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もやもやもやーーー(笑)
ミステリーと思って読んだらあかんやつでした(笑)メルカトルと言うキャラを楽しむ短編集!
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何度目かの再読。メルカトル鮎物の中短編が五篇収録されている。最初に書いておく事としては、これを読む前の諸君、この小説を正統な本格ミステリ物と思って読み始めてはいけないということだ。かく言う私は「麻耶雄嵩先生の小説だからな!どんな物でもこいや!」という精神で読み進めたが敢え無く撃沈した。仕方ないよね麻耶先生だもの。この五篇に共通の趣向がわかった時はちょっと復活したけどね。流石は麻耶先生だぜ!
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なんかもう、すんごいな…
本格ミステリでありながら、アンチミステリを楽しませてくれる。麻耶さんのことだから何かがあるはずといつも覚悟して読んでるのに、絶対負けちゃう…!!答えのない〜はもちろんのこと、他も全部楽しかったし、メルカトルはほんとメルカトル…。
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傲岸不遜にして唯一無二の銘探偵、メルカトル鮎シリーズの短編集。そこはもちろんメルなので、事件を素直に解決はしない。事件そのものを破壊するのである。論理的に。何の予備知識もない読者が本書を読むと、なんだこれはと放り投げてしまうかもしれない。
ミステリにおける探偵とは、いわば作者という神の神託を告げる者だ。ゆえに、かの者が白と言えば黒いものも白くなる。絶対的な存在であり、無謬である。そういう自分をメルは軽やかに演じる。シルクハットにタキシードという道化のような装いは、彼がトリックスターである証でもある。
本書収載の短編は、いかにもメルカトル鮎的なものばかりだが、個人的に好きなのは「答えのない絵本」。
思えば、それまで海外ミステリ一辺倒だった私が日本の新本格に目覚めたのは、島田荘司作品でも綾辻行人作品でも法月倫太郎作品でもなく、麻耶雄嵩さんのデビュー作『翼ある闇』だった。衝撃のあまり読後すぐに再読したミステリは後にも先にもこれだけである。そんな作家の作品が継続して読める幸せに感謝。
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メルカトルのことも、麻耶雄嵩のことも良く分かっていない人にはオススメしません。はぁ?なんでここで終わるの?の続出です。ある意味記憶に残る話が多い。頭の良い人が書いた破綻推理小説って感じ。
私の中で美袋はややカッコいいに寄った平凡イメージなので、表紙の美袋がイマイチマッチしませんでした。
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短編5作のミステリー。
【死人を起こす】二つの事件が交差する。最初の事件の原因はちょっとどうかと思ってしまった。二つ目の犯人は掟破りだ。後出しジャンケンだ。
【九州旅行】良い意味で裏切られる作品である。ミステリーのストリー性はいかがなものだろう。
【収束】これは本格ミステリーだと途中までは思っていた。私の気持ちは収束しない。
【答えのない絵本】答えはあるが、メルカトルは答えはない(犯人はいない)と言う。あとは読者が推理していく。
【密室荘】同じような雰囲気がする作品。これが作風だとすると、私は麻耶雄嵩氏の作品を2度と開くことはない。そのためにももう一冊は読んでみよう。
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常識破りのミステリー。「答えのない絵本」オタク教師殺人事件。明らかに殺人事件だが、探偵が犯人はいないとする理由は、依頼人の子供が犯人で、犯人隠蔽の必要からと考えられる。(個人的見解)
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「貴族探偵」シリーズの次に、銘探偵メルカトル鮎を読もうとして、第1作の長編ではなく、こっちから読んでしまった私です(汗)でも、この傍若無人ぶり、好きです。後に「翼ある闇」から読み始め、またここに帰って来ようと思います。
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79点:あれはあくまでも君の短編、フィクションの話だからね
全然正しくはない、嘘は言わないが悪魔的に振る舞う探偵とへたれな作家。正しくなさを面白がれるかは人により分かれるが、そもそもミステリなんてものを読もうとする人には絶対面白い!
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なんと後味の悪いミステリ短編集なのか。ただ、これこそメルカトル鮎の真骨頂とも言える。これもまたアンチ・ミステリの一型なのだろう。
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悪徳探偵とヘタレなワトソン役が事件に挑む。この探偵は悪と対峙する正義漢とは無縁の人物(というより悪)なので、探偵役らしくない考え方や行動を取るのが面白い。
事件はラストでひっくり返り混乱の幕引き。ミステリの世界観を破壊するようなロジックと結末。
事件の解決は二の次。
読了後の後味の悪さがこの作者の魅力です。読んでニヤリとするか、唖然とするか、ちなみに殆どの事件は解決しません。
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天才で傲慢な探偵メルカトルが難解な事件を解決していく短編集。人物描写の際、服装に注力しているのが印象的。
※以下ネタバレ注意※
事件を解決するといっても根本的な解決ではなく、この可能性は無くなった、であったり、こうかもしれないね、という具合で事件が終了するので結局は犯人が見つからない。また、助手はぼんくらと言う設定だが、それにしてはメルカトルに対してタメ口だし、強気に出ることがままあったことも少し違和感。こういう探偵ものが好きな人もいるだろうが、私はノーサンキュー。ただし、宗教の回に関しては先に犯人になりうる人物の行動を描写する試みは面白いと思った。
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'23年6月20日、Amazon audibleで、聴き終えました。「メルカトル鮎」シリーズ、二作目。
先に聴き始めた「夏と冬の~」は、ダメで中断しましたが…これは(゜o゜;なんと凄い!ドハマり、しました!僕の常識を、根本からぶっ壊してくれました!もう、ズダボロですಥ‿ಥ
でも…(☞^o^) ☞なんだか、笑いまくってしまいました!これは、語れない!是非、体験してみてください!恐らく、8〜9割のミステリ好きな方が、壁に投げつけるのでは?ハハハ(ᗒᗩᗕ)
最後の「密室荘」で、顎が外れました(╯°□°)╯︵ ┻━┻
個人的に一番好きなのは…「九州旅行」です。
「夏と冬〜」は、全くダメ…だったけど、やはり最後まで、聴いてみようかな?迷う…人生の、残された時間が…
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短編集が肌に合わないのか、作風なのか。
「収束」は非常に楽しく読ませて貰いましたが…という感じで、ただ常識破り型破りという点では面白い短編集だと思います。
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本格ミステリーに「問題作」の要素を加えた短編集。短編のクオリティはどれも高く、メルカトル鮎の、記憶よりもロジック優先、の精神に「メルカトル鮎は最高で最低な銘探偵だな。」という探偵像が芽生えた。