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名作とはこういうのを指すんだろう
星10個でも差し上げたい
こういうのをこそ、もっと増えないと
もともと私は本を読んで活性化する性質だけど、
こんなにどきどきしたのは数年ぶり
こんなにすごいの久し振りすぎて
あー自分に学がなさすぎるのは考えものだわ
あとブクログめ
新しい表紙の本も全部のせられるようにしてくれないかしら
ちなみにこんなレビューで読むのを判断するひとはいないでしょうけど
ちょっとご忠告
慣れてる私でもちょっと予想外でエグいなって思ったのが
特別料理
ネタバレマークはあるからいうが
虫系だめなひとは要注意
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ホラー短編集。
幽霊や怪物などが出てくる怖さというより、グロと狂気の怖さの話が多めです。
綾辻氏の作品ですが、謎解き要素はほぼないといえると思います。
若干怪談話っぽいものもありましたが、やはりグロがメインといった印象です。
グロがさほど好きではない人間でも読めないほどではないですが、収録の「特別料理」だけはかなり人を選ぶと思われます。
苦手な方は要注意というより、近づかない方が賢明です。
同時期に『フリークス』を読みましたが、『フリークス』の方が幻想(妄想)と現実との狭間の狂気が描かれている感じが強く、個人的には好みでした。
グロを求める方には、『眼球~』の方がいいと思います。
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やっぱり1番おもしろいと思ったのは眼球綺譚だと思う。
しょっぱなの話もインパクトがあったが眼球のが良い。
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一話目から二話目は混乱した。『由伊』が同一人物なのか、ただ名前が一緒なだけの別人なのか…読んでいくうちに理解した。
『バースデー・プレゼント』が一番好きなかぁ。
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日常からゆっくりと少しずつ外れていく…
半紙の上に垂らした墨汁がじんわりと広がっていくような感覚。
引き込まれる先は狂気の世界。
綾辻作品は館シリーズのようなミステリーの方が評判は良いようですが
ご本人はきっとのびのびと楽しく書かれているんだろうなと感じます。
ホラーよりは少々グロテスクさの方が強いかな。
個人的には苦手ではないのでカフェでお茶をしながらでも十分楽しめました。
じわじわと迫りくる狂気…
その世界に半身が浸れば抜け出すことができない
もしかしたら浸っていることにも気づかないままずるずると引きづられていく感じ…
そういう恐怖に一種の狂喜を感じ
興奮します。
本当ならぜひ人に勧めたいものですが
内容を考えるとそれほど強く推すこともできず...
というところで評価は☆4つ。
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するする読める。考えずに流れるように読んだけど、なんとなく展開が分かる、というかこんな感じなんだろうっていう方向に進みました。自分が「痛ー!」「う、うわあ」と思うものをグロ認定するけど、これは…。さらさら〜と。虫は大の苦手だけど大丈夫でした。
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呼子池の怪魚
特別料理
再生
の順で気に入った。作者自身が語るように短編だからといきなり気になるタイトルから読まずに素直に最初から読んでいったほうが眼球綺譚の世界に入りやすいと思う。
呼子池の怪魚の悲哀感が好き。
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小品を集めたものという感じ。
「人形」「眼球綺譚」あたりはよかったが。
綾辻氏の作品は確かに輝いていたが、最近はこちらの問題か、あまり感じられない。
地の文を二層にする、というか、異なる層の語りを入れ込む、というお得意の方法も、多少「安っぽさ」を感じさせる。
ここぞ! というときに使用を絞ってほしいところ。
ただし、この人の持つ美学(ホラー、メルヘン、センチメンタル)には大いに共感できる。
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久しぶりに、綾辻さんの本を読んだけど、やはり面白かった。
中でも、特別料理のインパクトがすごかった。
ずっと前に何かの拍子で読んだのに、題名や収録先が分からなかった。
でも、ふとしたことで、再会できた。
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ホラー風味の奇妙な短編集
後書きで書かれている通り
「怪奇」というより「幻想」の世界観
ある意味、印象が強く残っているのは「特別料理」
初っ端の「再生」も不思議な雰囲気がよかった
初見で読む際は順番通りに読んだほうが良い
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静かな狂気に彩られた七つのホラー、幻想怪奇譚。全編通して非常によい出来で楽しめました。
綾辻さんらしく伏線やオチがしっかり作り込まれているのが特徴でしょうか。上手さが目立つ反面、怖さは今ひとつとも感じました。
印象的なのは「再生」と「特別料理」、好きなのは「呼子池の怪魚」ですね。
以下、個々の感想
「再生」身体を切られても再生する体質の女性とその旦那の話。オチもきれいでよくまとまってますね。ラストはまあグロいといえばグロいか。旦那の最後の最後の行動が印象に残ってる。
「呼子池の怪魚」一番好き。子供が出来ないことに悩む妻は、夫が釣ってきた奇妙な魚を育てるのに夢中になる。不安を煽りつつもラストは爽やかでほっとした。ホラーというよりファンタジー色が強いですね。
「特別料理」最高に悪趣味。話はシンプルなんですけど、もっていきかた、読ませかたが上手いなぁと。
「バースデー・プレゼント」誕生日の悪夢。他と少し趣が異なる作品。正直よくわからないが雰囲気はなかなかよい。
「鉄橋」怪談話をしていたら…上手くまとまってますが印象は薄いかな。
「人形」驚くような部分はないですが、一番寒々しい怖さを感じました。これも好きです。
「眼球綺譚」ちょっと長めの表題作。綾辻さんらしい構成と仕掛けでしたね。
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「特別料理」が印象に残った。最高ランクがそう来るかと。
同じ氏のホラーなら深泥丘奇談の方が好きかな。
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なんというか、ど真ん中3の評価しか付けられない作品だと思う。
呼子池の怪魚みたいな短編があと四つも並べば、名作と呼べたのかもしれないけど、あれ以外は取り立てて面白い作品だとは思えなかった。怪談としても幻想綺譚としても弱い。
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怪奇・幻想的な作品を7編収録した短編集。
最も印象的な短編は「特別料理」
変わったものを食べることに喜びを感じる主人公とその妻が、"YUI"という料理屋の虜になっていく話です。
その中に出てくる料理名や解説が妙に生々しくそしてシュール、
想像するだけで気持ち悪くなるとともに、もはや笑えてきます(主人公がそうした食癖に目覚めたきっかけ、ミジンコ風味のチャーハン、カマキリ料理をめぐっての主人公と店員のちょっとしたやり取りなどなど)。
そして読み進めるほど料理のレベルが上がっていき、自分の中で徐々に不穏な感情が浮かんできます。これがミステリ的な伏線と共に明かされ、そしてラストに収束した時、一線を越えた人々の異常さと彼らの幸せそうな描写に震えました。
他の短編もミステリ的なトリックを使いつつ、見事な怪奇・幻想短編になっています。「再生」はその典型でトリックを見事に畸形への愛という美しさに昇華させた作品だと思います。
「呼子池の怪魚」もラストが美しく「人形」は読み終えたときの不思議な読み心地が印象的。
表題作「眼球奇譚」は作中に出てくるオブジェの描写や女性の執念が凄まじく、一ひねりも加えられていて大満足!
江戸川乱歩の短編を読んだときにも思ったのですが、こうしたジャンルの作品って、文学の本流からは外れている気がするのですが、完成度が高いと文学作品以上に美しく見えてくるのが不思議です。
そんなことを考えているうちに思いだしたのが「特別料理」の主人公夫妻。彼らは常識外の料理を食べることに喜びを見出します。それはこんなものを食べている、という一種の誇らしい感情と罪悪感が混ざり合った甘美なものらしいです。
料理で考えるとなかなか共感はできても理解はしにくい彼らの感情ですが、それを怪奇や幻想小説といった本流から外れた文学作品に夢中になる自分と重ね合わせると、
ほんの少し彼らの抱いた甘美な気持ちが理解できるような気がします。
ちなみにこの作品はコミカライズ化もされてるそうですね。表題作をどんなふうに書いているのかももちろん興味はありますが、
収録されているかどうかは知らないのですが「特別料理」がやっぱり一番気になるなあ。読みたいような、読みたくないような…
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前3編のテンポの良さにのめり込み、その後3編に少し物足りなさを感じてたら、最終話にて、なんとも言えない後味の悪さ。たしかにミステリーとも違うし、ホラーとも違う。作者の思う通り、怪奇、幻想という言葉が一番しっくりくる。