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料理家・小林まさみさんのお義父さんで、まさみさんのアシスタントを務め、今やご自身も料理研究家の、小林まさるさんの本。
男性でも楽しみながら作れる料理の紹介と、シニア生活を楽しくしっかりと送る上での、まさるさんの持論がつづられたエッセイも載っている。
名前が似ているので実の親子かな~?と一瞬思うけれど、お舅さんと息子の嫁という関係。
結婚してから料理家になったまさみさんの、ある日の撮影があまりにも忙しそうだったので、まさるさんが「手伝おうか?」と言ったのが、アシスタントになったきっかけとか。
この本の撮影では、まさみさんのほうがアシスタントを務めた、という微笑ましい裏エピソードも。
まさるさんは、家の前の公園で、一日中ぼーっと座っている、定年後らしき男性を心配する。
“新しいことを始めなさい”と言っても、いまさらハードル高いだろう、とまさるさん。
“友達を作らなくちゃ”と無理をすると、変な人に引っかかったりするから、人との距離は縮めすぎないほうがいいよ、など、まさるさんの経験から出るお話は、話言葉そのままにつづられる文章とともに、印象に残る。
定年後の男性にも、どうぞ料理をしてください、簡単でいいので。
ボケ防止になるし、自分で作ったつまみで飲む酒は美味しいよ、とまさるさん。