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紙の本
FUCK!
2003/02/11 13:18
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投稿者:のらねこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ようするに遠藤は、メンタルよりもフィジカルをよく能く描く作家であるってこった。ただしそれは、「メンタルを描かない、書けない」、ということを意味はしない。「肉体」、ことに「FUCK!」を描くことで、キャラの内面や屈託も間接的に描いてしまう。無論これは、遠藤が「マンガ」という視覚をメインとした表現方法を選択していることと無関係ではないだろう。
この短編集に納められた作品はどれも、思春期(なんて恥ずかしい単語だ!)の少年少女たちの「FUCK!」という行為への距離の描き方が絶妙だと思うんだけれども(「Hang」でのFUCKシーンのリアルさってどうよ? 「プラットホーム」でもんもん背負った親父さんが自分の同級生とやっている背中をみる視線ってどうよ?)、それが単なる「いわゆる読者サービス」的な位置によくも悪くも収まりきれていないのは、ストーリーの中でそれぞれの「FUCK!」シーンがきちんと位置づけられ、それなりの意味を持たされているからだと思う。
フィジカルな事象を描くことによってメンタルな部分まで表現しちゃえる、稀有の作家だと思う。
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