紙の本
外国を舞台にした話は
2002/07/28 08:28
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投稿者:APRICOT - この投稿者のレビュー一覧を見る
競馬シリーズの1973年の第12作。
英国ジョッキー・クラブの調査員デイヴィッドは、ノルウェーに招待された英国の騎手が起こした売上金持ち逃げ事件を捜査するために、当地に赴く。まもなく、持ち逃げはカムフラージュと判明するが、誰が何の目的で…。
ストーリーは可もなし不可もなしといったところ。なぜか、南アフリカが舞台の「煙幕」、オーストラリアが舞台の「追込」等、外国を舞台にした話は、可もなし不可もなしが多いような気がする。ネタに詰まったので、目先を変えるために外国を舞台にしただけ…という感じがするからかもしれない。なお、ディック・フランシスは英国のもと騎手で、シリーズは大半が英国を舞台にしている。
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12―13
今ひとつ…
英国ジョッキイ・クラブ調査員のデイヴィッドがノルウェーで調べていたのは単純な売上横領事件のはずだった。しかし…
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冒険物として十分まとまっているんですけど、ちょっと後味がいつもほど爽快でない。
このへんまで初期にはいるのかな…
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競馬シリーズ第13作。招待された騎手の売上金横領事件を調査するためにノルウェイにやってきたジョッキィ・クラブの調査員デイヴィッド・クリーヴランド。物語の冒頭、乗っていたボートが謎の快速艇に襲われ、フィヨルドに投げ出される。あくまでもストイックな主人公に二重丸。あまり長くないのがよいですね。すぐに読み終わるので。ただし、活字は目に優しくないサイズ。
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読み終わって驚いたのは、実にシンプルでオーソドックスな犯罪捜査の物語であることだ。事件が起き、犯罪の専門家が呼ばれ、粘り強い捜査の結果的、真相と犯人を探り出す。まさに王道で、どちらかといえば、探偵ものというより、警察小説のような雰囲気がある。フランシスのファンとしてはそのあたりに物足りなさが残るのか、シリーズの中では評価が高くない作品だけど、なかなかどうして、すっきりしていて悪くない。
ただし「よい」と言えるかと言えばやっぱり言いづらく、いろいろな要素が軽く流れていってしまっている感は否めない。北欧が舞台ということで寒さが大きな要素になるんだけど、たとえばモスクアの話には迫力でかなわない。何人かのステキな女性が現れ彼女らに対する主人公の眼差しに身を乗り出すのだけど、「名門」のような切なさには届かない。友情も父子関係の相克も名誉や権力や名声の話も、つまりフランシスがシリーズで取り上げる様々なテーマがあふれているのだけど、全部が「ちょいみせ」という感じで物足りない。もうひとつつっこんでくれれば、名作になる要素はたくさんあるのにな。
だけど、犯罪捜査小説としては、十分水準に達しているし、最後の方の話の運びは、あとからじーんと心の奥にしみてくるような趣きで、正直言ってちょっと見直したのである。
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競馬シリーズ12作目。
今回も危機的なオープニング。
ジョッキークラブの調査員ディヴィットは、
ノルウェーにイギリス人騎手が起こした売上金盗難事件を調査に行く。
盗聴を避けるために、現地の調査員とボートで話し合っていると、
船にぶつかられ極寒の海にほりだされてしまう。
なんとか、二人とも助かるが、
騎手の死体が見つかった後に、乗っていた車が爆発する。
皆が騎手が金をもって逃走したと思っているところに、
死体を探すべきだと爆弾発言をするところや、
現地調査員を罠にはめるところ、
子供の目撃者から犯人の情報を聞き出すところと、
かなり探偵っぽい。
でも、かなり命を狙われていることにビビっていたので、
危険を覚悟で事件の目撃者であり、犯人の息子である青年を助けに行く
展開になるとは思ってなかった。
たんたんとした感じではあったが、面白かったかな。