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年齢、ケガ、精神面、人間関係、水着という道具の技術的な問題、スポーツ選手がぶち当たるであろう問題をふんだんに盛り込んであって、単なるスポーツ小説に収まらない一冊。
先が気になって一気に読んでしまった。
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久しぶりの小説。これほどまでハラハラドキドキしたものはない。水泳がテーマで、高速水着問題や五輪での悔しさなど、選手に置かれている環境が表現させている。堂場瞬一のスポーツ小説をすべて読んでみたくなった。
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ネタバレになるのであまり書けないのですが、ほぼ予想通りに展開します。
小泉くんがなぜあんな振る舞いをするのか。
このなぞが解かれます。
孤高のエースと言えばかっこいいけど。
今岡の奥さん、矢沢の彼女のいずれもが、相手を物凄く思いやる姿勢、それも自然な形で。
素敵だなぁと思った。
スポーツマンなのに中学生みたいなところが子供っぽくてカッコ悪いが、一気に雪融けするとこなんかも男だなぁと笑えた。
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ちゃんと予測されたような方向に向かって行くんだけど、それを感動的に読ませてくれます。もちろん波乱万丈を盛り込みながらです。
今岡がいいなあ~
本当にそうするのでは思われたラストを迎えるのですが、本当に感動でした^_^
これ以来、スポーツ物とは遠ざかってる堂場さん、新しいの期待してます。
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新水着の認可問題に揺れ選手たちが大きく影響される。
泳ぐのは水着ではなく選手なのに、水着ばかりがクローズアップされる。
影響されなかった人が強いわけでもないが人間の弱さを見た思いがした。
また、水泳と言う個人競技なのに、リレーと言う種目があり、なぜか国を背負った様な形になる。
リレーの負担の重さ、また面白味を堪能した。
清々しく、読みながら自分もプールサイドで応援してる気分になった。
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堂場瞬一のスポーツものはリアル性とストーリー性がいいバランスである。東京でオリンピックが開催されるというのはちょうど今にぴったりか。水泳の中でもメドレーリレーを題材にしているが、それぞれの選手の個性、種目ごとの特性なども見えてきて面白かった。水着の話題は以前に話題になったものから引っ張ってきているが、そこに重きを置きすぎというか、話の中心になりすぎな感じがした。
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水着の認可の行方・選手からコーチへの転進・各選手達の調整・小泉に何があったのか、そしてオリンピックの結果までずっとヤキモキしました。競泳は純然たる個人競技であるのに、そのタイムの良い者だけを集めてリレーのメンバーを選んでも足し算の様には簡単にいかないもどかしさにはハラハラしました。…つまり、最後、良かった。これでオリンピック応援のウォーミングアップできた。がんばれニッポン!
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上巻を一気読みした勢いそのままに下巻に突入。さすがに、途中、中だるみの部分は有ったけど、下巻も面白く読めた。
北京オリンピックの時に話題になった高速水着レーザーレーサーを想起させる内容と、それに振り回される選手、メーカーの思惑など多重的に物語は進み、下巻も一気に読めてしまった。
個人競技である水泳の中でリレーをテーマの一つに据えて、リレーメンバーの心の動きなどもよく表現されているし、ラスト近く、メンバーの心が一つになる場面なんかは、涙腺の弱い自分はウルウルしてしまった。
クライマックスのリレーの場面も良かった。
陸上のリレーを扱った佐藤多佳子の「一瞬の風になれ」とある部分ではオーバーラップする小説。
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丁寧な取材に基づく、圧倒的なリアリティ。
著者のスポーツ小説で外れは見たことがないが、今作も他聞に漏れず、とても面白かった。
取り上げるテーマも、毎回アウトローぎりぎりだけど確実にストライクを放ってくれます。
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視点を分散して多層的なドラマ構成を狙ったんだろうけど、結局どれもこれも中途半端に終わった感……(´ェ`)ン-…
特にミステリータッチの小泉の過去探索、最後まで納得がいかずモヤモヤ……発達障害の一種ってこと?……(´ェ`)ン-…
水着メーカーの内情も、それだけ専念して書いてれば「陸王」ならぬ「水王」になってた可能性も……(´ェ`)ン-…
ラストの決勝シーンでは、さすがに胸熱……にはなったけど、とにかく全体に「言わずもがな」「蛇足」「言わぬが花」の一文二文が多く、ちょっとダレ気味……(´ェ`)ン-…
これ、ドーバー作品すべてに共通する特徴だなあ……(´ェ`)ン-…
2割削減すれば、スッキリするのに……
あくまで個人的な好みだから、好きな人は好きなんだろうけど……(´ェ`)ン-…
ま、前巻レビューで書いたとおり、ほんと時期的にジャストタイミングな読み方をしたのは儲けものだった( ´ ▽ ` )ノ
がんばれニッポン、ウルトラソウル、ヘイッ!( ´ ▽ ` )ノ
2018/05/20
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堂場舜一のスポーツ小説はやっぱり面白い。
この本は、競泳、メドレーリレーの世界を描いています。
この本が書かれたのは2010年なのですが、舞台は東京オリンピック。
読みながらちょっと不思議な感じがしました。
スポーツを観戦して感動することがしばしばあります。
一瞬のための努力。
そこにはすさまじい時間と力が注がれるのだということを思い知らされる。
感動の陰にあるものを思いつつ観戦したい!と改めて思いました。
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不許可となった高速水着メーカーの内紛。
各選手の体調、精神面の悩み。
現役引退したコーチの苦悩。
そして何よりひたすら自分のうちに閉じこもる天才スイマー。
様々な問題がもつれ合いながら、重層的にクライマックスのメドレーリレーへと集約する。
結果はあらかじめ想定内とはいえ、やはり読み手の心を熱くする。著者の持つ筆力のなせる業(わざ)か。
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面白くない事はないのだが、なにか物足りなさを感じる。読みやすい小説だと思うのだが、、、内容もメドレーリレーという種目を選手目線で上手くとらえていると思う。だが、もう少し引き込まれる何かが欲しかった。小泉の問題を中心に上下巻と引っ張ってきた割には、平凡な解決で盛り上がりに欠ける。
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オリンピックを目指す水泳選手たち。
メドレーリレーでメダルを取れるか⁈
水着問題を絡めて、選手やコーチの心情が描かれる。
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コーチとなった今岡は小泉とコミュニケーションを何とかとろうとする。
だが小泉の他を遮断するような態度は変わらない。
その原因は何か?
今岡は小泉の過去をたどり始める。
リレーとは、競泳に限らず陸上競技でも駅伝でも次の人にレースを引き継ぐということが絶対条件だ。
バトンがない競泳のリレーでは息をあわせないと最高の状態で引き継ぐことは難しい。
チームがひとつにならないと。
その思いは今岡を、そして矢沢を動かしていく。
「FS-1」に翻弄される選手たちこそいい迷惑だろう。
メーカーにはメーカーの努力が必要で、物語では無能な上司ひとりの責任のように描かれていたが企業ならば二重三重に対策を考えておくべきでは?と思った。
熾烈な企業競争は仕方のないことかもしれないが、競技者である選手が巻き込まれるようなことは二度とあってはならないと感じた。
終盤に用意されていたオリンピックの本番。
やり直しはきかない一発勝負のメドレーリレー決勝。
すべてはこの感動のために長い物語があったのだと納得できるラストだった。
チームとはどんなものなのか?
ひとりひとりの選手に求められているものは何なのか?
それぞれの登場人物の描き方が丁寧で物語に深みを与えていた。
堂場さんの描くスポーツの世界は本当に素晴らしい。