投稿元:
レビューを見る
東西ミステリーベスト100の38位に選ばれている名作。上位入賞にもかかわらず1位に押した推薦者がゼロという事実と私の評価で内容をお察しください。
投稿元:
レビューを見る
奇術とミステリの関係についていろいろなことにハッとさせられます。第一部ではアマチュアマジシャンのマジックショーでのドタバタを楽しみ(途中で殺人事件が起き)、第二部では作中作「11枚のトランプ」で11のマジックを楽しみ、それらが第三部での「世界国際奇術家会議」の一日(殺人の謎解き)へと繋がります。作中作の一話ずつが奇術の種明かしというよりショートミステリして読むことができるのに、第三部になってそれらがそれと気づかせず伏線にもなっていたことに気づいたときはその上手さに感嘆しました。堪能しました。ショーの観客の中に三角形の顔をした小柄な老婦人がいてとても嬉しくなりました。
投稿元:
レビューを見る
果たしてどこにたどり着く、どういう展開なのかと戸惑ったが、読了して構成の企みに感嘆。
途中の挿話はそういうこと……!と。
奇術、マジックの歴史も知ることができて面白い。
投稿元:
レビューを見る
*
ーあのときから、彼女は魔術の女王への道を歩み出していたのか。
*
買って6年目にして読んだ(笑)
トリックがとても手の込んでいるものばかりで読み応えがありすぎた。種明かしが気持ち良すぎて、発言一つ一つが実は大切だったのだと分かった。
.
1章と3章のメインの事件の間に2章で11個の奇術に基づく話があって面白い構成。
.
登場人物が多かったりトリックが複雑だから映像化したら分かりやすいだろうなぁと密かにドラマ化を願った。
.
投稿元:
レビューを見る
文章の密度と奇術に対する解説が凄い…!
奇術についてだけでも、とても読み応えのある作品です。
文章の筈なのに実際に目の前で奇術が行われているかのような文章力。
長編の中に創作短編が入っていると言うのも一度で二度美味しくて良いですよね´ω`*
序盤の意味を持たないだろうと思う描写でさえも、解決編に向けての伏線となっており、
解決編で「そう言えばそんな事も言ってた(あった)な…」と言う事が多々あり、伏線の多さと回収の綺麗さにまた驚きました。
投稿元:
レビューを見る
真敷市の公民館の記念公園に呼ばれた、アマチュアマジッククラブの面々。出だしこそ良いペースで進んだものの、次々とボロが出て、最後の最後には出るべき志摩子が行方不明となってしまう。そして、公演後に志摩子は自宅で殺害されているのが見つかる…。
マジックを小説で読ませるという、とても斬新な手法と着眼点を持った作品。また、伝統工芸や芸事には極端と言っていいほど詳しく細かく解説する、泡坂妻夫らしく、マジックの小道具から日本の奇術の歴史までを、オタク的着眼点で述べるところが、本作の醍醐味である。
中盤では、マジキクラブの面々が事件を解決する作中作で、ショートショート的に楽しませるということにも手を抜いていない。
本筋は置いておいて、ドタバタやそれぞれ細かいトリックを考えた作中作など、かなり気楽に楽しめる作品にはなっているのだが、やはり難しいのが、マジックを文章でどれだけ伝えるかという部分であろう。
ドタバタ部分では、マジックの凄さよりもトラブルの面白さを、ショートショートでも、トランプマジックのような細かい部分が伝わってくるようで伝わらない、もどかしいところが見られた。
本筋で後半部分においては、素人マジックだったはずなのに、世界的に注目されていたり、世界的マジシャンの前で講演していたりと、あれれ?となる上、事件の推理は雑な感じで終わってしまった。
楽しい作品では有るが、もうちょっと恐怖などを感じる部分があってもよいのではないか、というのが正直なところである。
投稿元:
レビューを見る
★★★☆☆ 3.3くらい
張り巡らされる伏線と、解決編での回収は見事でした。ただ、奇術の色が強く、もう少しミストリー要素が欲しかった印象。
読了後すぐ横溝正史を読んで、あのおどろおどろしい雰囲気に浸ってミステリーぽさを感じたくなった。
投稿元:
レビューを見る
色んなマジックの手法が書かれているので、マジック好きは楽しめると思う。
マジックにあまり興味がないと、大筋に話を戻してほしいと、途中焦ったくなるが、マジックは事件解決の伏線になるので飽きずに読み進めたほうがいいと思った。
投稿元:
レビューを見る
マジでやられたミステリ リスト作品
じゃなかった
ついついそうだと思って作家買い
集めているにも関わらず創元推理文庫版を知らずに角川を購入
最近新装版も出てる気がするが、別解説の創元版は買わなあかん
奇術ミステリの最高峰と書かれているが、まさにその通りだと思う
ミステリ要素が見えないまま話が進み、11種のマジックのネタバレが続く
読んでいて中弛みしてしまった
謎解きとどんでん返しは期待していたレベルだったけど、没入できずに衝撃度は4割減
読了後に思い返すと構成は面白かったしよくできていると思う
評価するのは難しい
たぶん五つ星の作品なんだけど自分には四つ星