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コグニティブコンピューティング、複雑な世の中を見通し、周囲の世界をよく理解する為の新しいツールとしての近未来のコンピューティングについてIBMが語る。
人工知能である学習システム(機械学習)、IoTやSNSで需要が高まるビッグデータ、人間の脳をモデルにしたニューラルネットワーク型コンピューティングを初めとした人間の五感の拡張、プロセッサーをシステム全体に分散するデータ中心コンピュータ、そしてナノテクなどを用いた新しいコンピュータへと夢を大きく広げ、何十億という人々の生活の質を改善し、地球の持続可能性を高める都市のOSとなると結ぶ。
ビッグデータそしてデータ中心コンピュータ辺りは比較的スムーズに読めたのだがそれ以外はとても苦戦した。ビッグデータやデータ中心コンピュータ(これはオブジェクト指向的に理解したつもり)は今までのITの延長上、言い換えると持続的イノベーション、これら以外は実用化されると破壊的イノベーションなのだろう。パトラッシュ、もう疲れたよ。。。w
話は変わりますが、本書は書店に並んだIBMのネイティブ広告とも言えますね。
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病気の診断とか法的な判断とかは人工知能で代替可能だと思うのです Akinator的な感じで実現できそうだよね
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「コグニティブシステム」という、人間の判断を補助するコンピュータシステムが出来つつある、的な話。
妙に IBM の話が多いなと思ったら、著者が IBM の人であると気づいて納得。
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IBMの研究部門を統括するケリー3世とIBM専属ライターがコンピュータの現在と未来を探究した本。…といっても小難しいわけではなく、時に英米系特有の抽象的な言い回し(で、何を指しているのか非英米系にはよく分からない)の読み物に近い内容。
原書は約10年前に書かれたものだが、「これって、アレのことだよね」というものが結構ある、つまり今は実現されているものが多いのがビックリ。コンピュータの進歩とそれに携わる人間って、やっぱ凄い。
それと、コンピュータは「大容量の記憶量/高速演算・検索」から「大容量のデータを収集・分析して関連性を分析する」ものに変わったことがよく分かる。だから、コンピュータは人間にとって代わるのではなく、副題にあるように「最強ブレーン」であり、人間の最終判断に必要な道具として機能すべきである、という主張にも納得。でも、著者はコンピュータ会社の人だから、「人間にとって代わる」とは口が裂けても言えないか (^^;)
あと、分野的にしようがないのかもしれないけど、カタカナ語が多すぎる部分があるのが残念。重要な概念・テーマは日本語に翻訳して注を付けてほしかった。