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最後の最後で一撃が来ました。見えないものが見えるようになるのって怖いし、本当に面白いです。この作品は明日の読書会の課題本ですが、我々は生きて帰ってこれるのでしょうか……
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幻想?怪奇?ミステリー?
納得いく解答をつけることで、かえって曖昧というか、含みをもたせられない。続いてるのか?この作品?!
…解説読んで納得。叙述ミステリのくくりだったのか…。とすると、あるワードで書かれているので、フェア…ですね。
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手の込んだ悪ふざけと評せばよいのだろうか。光文社にはミステリーの老舗的イメージがあるので、こういう【ザ・メフィスト賞】な作品も許容範囲とは新鮮な驚き。その謎に迫る者を死に至らしめる【電気人間】という都市伝説が題材。怪異を観念的に噛み砕く辺りは城平京「虚構推理」にも通ずる世界観で、ミステリーとホラー、どちらに転ぶのか見所だったが、見事にどっちつかず。コメディ全開な中盤の掛け合いに良い意味で拍子抜けしたおかげで最後まで楽しめたが、ラストの二行は流石になあ…。そして、こういうトリッキーな作風は一作品で満腹だ…。
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『語ると現れる』電気人間。
電気人間の噂話から繰り広げられる各章。
詠坂が出てきてからはあっという間だった。
最後の一文には笑った。最高。
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電氣人間の虞。
タイトル的に昭和の古い小説かと思えば、そんなことは無かった。
続きが気になってグイグイ引き込まれました。
ミステリとして、納得するかどうかは置いといて、フェアっちゃフェアだなーと。個人的には全然あり!
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正直、途中までは何を読んでいるのかよくわからなかった。ミステリなのかホラーなのか。絶対ホラーだろ、これ。と思いながら読み進める。こんなに着地点が不安な本も珍しい。物語のいよいよ終盤、ある章のラスト一文に突然自分が迷子の子供になった気がした。そして最後の一文に思わず声が出る。人によっては壁本なのかもしれない。だが、この構成の妙。ミステリとしてこういうのもありだと私は思う。
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電気人間は語る者の前に現れる。
怪奇としか思えない展開でこれといった容疑者も出てこないまま被害者ばかり増えていって...。
最後までホラーなまま走り抜けたのにハウとホワイのダニットが論理性を帯びさせてたから二度美味しい。
逆説な動機の論理が今回も軽妙だった。
最後の一文の壮大さが殊能将之の某作品を彷彿とさせて膝から崩れ落ちる感じの脱力感で愉しかった。
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再読。ホントによくできたミステリ。詠坂劇団オールスター総出演。最後の一行はめでたしめでたしという意味だよな。
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ミステリなのか、ホラーなのか。うーん、微妙に迷うところだけどホラーに1票!
信じないと殺される、とかホラーにありそう。
結局よく分からなかったところもあったが、物語の大枠は興味深かったし、面白かったんだけど、詠坂がなんか好きじゃない。
人によって態度変わりすぎだろ、この人、と。物語と全く関係ないところに不満を抱いた。なんか不快なキャラクターだった。
それにしても、韮澤少年は本当に小学生なのだろうか。
嫌いじゃないんだけど、なんだか微妙に腑に落ちない部分が多々あり、消化不良気味。
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語ると現れ、人の思考を読み、電気で人を殺す電気人間。 真相を追う者は次々と死んでいく。
誰かの流した都市伝説なのか、それとも実在する殺人鬼なのか・・・。 あなたは電気人間を信じてる?
ホラーかミステリーか。 真実はあるのか無いのか。 物語の出口が見えないまま突然の終局へ、フェアとかアンフェアとかどうでもいい人ならたまらない作品だと思う。
全てが明かされることで物語は「電気人間」が主人公のストーリーに様変わりし、タイトルの虞というのが、「電気人間」が語る人を失い消滅することを恐れていることに繋がることが素晴らしい。
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個人的には好きな部類の内容でした。
人によっては壁本なのでは?笑
ただ物語のトリックがわかった時には鳥肌が立ちました。
最後の一文には失笑しました笑
解説がとても良きです。
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メフィスト向けな作品。
小学生そんな難しい事喋らんやろ…ってずっと思いながら読んでました笑
たしかに最後の展開は衝撃でしたが、全体的に「??」が多い作品でした。発想は良き。
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一体私は何を読まされたんだ?と思うくらいジャンル分けが難しい。
強いて言うならオカルトミステリーか。
『5A73』も含めなんか癖になる作家さんだなあ。
遠海市に伝わる電氣人間の噂。
語ると奴は現れ、電気で綺麗に人を殺すらしい。
実際にこの噂を調べた人間が不審死を遂げたことにより、謎は更に深まる。
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最後の解説がなかったらつまらないで終わってたかも。章の初めが「電気人間」から始まることで、「電気人間について語る者に、電気人間は引き寄せられる」の条件を満たし、全て電気人間目線で語られたストーリーだった、というカラクリ。実はずっと私(読者)の隣に電気人間がいたような、それに気がついた時に電気人間になんだか感情移入しました。ラスト2行はそこまで衝撃じゃない、というか、ラスト2行で完全に置いてかれた笑
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『5A73』がそれなりに反響があったのか、詠坂雄二さんの過去作品が重版され、煽りの帯が付いていた。その中から、年末ランキングで見かけた記憶がある本作を手に取ることにした。過大な期待はせずに読み始める。
過去ランキングを確認してみると、2010年版『本格ミステリ・ベスト10』第13位、2010年版『このミステリーがすごい!』第20位。微妙な順位である。読み終えてみると、まあそのくらいの順位かなあと妙に納得してしまった。
一部地域で根強く語られているという「電気人間」の都市伝説。語ると現れ、真相に近付く者は死んでいく。事件性なしと判断された3人の死に、電気人間が関わっているのでは? ライターの柵馬が謎の解明に乗り出すが…。
序盤の展開は、『5A73』に似ている印象を受ける。謎の後始末をどうするのか。『5A73』以上に、合理的な解決に持っていくのは困難では。『5A73』は幽霊文字というアイデアの秀逸さで興味を持続できたが、本作は電気人間だぜおい。
内容よりも登場人物の癖の強さが目立つ。死んだ3人。中でも高校生の彼はかなりヤバい。つっけんどんな小学生。そして、棚馬に協力を依頼される、作者と同姓同名の作家・詠坂雄二…。本気なのかふざけているのか悩ましい。
固定した探偵役がいないのが一つの特徴と言えるだろう。それぞれに謎に迫った面々。多重解決物と言えなくもない。最も確からしいのは詠坂説かもしれないが、残りページ数は少ない。このまま消化不良で終わるのかと思ったら…。
ある意味、この手の怪異ネタを扱った作品としては、意表を突いた結末と言えるだろう。追い打ちをかけるような最後の1文に唖然とする。何だそりゃ。続きを読みたいような読みたくないような。続きが書かれることはないだろうが。
失礼ながら、正直滑り気味な本作だが、解説はもっと滑っていると言わざるを得ない。解説者泣かせな作品だとは思うけれども。