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いわく付きの時計館に集まった人々に閉鎖された環境で起こる惨劇。一方、館の外では探偵が時計館の主が遺した詩の謎を追う。かなり好みのシチュエーションでした。トリックもさることながら、緊張感を維持しながら、過去の事件と現在の事件の関係性や因縁を読み手の興味を引くように少しずつ紐解いていくのが実に上手い。伏線も無駄がなく、説明が尽くされています。見事な完成度です。
序盤のオカルティックな雰囲気はもっと引っ張ってほしかったですね。
トリック云々や完成度も重要ですが、特筆すべきは、故人が館をつくった想いと狂気に巻き込まれて起こった過去と現在の悲劇がもたらす切なさ、やるせなさ。それらがこの作品を今まで読んだ館シリーズでも特に心に残る作品にしていると思う。
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これぞミステリ。
臨場感あふれるストーリー構成、
計算しつくされた大胆なトリック。
時計塔にて暴かれる真相に驚愕、
遺された詩の通りに迎えた壮絶なラスト。
今回はとにかく旧館組が可哀相で可哀相で…
とばっちりも含め、ひと死にすぎ…。
なんとなく犯人の目星をつけられた理由は
・イヤホンをしきりに触る仕草
・アリバイが完璧すぎ(わざとらしい)
・弟犯人説が出てきた時の残りのページ数(←
でも、旧館と時計塔の仕組みには気づけず…
最後のあの劇的な展開に驚きを隠せませんでした。
上巻 P83-84
“どんな人間も、どこかに狂気のポテンシャリティを持っている”
やっぱりいちばん恐いのは、生きた人間そのもの。
本編のことはとりあえずおいといて、、、
純喫茶<A>の老店主、
ちょい役ですがいいキャラしてますね。笑
モデルの鮎川さんは甘党だったんでしょうか。
営業中に窓際の席でひとり
黙々と巨大なチョコレートパフェを食べ、
その次はカウンター席でフルーツパフェ…
どんだけパフェ食べるんw 女子かww
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これはすごい!!
随所随所に散りばめられた伏線が
最後に一気に回収されていくのが
本当にすごい!!
文章中の登場人物の動きや言葉に
注目して読み進めると
最後に全てが一気に回収されて
不思議だった言動に説明がつくから
とってもスッキリする。
これはたしかに帯の煽り通りの良作!!
迷ってる方にはぜひ読んで欲しい。
時計館だからこそのトリックだった。
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犯人は思った通りだったけれど、トリックは予想外でした。確かに思えばトリックに思い至るような記述がいくつも。面白かったです。でもやっぱり十角館のようなインパクトを求めてしまうなぁ
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【あらすじ】
館に閉じ込められた江南たちを襲う、仮面の殺人者の恐怖。館内で惨劇が続く一方、館外では推理作家・鹿谷門実が、時計館主人の遺した「沈黙の女神」の詩の謎を追う。悪夢の三日間の後、生き残るのは誰か?凄絶な連続殺人の果てに待ち受ける、驚愕と感動の最終章!第45回日本推理作家協会賞に輝く名作。
【感想】
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おもしろかった!
表向きの犯人は自分も思いついたけれど、
結局真犯人には到達出来なかった。
作中の時間の記述が12時制だったので、
午前と午後を誤認するトリックがあるのではないかと内心思っていたら、まさかの展開だった。
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すごい面白かった!綾辻先生ありがとう!
下巻に入りホラー小説か?と思うほどおどろおどろしい雰囲気で、そっちはだめだー!とかうしろうしろ!とかそういう読み方をしてしまった。あと館主の狂気もいい。僕らは時に囚われて生きている。
トリックの方も満足!一つ一つの謎が明らかになっていく様から、カチッカチッと音をたてながら頂へと進んでいく時計を連想した。クライマックスのシーンはそのイメージと物語が同調して……!その感覚がすごい好きだったなぁ。
まぁもちろん、犯人の意外性とかミステリマニア様にとっては物足りないのかもしれない。個人的にはこの作品はそもそもフーダニットを期待すべき話ではないと思っている。作品の造りからして、ある程度ミステリ読んでる人なら「誰が」くらいは察せて当たり前。ハウダニットの衝撃を丹念に味わう方が幸せになれると思う。
恐怖感とカタルシスはこれまでのシリーズで一番だったから一番好き!
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下巻。
少しずつずれていた部分がラストの推理でピタッとはまるのは何度読んでも快感。とても作りこまれた作品だと思います。
犯人は無関係の人間まで巻き添えにして、本当にそれでよかったのかと悲しくなりました。そして由季弥は本当に狂っていたのだろうか…。
江南君はよくがんばりました!
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王道的でいいね(・ω・)なんとなく犯人やトリックは読めてたけど、過去との繋がりのあたりはなるほどなぁと思った(・ω・)
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十角館の次にこれが好きかなー。
下巻は一気読み。
「時計館」という名前にふさわしい内容だったと思います。
しかし、これはシリーズものなので、いろんな館が建っている場所にも、今後何か意味が出てくるのかなーとか勘ぐり始めた私……。
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これを読むためにミステリー好きになったと思える作品
読む前に戻りたいと切に願う
振り返ると自分の読書に対する気持ちの愚かさが分かってしまった
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綾辻さんの館シリーズ。今回の館は時計館です。
時計館の亡霊の謎を解くという企画のために霊能者と出版関係者、大学の超常現象研究会が数日間時計館に立て篭るがそこで連続殺人が発生し…というのが大まかなあらすじ。館の構造、登場人物、過去の事件などあらゆる要素が禍々しい雰囲気を作り出し、これぞミステリーという作品でした。
犯人は大体予想できたのですが、まさかと思うような大胆なトリックでした。ですが「時計館」という名に相応しいトリックだったと思います。
米澤さんの解説がとても印象的で、確かにこれは「彼」の物語だなと思いました。
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読み終わってしまった。上巻を読んで、およそ1日で読み終わってしまった。被害者たちが殺される瞬間に残す謎めいた言葉に「えっ、なに!?」と頁をめくる手を止めさせてもらえず一気に読みきりました。はぁ、すごかった。
館の仕掛けも史上最大の仕掛けだったように思います。
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本格ミステリの頂点
上下巻だがあっという間に読み終わった。息つく暇も与えない展開、文章力は他の追随を許さない。トリックも非常によく練られており、伏線もほどよく散りばめられている。ラストシーンも圧巻。
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2015年私的ベスト1(長編)
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もっと隅々まで気をつけて読んでおけば良かった…と後悔した。
屋敷の仕掛けもそうだけど、トリックは本当壮大だなと感じた。
登場人物は多いけど、基本的に過去の人は過去の人で名前が挙がるくらいなので、そこまで苦にはならなかった。
犯人の動機とかも、うまくミスリードされていたような気がする。
上下巻分かれているけど、気になってどんどん読み進めることができた。