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紙の本
こどもの病気や薬について最新のホームケア方法などの知識を得ることのできる1冊
2014/02/02 20:05
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投稿者:迷子の子猫ちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
こどもの病状がでたり、悪化するのは、ほぼ深夜。こどもの救急医療センターが、自宅から遠い場所にあるため行くことができないので、翌日の診療時間まで不安な思いを抱えるのは、本人も家族もつらい。本書は、「本当に必要となるのは、患者さんと患者さんの家族によるホームケアや、病状を把握する知識と観察する目なのです」とあるように、家族が医療の知識を身につけることが望ましいという。365日、年中無休で診療にあたる態勢を担う著者自身のクリニックのドクター集団“Dr.365”の「こどもたちと保護者の方々をサポートしたいという“Dr.365”の熱い思いが詰まっています」とあるように、病状を把握する知識と観察する目をもつことの重要性を実感できる本である。
本書は、【Part1 こどもがかかりやすい感染症】、【Part2 こどもがなりやすいアレルギー】、【Part3 こどもがかかりやすい耳・鼻の病気】、【Part4 こどもがかかりやすい皮膚の病気】、【Part5 こどもがかかりやすい その他の病気】、【こどもに起こりやすい事故】、【Part7 ワクチンと薬の基礎知識】、【Part8 病院・クリニック選びと上手な診察の受け方】と、こどもがよくかかる病気を中心に構成されている。
こどもの病状でよく慌ててしまうのが、高熱。効率よく体温を下げる方法や、解熱剤を使うタイミング、発熱時の医療機関に受診する目安など、詳しく説明されているから、今後は慌てずに、ホームケア実践に役立てていきたい。こどもの嘔吐・下痢の病状で、お茶やお水をよく飲ませていたが、本書に「一般に「経口補水液」と呼ばれるものをのませるのがいちばん有効です」とあり、「経口補水液」は、保険調剤薬局などで取り扱っているようだが、どうしても手に入らない場合、自宅でつくることができるという。作り方は、《Column 経口補水液のつくり方:―沸騰させて冷ました水1リットルに対し、塩小さじ1/2杯(3g)、砂糖大さじ4と1/2杯(40g)》。砂糖よりブドウ糖を使うと吸収がよく、飲みやすくするためにレモン果汁などを加えてもよいそうだ。
抗生剤について、よく理解していなかったが、「必要ないのに抗生剤を使用すると、抗生剤が効かない細菌が体内に棲みつくことがあります」、「抗生剤治療を適切に行わないと、将来的に抗生剤が効かない怖い細菌(耐性菌)が増えることとなります」という警告? に冷や汗・・・。こどもの薬や病気について医師任せで正しく理解していないのは問題かも。
私は、医師の説明不足に不満や不安を感じていたが、「医療情報の格差を埋め、問題を共有する」ということの大切さを実感できたのは大きな収穫であった。こどもの健康を守るためにも、こどもの病気について知識と理解を得ることのできる心強い病気相談室として、本書を有効活用していきたい。
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