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理系・文系という枠で今後の社会は生きていけない。(成功しない)
冒頭、iPS細胞でノーベル賞を受賞した山中氏の話も。
一般的なイメージをまず説明したうえで、じゃあどうしたらいいのか?という展開。一読の価値はあるかと。
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再読。
理系の思考力と、文系の表現力の融合を提唱する本。
すぐに何でも調べ、事実を重視しすぎる、KYな私(理系バカ)は、文系のバランス感覚を養わなければいけない・・・と。
文系はバランス感覚、コミュニケーション能力に優れており、“引き出し”が多いとの事。数が多いのは認めるが、質に関しては疑問を感じる。自分の浅い知識を実感して赤面することは無いのだろうか、文系ってタフね。
つまり、理系と文系の融合とは、「広く深い知識」ということ。
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文系な人や理系な人といったように分類されることがよくあるがそれにははっきりとした定義はない。
区別することにさほど意味はない。
むしろ、肝要なのは文系と理系の垣根を取っ払った「文理融合」である。
つまり、「文系バカ」でもなければ「理系バカ」でもないバランスの取れた人間のことである。
僕は文系人間だがこれからは、文系だから理系のことには興味がない、というのはやめにしよう。
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”はじめに”で著者が書いている。
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本書の目的は単純だ。
理系と文系の「垣根」をとっぱらった、バランスのとれた知性とは何かを考えること。
それこそが日本の次世代を明るく豊かにすると信じているから。
でも、これだけ社会に強く根づいている理系・文系という「区別」は、いったいどうやったらなくせるのだろう? 要するに「理文両道」をゆくにはどうすればいいのか、そのコツをまとめたのが本書なのである。
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そもそもなぜ理系・文系と分けたのか。
そこから始まる。
そして、「文系バカ」に分類される人間の10のチェック項目があり、「理系バカ」に対しても10のチェック項目がある。難しいことは何も考えずに、楽しみながら読める部分だ。「あぁ、こういう人っているよね~」といった雰囲気で。
私なぞ、「理系バカ」にも「文系バカ」にも当てはまる「理文バカ」ではないかと思った(笑)。
(もともと高校・大学は、理系だったのだが。)
科学者も文系のようなコミュニケーション能力が必要だといい、文系出身の多い官僚たちにも理系のような分析力が必要だという。
それぞれが、理系・文系、どちらかのセンスのみを有していることによる弊害について書かれている。
要は、バランス感覚が優れている人物を育てることが大事なのだということだ。
そのあとは、理系出身の著者だからなのか、とにかく「理系」話が続く。科学に対する日本の国家レベルの資本投入の少なさに危機感を抱き、将来の日本は「科学技術立国」どころか、「科学技術オンチ国」になるよと警鐘を鳴らしている。
文系の人たちに対して、科学って大事なのよ、物事の基本は科学なのよ、と述べている訳だ。
理系離れの進んでいる現状は、非常にマズイ事態なのよ、と訴えているのである。
理科といえば、普通、物理、化学、生物、地学の4科目がある。この中で、特に学生に人気があるのが化学・生物なのだそうだ。比較的、文系タイプの人間でも敷居の低いイメージがあるからか。
物理学は、オールオアナッシングの世界。できる人はできるが、できない人は全く理解できない。だから避けられる。地学に至っては、まず人気がない。高校で履修する人がいないから、受験科目に選択されることもない。
私は、高校時に地学を履修したいと申し出たが、他に希望者がいないため授業ができないと言われ、泣く泣く第二希望の化学を履修したのだ。それが、化学に対して興味を持つきっかけになったのだから、良かったといえば良かったのだが、今になってやはり宇宙・天文学に関する本などを買ったりする。
閑話休題。
著者は、物理学と地学を履修する学生が少なくなっていることに、問題を提起している。
全ての科学の根本は「物理学」である、と力説。
そして、地震大国である日本で地質学を学ぶ人間が少なくなって大丈夫だろうかと、嘆く。
言われてみると、そうだなぁ。
全体的に、読んでいて楽しい。
「宇宙エレベータ」の話などは、とても興味深かった。
妙に理系ぶっていない理系話の書いている本として、楽しんでみるといいかもしれない。
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理系、文系の型にはめて考えることが数々の弊害をもたらしている。特に科学に興味を持つ日本人が激減しているという事実に不安を覚える。
「文系だから」「理系だから」とそこで踏みとどまってしまう人って本当にたくさんいると思う。すごくもったいないことだ。文系、理系というヘンな壁を取り払って文理柔軟に考えることで、世界はすごく広がっていくのだ。
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理系と文系に萌えながら楽しく読めました!!!
ところでこういう本はどういうカテゴリにしたらいいの…
ビジネス書…?
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[ 内容 ]
自分の好きな世界に没頭しすぎて、極端な行動に走りやすい「理系バカ」。
一方で、他人の情報を鵜呑みにして、その場の空気に流されやすい「文系バカ」。
彼らの行動パターンから見えてくる思考の偏りとは?
果たしてあなたは大丈夫か?
本書では、「文系」「理系」という垣根をとっぱらった、バランスのとれた知性のあり方を考える。
特に、理科離れが著しい日本の現状を警告。
教育、政治、メディアにおける科学の啓蒙について具体策を提案する。
二つの世界を渡り歩く著者だからこそ知っている「文理融合センス」の磨き方。
[ 目次 ]
序章 「理系」「文系」って、そもそも何だ?
第1章 こんなタイプが「理系バカ」「文系バカ」!?(「文系バカ」と呼ばれる10の事例 「理系バカ」と呼ばれる10の事例)
第2章 理系と文系、どっちがトク?
第3章 日本は理系人間が育ちにくいのか?
第4章 「理系センス」がある人はどこが違うのか?
第5章 文理融合センスを磨く5カ条
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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おもしろい。 単に理系は..文系は..で終わってないところがよい。
これからは、文系理系を問わず両方の見識を持った人材が必要となるので、ビジネスマンなら読んでおくべきかも...
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ちょっと過激な理系バカ、文系バカという言葉を用いて、ド理系の特徴、ド文系の特徴を数多く取り上げた本。
理系はこれが得意、こういう考え方をしがち、という風に画一的に決めつける論調はあまり好きじゃないけれど、要はバランス感覚が大事だよね!っていうことを常々言っていたので、その点は納得。
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「理系バカ」「文系バカ」について、理系ライターの視点から色々分析。
表面的な部分だけではなく、その気質や動向、社会での立ち居振る舞い方まで扱っており、中々面白い。
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楽しく読めた。ちょっと前に読んだ森博嗣の新書と同じような内容だと思う。あっちほど極端じゃーないけど。
私のまわりには本に出てたような理系バカはいないと思うけど…文系バカはいる気がする。文系バカってわりと普通の人にも当てはまると思うなー。私も含め。あと、検索癖は今の時代、文理関係ない気が。まー、2年前だとだいぶ状況変わってくるのかな。スマホ出始めくらい?だもんね。
著者はサイエンスライターという職業らしく、だからなのか内容は理系よりだと思う。理系バカへの描写は辛辣(笑)
全体的に、理系毛嫌いしないでねってことだったかな。
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おもしろかった。
本書によると、そもそも「理系」と「文系」とは、明治時代に旧制高校がつくったものだという。黒板とノートで学べる「文系」に比べ「理系」は実験設備に金がかかる。お金のかかる学部を「理系」、お金のかからない学部を「文系」と分類し、お金のかかる学部の生徒数は絞らざるを得なかったそうだ。なるほど、だから現在の学生数は文系6割、理系3割、その他1割といわれるわけか。
本書は楽しく読める項目が多い。「文系バカと呼ばれる10の事例」には、思わずうなずく項目も多い。血液診断について「人間の性格は4種類しかないのか」と喝破している点は笑いながらうなずける。
「理系バカと呼ばれる10の事例」で、「女性と星空を見ながらビックバンを語るな」には思わず笑みがうかぶ。
誰もが興味を持つ現実社会での「文系・理系」どっちが得かも、データをあげて論考しているし、今後のあるべき姿として「文理融合」を提唱するなど、
社会的課題としてのまとめの手順はきちんと踏まえていると感じた。
現実には深刻な課題を鋭く切り取り、それを、読者の興味を最後まで失わさせることないように楽しく展開し、しかも短時間で読めるようにまとめ、活字化しているという点で、本書は新書らしい新書といえると思う。
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大学卒業までは自分のやりたいことが模糊としたまま社会に出てから研究員として働くことになり、30歳辺りでようやく自分のやりたい方向性が見いだせたというのが偽りのない自分です。
それから土日や早朝に時間と確保して文系の勉強をして、数年前には転職をして、理系の知識を活かせている(と少なくとも私は思っている)職種で働いています。そんな私なので、理系とも文系とも極めていないのですが、著者もどちらかに偏るのではなく、両者のセンスを融合させることの重要性を解いていると思います。
特に、最後に書いてあった「文理融合センスを磨く5つのヒント(p214)」及び巻末の推薦本10冊の情報は興味あるものでした。
以下は気になったポイントです。
・最近では文理融合が求められている分野も意外と多い、例えば、心理学では理系、システムエンジニアでも文系が増えている(p31)
・加工食品で遺伝子組換え作物が主な原材料で使用されている場合の表示義務として、全原料に占める重量割合が上位3位、かつ、原材料に占める割合が5%以上、である(p44)
・平均年間所得は、国民生活基礎調査(2007)によると、平均値は566万円、中央値は451万円(それ以下の人が半分)、平均所得以下の人が61%というのが実情、平均値でのみ議論するのが「文系バカ」(61)
・「理系バカ」ほど、正解ではないと思ったり、自分が気に入らなかったりすると、とことん追い詰めて、間違いを指摘するためのデータを集めたりする(p84)
・科学で説明できることは、すごく少ないのが事実(p98)
・国公立大の卒業生のアンケートによると、理系の生涯賃金が3.84億に対して、文系は4.36億円、この差は、1)就職先、2)昇進スピードである(p104)
・研究開発は新製品の空洞化は、文系のトップが開発現場の現状を知らずに、数字だけを見て、短期的な視野で判断を下すから起きる(p108)
・国家公務員一種(キャリア)新採用者:605人のうち、理系出身は55%であり、スタート時は理系が多いが、局長級では87%、審議官級では81%が文系(p111)
・宇宙エレベータうを1回つくればロケットを上げる(燃料が全重量の90%)必要がなくなる、つくるために必要なケーブルは強靭な強さが求められる、鋼鉄の180倍近い強さをもつ「カーボンナノチューブ」が必要、現時点では20倍程度のものは完成(p181)
・政府なり、企業なりに分担させて、みんなが得をする構造を作って業者に発注して全体のプロジェクトを動かすのは、文系人間が優れている(p185)
・人間は怒っているときに行動するが、別にどうでも良い時には行動しない、物言わぬ多数は多い(p195)
・アインシュタインの方程式(R-1/2gR=8πT)において、左辺は「空間と時間の曲がり方」を、右辺は「物質・エネルギー量」を示している、これにより宇宙が生まれてから現在の姿になるまでを記述することができる(p204)
・文理融合センスを磨く��ント:1)聞き上手になる、2)文系なのに科学書漬けになる、3)理系なのにフィクションを楽しむ、4)どんな情報もまずは疑う、5)気になったものは人に話してみる、である(p214)
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テーマは「文理融合」。気軽に読める。どちらかというと文系に対する理系ワールドの紹介というテイスト。
そもそも日本で「文系」と「理系」を区別し始めたのは、橋爪大三郎によると、明治時代に旧制高校が作ったものなのだそうな。実験設備が必要で「お金のかかる学部を理系」、黒板とノートですむ「お金のかからない学部を文系」と分類し、お金のかかる学部の生徒を絞るために、数学の試験を課したと。それだけの理由ではない気もするが、どちらにしても、この区別は時代の役割を終え、弊害の方が大きくなったので、見直す必要がある。
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読みやすかった
「文系」と「理系」どっちも必要ってこと。
私の中にはどうでもいいことにこだわる「理系バカ」ポイントがあることを認識。バランスが大事