ
信じながらもうたがい
うたがいつつも信じている
この可逆さかげんはどうだろう
光と闇を行ったり来たり
時々
まるで人は
うたがう競争をしてるみたいだと
思うことがある
でも最終的に勝つのはいつも
信じた方だ
最後の最後のことだけど
勝つといっても心の中のことだけど
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いつもいつも
思いと言葉が
ちょっとズレる
もどかしさ
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わたしが好きなのはこのふたつ。
素敵な言葉のセンスをもつお友達が
レビューに書いていたのを見て
読み返してみました。
やっぱりいいなあ。
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薄い上に1~2行しかないような短い詩ばかりだったから、かなり早く読み終えてしまえる。
恋愛詩がほとんどだったけれど、短かったり曖昧な言い回しが多くて
自分の方からかなり感情移入していかないと、独りよがりに見えてあまり面白くなかった。
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高校生の時にどっぷりハマった銀色夏生の詩集。普段自分が何気なく感じていたことや、言葉に表せない気持ちをさらっと書いてあってビックリしたのを覚えています(思春期特有のものだと後で気づくのですが)この本は写真やイラストはなく言葉ひとつだけで、余白のとり方も含めて好きです。孤独にそっと寄り添ってくれるような存在。