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三野で双子のように育った遠子と小倶那。だが小倶那は「大蛇の剣」の主となり、勾玉を守る遠子の郷を焼き滅ぼしてしまう。「小倶那はタケルじゃ。忌むべきものじゃ。剣が発動するかぎり、豊葦原のさだめはゆがみ続ける・・・」という大巫女の託宣に、遠子は小倶那を自らの手で殺すことを決意。嬰の勾玉の主である菅流に助けられ、遠子はついに嬰・生・暗・顕の四つの勾玉を連ねた、なにものにも死をもたらすという"玉の御統"の主となる。だが、小倶那と再会したとき、遠子は自分の身に起きた変化に気づくのだった・・・。
遠子と小倶那のほのぼのした幼少時代の話から、どんどん壮大な運命を歩む二人の姿が胸に迫ってきます。私は空色勾玉の狭也より、どんなときも等身大で素直な遠子に共感できるなぁ・・・。それくらい私が幼いのかもしれないけれど。生まれという自分ではどうにもできないことに立ち向かい、自力で戻ってくる小倶那の意志がとても尊いです。この二人は凛としていてもどこか弱さを持っていて、互いに足りないところを補える関係にある気がする。まっすぐに相手を信じ、想うことの大切さと難しさを感じます。
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勾玉三部作。
文庫化により再読。やっぱりおもしろい!
大好きな本なので、手元におけるのは幸せだわー。
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面白かったです。が、なんとなく、先が読めてしまったのが少々物足りなく思いました。勾玉のことが最初に書かれていたからでしょうか。
蛇の神様が竜神になっていたのがわくわくしました。でも、遠子がまちたに靡こうとしたのは少し気になった。あんまりにも「強い」っていう印象が強かったから、がっかりしたのもあった。でも、最後には持ち直したからよかったです。
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2010.07.22読了
文庫化ありがとうございます!な作品。
あっという間に読み終えてしまってもったいなかったけど、古代日本の神話的雰囲気満点のストーリーに、やっぱりわくわくし通し。
じれったいような恋の進展も楽しめました。
天女も早く文庫になって欲しい♪
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気づくと前のめりになりつつ読んでいる本。
もう何回も読んでるのにね……。
やっぱり船の上での再会が何度読んでも萌え滾るなぁ。
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遠子の勢いが衰えてしまったのが、残念かも。
先が見えてしまうけど、個人的にはもっと悲劇的な終わり方を見たかった。
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文庫本になると読みやすくていいなあ。
余白の少なさというか、1ページ当たりの行の多さがちょっとうけたw
↓↓↓ここから先はネタバレを含みます↓↓↓
小倶那は、「これは王国の鍵」のラシード、「西の善き魔女」のルーンといった同系統の荻原王子たちの中では一番好きなキャラでした。
まあそれよりも菅流(とか、ハールーンとかティガ)系キャラの方が好きなのですが、
小倶那が宮として暮らしていた遠子を迎えに行くところは、この作品の中で一番、というか荻原作品の中でも一、二を争うくらいに好きな場面だなあと思いました。
(アデイルがユーシスのところにユニコーンを駆っていく場面と同じくらい)
もしくは、「それじゃ、死ねない」のところも好き・・・って結構好きな場面だらけでした。
菅流と象子のその先のお話も読んでみたいなあ。
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ドラゴンボールとか、FFのクリスタルとかとちょっと重なった。
勾玉集めに西へ東へ、単純にストーリー展開から目が離せない。
そして、周囲の人を虜にせずにはおかない2人(&1人)の強さ、純粋な想いに心を打たれた。
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楽しかった!
ヤマトタケル伝説は、みごとに異伝として蘇り、私を楽しませてくれました。
やはり最後は駆け足で終わったような感じはうけましたが、小具那と遠子の2人が再会してからの下りは、今まで2人が離れていた時間を埋めるかのように一途に、また子供の時に別れた時間から始めたように初々しく、なんとも微笑ましい思いシーンでした。
楽しめた分また欲がでて、ここをもっと詳しく書いて欲しい…と思うシーンがいくつも出てきてしまい(笑)、全10巻くらいに書き直してもらえないかな…などと思ってます(笑)。
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ワクワクしながら読了しました^^
さて、早速最終章にとりかかろうと思いますが読み終わるのが勿体無い!!
そんな作品でした~
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読了。
古代日本を舞台にしたファンタジー。
遠子と小倶那のふたりは、勾玉を祀る巫女の一族・橘の家で、双子の兄妹のようにして育った。小倶那は橘の実子ではなく、赤子のうちに川を流されてきたところを拾われた養い子で、長く、その素性は知れなかった。
子どものころから、誰よりも互いに大切に思いあっていた二人。しかし彼らが健やかな若者に成長したある日、都から訪れた貴人が、小倶那のうまれ素性に察しをつける。そのことをきっかけに、やがて、かれらはどうしようもなく、互いに敵対する運命に飲み込まれていき……
面白かった。前作『空色勾玉』より断然よかったのは、主人公たちだけじゃなくて、菅流や七掬といった脇役が、とっても魅力的だったからだと思います。世界観も、王道のストーリーも、ともにすごく好みです。面白かった。
……のですが。
それだけに、あとほんのもう少し、と、激しく思ってしまうんです……。前作でも同じことをいいましたが、今回、さらに強く同じことを感じました。
このままでももちろん名作で、とっても面白い本。でも、あともうほんの少しだけ、キャラクターの関係性と心情描写が、丁寧に掘り下げて描ききられていれば、私にとって、一生の宝物になるような、最高の傑作になったと思うんです……。それがたまらなくもどかしくて、歯軋りするくらい悔しい。読者は好き勝手なことをいうものですが、本気でいいたい放題だなあと、我ながら思います。ファンの方に申し訳ないことを。うー。うー。
遠子と小倶那が、深くお互いに惹かれあい、思いあっているのだということを、彼らの言葉と行動によって、しっかりと語らせていることには違いないのだけれども、彼らが「どういうふうに」思いあっているのかというところの描写が、弱いように思えてしまいました。
キャラクターの関係性が、心情のゆれが、ストーリーの枠に収まる定型を超えていないというか、ストーリーに引きずられてしまっているというか。人物の設定が、生きた血肉になっているように感じられなかったというか。
ストーリーがしっかりしているので、キャラクター性としては、それでも充分なのかもしれないんですけど、生きた人間としての複雑な心情のあや、には、もう少し届いていないような。
たぶん、わたしが求めるたぐいのものを追求するには、尺が足りないんだと思うんです。倍くらいの長さで、一人ずつの関係性を、ちゃんと書いてあれば、きっと(わたしにとっては)倍くらい面白かった。展開や設定がすごくいいだけに、そこ、もっともっと活かせたでしょう!? と絶叫していました……。
たぶん、このシリーズを好きなほかの方々からしてみれば、とんでもない難癖というか、ただのワガママです。というか、わたしはどれだけワガママなんでしょうか。
なんでこんなに悔しがってるかというと、好きなタイプの作品だからです……。作風やジャンルがちょっと違っていれば、それくらいのことを、いちいちこんなに強調して惜しんだりしません。普通に妥協して楽しく読みます。自分でもそういうワガママはどうかと思います……
でも面白かったです。
いずれ続編の『薄紅天女』も読んでみようと思います。
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薄紅天女の巻末で佐藤多佳子さんとの対談があって、そこで語られていたけど、確かにこの話が3部作のなかで一番ファンタジーらしく、恋愛ものとしても激しい話。
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9月25日~30日
嬰の勾玉の主・菅流に助けられ、各地で勾玉を守っていた“橘”の一族から次々に勾玉を譲り受けた遠子は、ついに嬰・生・暗・顕の四つの勾玉を連ねた、なにものにも死をもたらすという“玉の御統”の主となった。だが、呪われた剣を手にした小倶那と再会したとき、遠子の身に起こったことは…?ヤマトタケル伝説を下敷きに織り上げられた、壮大なファンタジー、いよいよ最高潮。
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勾玉シリーズの第2作で、昔これも読んだはずなんだけど、第1作の『空色勾玉』と第3作の『薄紅天女』の印象が強かったからかあまり記憶に残っていなかった。再び読んで納得、他の2作と比べてエンターテインメント性が高くて、一気に読み飛ばすための本だからだった(ちょっと変な表現だけど、ほめてますよー)。
言ってみれば古代の日本全土を巻き込んだ壮大な恋愛小説なんだけど、それだけにおさまらない深さと複雑さとを備えていて、あっけらかんと大人になってしまった(わたしのような)人は思春期の複雑な気分を疑似体験できるかもしれない。当時のわたしには読み取れなかった諸々を再発見できた。
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出逢いは中学生の時に図書室で。
勾玉三部作 第二巻(下)。
ハードカバーも、ノベルス版も持っているのに購入してしまいました。
きちんと再読。