紙の本
人生訓として味わう古典文学
2007/04/18 12:47
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:イム十一 - この投稿者のレビュー一覧を見る
古典というと、堅苦しく理解しづらいイメージが先入観としてありますが、それらを払拭し、さらに人生・社会においての指標としても役立つ様々なワンフレーズを読者に与えてくれるのがこの一冊です。
今から700年近くも昔の時代に、現代社会にあてはめても役立つようなことを考え、遺していったことを知るだけでも、読む価値があるのではないでしょうか。
私は、読んでいて気に入ったり役立つと思った箇所には付箋等で印を付け、何かの折に触れ読み返す、という風にしています。
この本と合わせて荻野文子さんの『ヘタな人生論より徒然草』も読んでいただくと、より一層『徒然草』の人生訓的な面白さが味わえるように思います。
紙の本
言葉は心の整理する道具である。
2008/07/06 10:08
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:セカンド・プラン レジェンド - この投稿者のレビュー一覧を見る
言葉というのは、心を整えるのにとても有効な手段である。「これはこういうものだ」と言葉ではっきりとらえることができれば、心がすっきりと整理される。整理されて、スペースができれば、新しいものを体験できる。
徒然では、「ある一瞬の心の流れを書きとめる」、「瞬間の心のエネルギーの流れ」を大切にする。何が重要という観点はなく、並列に時の流れに中で自分を感じていく。
豊かさと著者は表現しているが、これもまた”うたかた”のひとつであろうと感じた。
「話がきたときときこそ最大のチャンス」、「出るときは出る、引く時は引くというタイミング」これらは、著者が解釈しているとおり「波というのは、その人の実力だけでなく、いろいろな複合的要素の集積で、自分だけでつくり出すことはできないからこそ、流れが自分に来たときに思い切って泳ぐ」のである。
潮の流れに逆らうのは、「がんばった」という自己満足しかえられない。
最小限のコストで最大の効果をあげる「改めて益なき事は、改めぬをよしとするなり」のことばどうり、変えることによって不利益になることに一生懸命になって、疲れ果て、「根本的に変えるささやかな具体的一点」に気づかず、結果、努力しただけの自己陶酔に陥りがちだ。
このような時、徒然に言葉にして整理し、「今すぐ変えよと思えば変えられるポイントを具体的に列挙」することが、「蟻の一穴」を発見できる手がかりになる。
そんなヒントがいくつも紹介されてある一品であった。
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どんな本だか忘れました。着想が同じだな、と思って読みました。この方の公演はなかなかおもしろかったです。
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『徒然草』が700年も前に書かれた本だなんて信じられない。本当に、文明の発展は人間の成長を意味しないんだなぁというのが率直な感想です。それくらい現代に通じるものが多く、齋藤さんの解釈もおもしろいです。
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最も読んでみたい古典『徒然草』と、そのキャラおよび能力が興味深い齋藤孝のコラボ。長距離の乗り物の中でひたすら読みまくりたい。
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第52段 三人の先達を持つ。
第155段やりたいことはすぐ取りかかる。着手8割。何をするにも参考になる言葉である。
第188段 肝心なことは先延ばししない。
第193段自分の得意技を持て。
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・購入した理由:
徒然草が好きだから。あと斎藤孝さんの本だから。
・3行概要
斎藤孝さん力作の上達論読本。
「徒然草」を俗世の知恵を万物に通じる「上達の技」として捉えた本として我々の日常に使えるヒントを紹介している良書。
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ぱらぱらと気に入った所だけ読めばいいと思います。
色々、生き方についてアドバイスをもらってる感じです。
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齋藤先生の本は読みやすいっすよ。具体例がわかりやすいからでしょうね。本書は気軽に読める上に、どなたにも参考になる言葉、内容が含まれているのではないでしょうか?
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高校以来、徒然草を読んだ。今原文を読んでみると、とても読みやすく吉田兼好の知恵や洞察、ユーモアさが伝わってくる一冊。原文と斎藤先生の分かりやすい解説がのっているところがオススメ。斎藤先生の読者を意識した文章は、読み終えたときに、読んだ人に満足感を与えてくれる。まさに、読書を通して、筆者と対話している感じをうけた。
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アマゾンのレビューほど、「無理やり古典を解釈してる感」はなかった感じ。
各章にちゃんと原文がのってるのもよいと思われます。
でもやっぱりうさんくささは否めないwので、入門にはちょうどいいかなって感じでした。
次は原文に挑戦します!
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必ず果たし遂げんと思はん事は、機嫌を言ふべからず。
おっしゃるとおりです・・・。
吉田兼好さんをとても好きになりました。
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“わからないことを人に聞くためには、「まず、自分が知らないということがわかる」必要がある。ところが、人はこの法師ではないが、案外「自分が知らないこと」に気づいていないものだ。
「自分が知らないこと」を知るためには、それなりの知識が必要である。
少し知識があったとしても、「もしかしたらよく知らないのではないか」と疑問を持つ人は、見込みがある。人が陥りやすい間違いは、「自分はできる、知っている」と思い込んでしまうことだ。”
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[ 内容 ]
『徒然草』を古典の授業だけのものにしておくのはもったいない。
現代人のコミュニケーションやビジネスにも使えるヒントが満載されているのだ。
「集中力を高める」「自分の得意技を持て」「眼力をつける」「知ったかぶりをしない」「余韻を残す心遣い」「嫌な気分を整理する方法」…。
先人の知恵からインスピレーションをどうやって得るのか、斎藤流の手法で紹介。
「古典はムリヤリにでも自分にひきつけて“使う”というくらいの気持ちで迫るのがちょうどいい」と語る。
教科書には載っていない「平成徒然草」の読み方。
[ 目次 ]
序 『徒然草』の使い方
第1章 上達の秘訣(やりたいことはすぐ取り掛かる―第百五十五段;真似ることで上達する―第八十五段;人前に出て、技は磨かれる―第百五十段 ほか)
第2章 生きるのが楽になる知恵(三人の先達を持つ―第五十二段;勝手な行動が許されてしまう人―第六十段;眼力をつける―第百九十四段 ほか)
第3章 人生を深く味わう極意(大欲と無欲は同じ―第二百十七段;孤独を技にして、自らを深める―第七十五段;余韻を残す心遣い―第三十二段;嫌な気分を整理する方法―第十一弾)
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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高校の時に習った徒然草のフレーズが多く出てきたので、ちょっと懐かしかった。高校の時は、現代語に訳すことぐらいで、深い意味まで考えることはなかったが、今になって解説付きで読むと徒然草の素晴らしさがよくわかる。