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ソフトバンクの孫正義の側近として社長室長などを歴任した方の孫流経営の紹介本。
孫正義関連本では『幻想曲』や『志高く』を読みましたが、これらが伝記物であるのに対して、こちらはいわゆるビジネス書に分類されるものかもしれません。伝記的な視点も面白いですが、経営論的な視点も興味深いです("読み物"としては前2冊の方が面白いのですが)。
世間のイメージとは違う(人を貶さない、信賞必罰とは程遠い、等)評価も多く意外で新鮮です。これらが個人的な評価で別の見方が存在することを理解した上でも、それなりに説得的で納得してしまいます(三木さんはものを伝えるということがとてもうまいのだと思う)。それはまた、一種の哲学の元でそもそも合理的であるからなのかもしれません。例えば、意思決定は時間が許す限りしない、というのも意外ですが、ドラッカーの"意思決定の数を多くしてはならない...決定の早さを重視してはならない"(『経営者の条件』)というところにも通じているのでしょう。
好き嫌いの評価が分かれる人(もちろん著者ではなく孫さんです)ですが、とにかくすごい人であることと、側で働くとしんどいということは確かなようです。会議が長いというのは勘弁してほしいですね。
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M&Aとか専門的なことはまだよくわからないけれど…孫さんの人となりは魅力があると思う。もっと関連の本を読もっと。
孫さんは19才の時人生計画を立て、40代まで有言=実行をしている。・目的を設定することで、脳が情報に対して試行錯誤を行い、その目的へ近づくための学習をすることができる。また、人との出会いも偶然を超えてくる。自然と自分の目的に合った人とのつながりが強くなってくるのである。
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(読んだ日 2009/08/13)
和而不同(和して同ぜず)
なぜ人間は成功できないか
ビジョンがないから、山のふもとで回ってしまう
ビジョンは歴史的必然性のあるビジョンを描く
経営
求心力:一体的方向性を持って運営する手段
遠心力
企業の主体的行動が環境を創造する
マッチングビジネス=シェアの確保が重要
無料サービス=競争相手の考え方、財務力をよく見て考える必要がある
成功する事業選択
・ビジョンに沿った事業
・プラットフォームになる
・成功が証明された事業
プロマネはハブになる
・情報を関係者全員で共有する
・タスクの管理
・プロジェクトの結果を測定できる仕組み
・クリティカルパスを重点的に管理する
・言葉の定義を明確にする
プロジェクトが失敗するパターン
・前提条件の間違い
ロジックがカンのレベルになるまで日々鍛える
→あらゆる数字について事前に予想する
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主に、孫正義がどのような人物なのかを、元ソフトバンク社長室長だった方が書いた本だが、この方、自身もかなり頭がキレる方だなと本を読んでいて思いました。ちなみにこの会社の代表取締役社長みたいです。
http://www.jfpro.jp/index.html
印象に残った孫正義の考え方
・アイデアのアウトプット
一日一発明の訓練をして、年間に250の発明をした (目についたものをカード化し、その中から無作為に3つを選んで、強引に案をまとめる)
経営の1000要素のリストアップを行った →量は質へ変化する
300年残る組織を作るために生物の進化を見本にする
・ プレゼンはイメージを多様する→ソフトバンクの決算説明会などを参照。また自分の言葉でプレゼンを行い、事前に発表するないようをきめておくことはしない)
・ 不確実な状況下では時間の許す限り意思決定しない
リアルオプションという理論からも正しい (事前から選択肢を絞ってしまうと最善の選択を削ってしまってる可能性がある)
不確実な状況ほどこの理論はあてはまる
・ 勝負をする際の下準備の徹底する。
(当然勝つべくして勝てる勝負をする根回しの徹底) →ソフトバンクは決してリスクのある事業に着手しているのではない)
・ 交渉を有利に進めるために
1絶対に断られない条件を提示する (交渉相手が自然と望んで提携したくなるような好条件を作る)
2正しい順番で交渉 (業界のトップを落とせば、2位以下との交渉が有利に進められる)
3大きなビジョンの参加者にする (感動をよびこむ)
・ 会議をとことん重視する(延長は当たり前)
・ 会議のルール ?批判的なことはいわない ?アイデアの質を問わず量をださせる ?他人のアイデアと統合・結合することを歓迎
・ 人事
結果に対しては厳しく叱責するが、人となりについては言及しない
組織変更・更迭を言い出しても「成果が上がるよう協力してやれ」と言う
更迭はしないで組織変更の中で権限を縮小させる
・ 交渉に当たる際は、専門家の意見を必ず聞き参考にする。(弁護士、会計士、弁理士、その道のプロなど)
・ 企業は環境に適応するために戦略を立案するのではなく、企業の主体的行動が環境を想像する。(パラソルで配布したADSLのモデム、携帯の様々な料金プランや割賦販売)
・ 入院したことがあり、それから健康維持に多大な努力を払っている。社長室で運動をしながらミーテングを行っているため、社長室が汗臭い。
・ 事業のステージごとに注力すべき機能 (例 ADSL)
営業→オペレーション→管理
・ 孫子や坂本竜馬など、歴史上の人物に学ぶところが大きい
・ また、他の物事に例えて物事を考えることが非常に大きい
正直なところ、会社勤めの経験のない自分にとって、少し難しかったり、なんとなくわかるけど実感のわかない話が多かったので、かなり読むのに疲れました。ただ、当たり前な話なのですが、日本の伝統的な企業とは全然やり方が違うし、何より会社としてのフットワークが軽いと思いました。また、孫さんがトップとして絶大なリーダシップを発揮していること感じとれました。
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いままで読んだ中でももっとも仕事の仕方のノウハウが詰まっていて、孫さんの仕事の進め方を垣間見させてもらいました。
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印象に残ったのは、下記の「孫さんの指示に対処する4つの方法」。
これは、日常業務において意識するべきことだと思う。
1) リターンが高く、リスクとコストも高いが許容できると想定される場合。
→ お墨付きで強気で実行。
2) リターンはあるが、リスクとコストが高すぎて許容できない場合。
→ 目標を段階的に実施。
またはトライアルにてリスクを抽出して対応可否判断。
3) リターンはないが、リスクとコストが低く許容できる場合。
→ 成功すれば幸運。失敗したら振り返りが可能のため実施。
4) リターンがなく、リスクとコストが許容できない場合。
→ NOと言うか、孫さんが忘れるまで放置(忘れたら重要でない)。
また、純粋持株会社にした理由に納得。
・ 持株会社によるヒト/モノ/カネなどの経営資源の適正配置
・ M&Aや新規事業参入への効率化
・ 各事業の収益性を明確化することによる経営責任の明確化
・ 各事業の特性や収益に応じた給与体系の実施
・ 経営陣の育成
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6/12:孫正義の側近が書いた、孫氏の仕事の進め方や、ソフトバンク内の仕事の進め方を書いた書籍。
孫氏がこの閉塞感たっぷりの20世紀後半から21世紀にかけてほんの20年くらいで築き上げた「成功」はまさに驚嘆に値します。それを支えたのは孫氏の大きなビジョンとたぐいまれなる行動力、決断力。300年存続する企業を作るためには、という話や、30代で立ち、40代で資金を貯めて、50代で後継者を育成し、60代で引退。という考え方を会社が大きくなる前から考えていたりと、器が大きい。
先に読んだ「天才勝新太郎」と非常に情景が重なる。自分にしか見えないものを周りの人間が共有できずに孤立する、とかそんなになりそうだけど、それは芸術家と企業人としての違い。舞台や映像の出来という抽象的な結果か企業の業績といった有形の結果かで人が付いてくるかも変わってくるのではないかと思う。
サッカーも舞台もビジネスも、天才は孤独。天才の周りは振り回される、ってのが共通のようです。5人天才が居てもまとまらない。1人の天才と4人の秀才がいたら結果は出せる。そんな感じか。
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元社長室室長で側近の著者が書いた書籍です。
孫社長の常識外のM&Aや各業界のマーケットシェア獲得に対する価格戦略などいい意味で孫社長の思考はぶっ飛んでいると言える!
ソフトバンクの企業理念は、「デジタル情報革命を通じて、人々が知恵と常識を共有することを推進し、人類と社会に貢献する」
今後もソフトバンクから目が離せないです。
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SBのことか、プロマネのことか、本の目的がぼやけた内容だが、実践的な内容としては参考になる点も多い。
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正直まだ今の自分には難しいなぁというのが率直な感想です。。。笑
でも、孫社長のソフトバンク、この事業にかける想いのものすごいことはすごーーくよく理解できました。
そして今のソフトバンクはまだまだ孫社長の手を離れることが出来ないことも...
今後、どのような人が会社を継ぐことになるか、これはソフトバンク社員だけでなく、もっと多くの人々の関心を寄せるに違いない。
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Yahoo!BB時代の苦悩と孫正義さんの評価本。
外からの印象と中からの印象はかなり異なるわけで。事業に対する真摯な姿勢は共感します。
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孫社長の側近だった人による書籍。ソフトバンクの成功法則と言うより、孫正義という人間 のキャラクターに焦点が当たっている感じがします。そして、ここまで赤裸々に書いてしまってよいものなのだろうか、とこちらが不安になってしまうくらいリ アルに書いてあります。ソフトバンクに古くからいらっしゃる方なら相当楽しんで読めるんじゃないかな、という本。参考になる内容としては、孫社長の仕事の進め方のくだりでしょうか。ただ、一般的なビジネスマンがそれを真似しようとするのはちょっと難しいとい うか、無理でしょう。あの人のキャラ、個性、立ち位置だからこそできることなので、本書ではそれを若干強く押し出しすぎな感じは否めません。もう少し違った観点の書き方にしてくれたら、幅広く受け入れられるのではないかなぁ、と思いましたが…
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ソフトバンクの孫さんを、社長秘書として見てきた人の本。
他の孫さんネタの本と比べると、内容が薄く、正直ガッカリ感が否めない。
もっと踏み込んだ話があると期待したのだが、一般的に公知である話と、当り障りのない秘書業務の話で終わってしまっている。
この作者が何をしたのかもあまり伝わってこない。ただ、印刷物をプリントアウトするのと、電話を手配することしか書いてないぞ。
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ソフトバンクの社長室長として様々なプロジェクトのマネージャーとして、また孫さんの側でその仕事の片腕として活躍された三木さんの内容は大変参考になります。仕事術、組織運営として活用したいと思います。
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①様様な遺伝子の組合せの中から、新しいアイデア、企業が生まれてくるという自説。アイデイアを生み出すには、アイデイアを生み出す為のプロセスを何度も何度も訓練する事が大事。
②時間の許す限り、決定しない。会議、プレゼンの直前まで。ぎりぎりまで決めないことが、状況変化に適切に対応することを可能にする。
③事業モデルは、CASE1、CASE2だけでなく、100パターン考える。事業の裏にある隠れた前提をすべて引き出す事が出来る。
④指示に対応する4つの方法
低コストと、低リターンで失敗する事はいい事。現実を結果として実感できる。リターンが無く、リスクとコストが許容出来ない場合:NOと言う。但しNOを連発していると、管理型の人間と評価される。指示を聞いて、一旦は前向きな返答をするが、実務者レベルの協議でつめていくうちに自然消滅させる方法。 督促が来なければ、重要な指示ではなかった事になる。
⑤キックオフ時
参加者の電話と、メイルアドレスのリストを作成して配布する。 キックオフで出たタスクを一覧表にして纏める。 5W1H ガントチャートは、変化が激しいPJTには向かない。更新に手間が掛かりすぎる。