紙の本
安珍清姫
2020/11/08 06:30
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投稿者:やじやじ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ネタバレあり
作者さん初読
そして、僧侶物買いです。
表紙買い(朝南かつみさんのお坊様麗しすぎ)でもあります。
朝南さんの美しい僧侶の姿に表紙だけでも買った甲斐があるというもので
初読み作者さんでも中味を良く確認せずとも迷わず買いです。
(というか、今まで知らなかったのが口惜しい)
しかも大好きな京都と刺青がきた日には
これを知らずにいた自分を叱ってやりたいです。
いや、今になってですが、知ることができて幸いです。
舞台が京都で、さらに桜の出会い、そして彫師登場とか。
もう好きな物しか出てこないのではないかという具合で
悶えてしまって多少の瑕疵があろうと目がくらんで見えないですね。
道明寺(安珍清姫)がモチーフ
しかもどっちも清姫だ!
清祥は僧侶だから安珍とも言うべきか。
背に清姫を負いながら。
「一目惚れ」的に清祥惹かれた竜二郎が
やはり清姫かとか自分的にぐるぐるしてしまい。
もうその点もやるなぁって感じ。
どちらも安珍で清姫か。
(でも私道明寺は安珍気の毒だよなぁって思っていたりするのですけどね)
情念の部分を清姫が引き受けてくれているところが
良いなぁって思います。
清祥の綺麗な背中に針を入れるシーンは秀逸
彫り師がまた良い。
私は刺青自体でなくて
彫り師が刺青入れるというシチュエーションが好きなのです。
なのでこのシチュエーションでもう悶える・・・
しかも針いれているところを見られるというシュチエーションは悶えます。
見ている方の視線とかがぐっとくる。
そしてそのあとの行為も含めてもうポイント高かったです。
僧形は思っていたより少なかったけど
仏教ネタは上手く話しに絡んでいたし
刺青ネタが思いもよらないくらい多くて(いやメインであったか)
満足度高かったです。
僧形挿絵は少なかったけど、和服姿の挿絵が多くて、
和服好きとしてももう悶え死ぬかと思いました。
京言葉も相乗効果です。
好きなものしかでてこないのではないかと思えるくらい。
極道ものですが、まあ極道ネタは抑えめ。
まあ、極道が任侠的って言いつつ、経済やくざ?的な部分もあり。
そこらへんは特に問題はないのですけどね。
義弟渉がいい味出していたので、
竜二郎に対する思いというかエピソード的なものがあれば
もう少し物語深みを増したかもと
あと竜二郎自身の過去ももう少し描かれていたら
彼の「灼れたい」願望の炎が良く見えたかなぁとは思います。
寺でのシーンはちょっとやりすぎーとか思いつつ
あまり突出感なく、作品の世界を描いていたので問題には感じませんでした。
少し残念かと思ったのは過去話がほとんどで
挿絵の僧侶姿が少なかったことかな。(←ここ!)
僧侶のままで6代目は今まで知らないパターンです。
(いや、ちょいちょいあったら怖い)
今後を見たい感じはします。
(がすでに絵師さんが鬼籍に入ってしまっているので
挿絵違うのも納得できない気はしますけど)
とにもかくにも
私の好きな物が複数ドスライクすぎて目がくらんでちゃんとレビューしきれない感じです。
なので、今回は☆もあくまでも嗜好評価ということで振り切れてしまったのでMAXです
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僧侶とやくざという対極をなす世界が一つの世界にあらわされていて不思議な空気感でした。
内容は重くても自分の運命を静かに受け入れるところにジンときました。
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表紙の墨絵の様な清祥と儚げな桜が美しい。
出生の秘密を抱えた清祥は、義父母に育てられながらも何処か余所余所しさを感じていた。
義父は僧侶でゆくゆくは出家するようにと言われ育ってきた清祥だったが、ある日偶然己の出自を知り、衝撃を受ける。
大学生になり京都へ引っ越してきた時に偶然であった男、竜二郎。
彼が清祥の運命の男であった。
仏門と極道の狭間で苦悶する、白皙の美貌の過酷な運命に胸が締め付けられるようでした。
清祥の使う京言葉が作品に色をつけています。
一度は手放した愛する人を、運命であるとはいえ再び裏社会へと引き戻さなければならない竜二郎の苦悶もかなりのものがあったのでしょう。
再び清祥をその手に捕らえにきた時の桜と境内の鐘の情景がなんとも言えずに素晴らしかった。
静謐さの中に潜む愛憎でしょうか。
大変読み応えのある作品でした☆
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朝南かつみ絵師の美麗イラストが、素晴らしくストーリーを盛り上げています。
893×坊さんという超濃厚cp。でも、ドンパチよりは二人の年月をかけて培っていく情愛と姦淫関係がメイン。受が宿命から逃れようと出家するので剃髪、京言葉ではんなり色っぽい話です。
受の清祥は自分が広域暴力団組長の息子であることを知らされ、無理矢理刺青を彫られて実の父親の前で竜二郎に陵辱されてしまうという、かなり悲壮な役どころです。ちょっと沙野作品の「蛇淫の血」を彷彿とさせるんだけど、似て非なる内容です。こちらはハードではなく、もっと情念が表立っている話。
勝手なことを言えば、もう少し清祥の成長振りをドラマチックに際立たせて欲しかったかな。反発心はあっても、けっこう簡単に見も心も竜二郎や極道の方へ流されていっている気がするので。
それから、竜二郎と清祥の主従愛、いえ主従エロ。Hまではよかったのに、肝心の絡みシーンがどうも今ひとつ萌えが足りなかったのが残念です。
それは多分竜二郎の敬語責めが原因かと。いえ、敬語責めは大好物ですよ。でも、それはベッド限定愛ある下克上が発生してベッド限定で愛ある残酷鬼畜攻め、というのが条件なんだけど…
竜二郎は他の事では清祥に厳しいのに、濡れ場では全然やさしくて丁寧でイジワルでもないのは、ほめるところ?もっと、過酷なエロス期待してたんですが。
よかったのは、竜二郎と清祥の執着愛です。離れているのに惹かれ合ってる深い情念は読みどころ。それも一方通行じゃなくて、互いに想っているのがよかった。京都の雰囲気も空気まで感じることができるくらいの描写力。
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ヤクザ、美坊主、刺青、下克上、敬語責めとmyツボがぎっしり♪華籐×朝南で文・絵共に美麗さを満喫♪ヤクザのハードさは抑え気味に配分され、その分ふんだんに盛り込まれる京都、道成寺といった和の題材によって花に絡みつく蛇といった風情の濃密な情念と執着を前面に描かれているのが、まさにえれなワールドの骨頂かと。竜二郎の秘めた葛藤に翻弄される清祥ですが、それに揺さぶられるかのように惹かれていく彼の心情に私も同じような境地に…。清祥じゃないけれど「彼の本心は?」という想いで竜二郎を追ってしまったwそして美坊主受けmgmg
私、いとう由貴さんの「凍える月影」以来の朝南さんの美坊主受け絵だったんですが、ふつくしい~!hshs コミコミ特典の小冊子は竜二郎視点で、彼の心の葛藤が読めて嬉しい1冊でした。朝南さんのラフ絵もあります。この小冊子、本編より大判で朝南さんのカラー表紙も印刷されててすごい!
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京都・僧侶受け・主従モノ…!
ツボ設定満載で読んでてわくわくしました!
受けが喪服で攻めと再会するところなんて、最高です
朝南さんの表紙&挿し絵も美麗で…!
なんて色気のある坊主なんでしょう
京弁を話す美人坊主とかもう反則です
ストーリーは、もう少し攻めの過去についてのエピソードとか、2人の関係に何かあれば良かったのになぁという感じ
オチも少し甘かったような…
ただ、京都・美人僧侶受け・従×主が好きなら充分楽しめると思います
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結構ドロドロで痛いんだけれどイラストのおかげで緩和された気がする。
病床の親父にネタばらしされなければただただ「なんなのこの関係?」で終わりそうなストーリーだったな。
ネタバレをされてもなお「へ?」って思う部分はあったけどw
なので買った時には締め切られていた全サの内容が気になるところではある。どっかで読めないかなぁ。
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随分平和な極道ものだったなぁ。ほか二人の兄弟とか、登場シーンの口だけ残酷だった父親とか、ガッツリ善人だった養父母とか。。。色々盛ってた割に、味気なかった感否めない。
せっかく攻が執着?闇?寄りなのに、めっちゃ良い子のエピソードしか出てこないせいか、圧倒的な強さとかも感じられなかったし。。。とにかく残念。