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最終巻。
こんなに理屈っぽい話だっけ? こんな絵だったっけ?と読み終えた後1巻から読み直して見たけど最初からそうだったww
壮大な物語は、時間を掛ければ掛けるほど、読み手が「ものすごいエンディング」を脳内で作ってしまうなぁと。
語られないものに意味があるのは「魔女」と同じだけれど、私は通じない齟齬ばかりの「言葉」が好きだなぁと思った。
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海を持つこの地球は宇宙からすれば子宮なのかもしれない。
空と海は表と裏、その間の陸にいる僕たちはその狭間で一生を終えていく。生命は海へ、空に流れては繋がっていくのだろうか。
五十嵐さんの漫画の中にある世界の秘密、不思議は読むものの核に呼応するような気がする。
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圧倒的な。ひたすら。
魔女の、ペトラ・ゲニタリクスと話自体は変わらないような。
とてもよかった。
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魔女まではなんとか理解できたけど、これは難解です。絵を堪能する物語なのかな。
それにしても普通サイズの漫画単行本が一冊750円とは。デフレの世の中で書籍価格だけインフレしすぎだろうと思う。
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おお!堂々完結!!もはや5巻は漫画と呼べるのか…(笑)壮大な世界が描かれている。る。る。ら。大好きな作品。ただ、なんだかメンインブラック見たくなった(笑)
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"誕生祭"の後の琉花が川島海荷にしか見えない!
あと、スピリチュアルに伏線を回収しなくてホントにホッとした。
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完結です。漫画として成り立っているかは意見の有るところだが、一人の作家の作品としては素晴らしいものだと思う。宮崎駿がたどり着いたように、語らずとも心に響く絵を描く事が作家性であるのならば、この一冊は成功しているのだろう。しかし、万人に受け入れて貰えるか、前四冊をまとめる一冊と考えて貰えるかは別だろう。今作の途中に描いたSARUでの経験が結実したのだろうか。
こう言う作品は体力使うね、読むのに。
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やっと最終巻です。あまり考えずに、絵を堪能しました。海イコール子宮とする物語は多いですが、圧倒的スケール感を楽しめました。
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読みたいと思ってから 4ヶ月。
やっと借りて1ー5巻を読んだけど
わかったような わからないような。
一番大切な約束は 言葉では交わさない。
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前巻から3年のブランクを経て完結。ここまでの話をすっかり忘れてしまったけど、それはもうどうでもいい。みんながみんな訳知り顔で自然を語り、なにかそれっぽい事象が起きるだけでそれ以上はない。葛藤も軋轢もなく、自然礼賛だけが無条件に正とされるというのはしんどい。
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読み進めるうちに自分も海に潜っているような感覚になっていく。終わり方は意外とあっさりしていたが、五十嵐さんの作品は思想と事象の結びつきが楽しいので何回でも読めてしまう。早く次回作が読みたい。
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祭は始まる
【内容】
ついに「それ」は始まる。
特等席にいられたのは琉花ひとり。
そして「海」は「宇宙」になった。
【感想】
こういう感じの話だろうと期待し、そういう内容になった。
その意味では予定調和とも言えるのだけれど、でも圧倒された。
ひとつは絵の力。
そして世界と物語の豊穣さ。
結論めいた描かれ方はしなかったのでひと安心。
これで何度も再読できるかもしれません。
(2013年01月13日読了)
簡単なリスト
【アヅミ・マサアキ】琉花の父。今は別居中。水族館員。
【アングラード】若い学者。一見女性のようだが男性。彼の考えではアングラードも琉花ももしかしたら間違って人間の世界に生まれてきたのかもしれない。お守りにいわくありげなオルゴール。《僕はただ、特等席で最後まで見届けたいだけだから。》(3巻)。《僕はごらんの通りおしゃべりだけど、言葉のない世界を持っている。》(4巻p.320)
【隕石】海と空は「ヒトダマ」と呼んでいる。海の生物になんらかの影響を与える。ある夜落ちてきた隕石は空が回収し、琉花が受け継いだ。
【海】東京湾で琉花と出会った少年。空とともにジュゴンに育てられたらしい。空を飛ぶように泳ぐ。皮膚が乾燥に弱い。
【海の幽霊】琉花がかつて水槽で見たことがあり、海や空が追っているなにか。
【江ノ倉水族館】琉花の父やジムがいる水族館。母もかつてここで働いていた。
【女】女の体は彼岸からこっち岸へ生命をひっぱり出す通路なんだから。(byデデ 4巻p.85)
【海獣の子供】世界で時折発見される。ジュゴン(と決まってるのかどうかは不明だが)に育てられる。どこから来たのか不明。最後は消えてしまうようだ。
【加奈子】琉花の母。美人らしい。元水族館員。実家は九浦の海女の家系。「世界を割合の通りに見てるだけなのに、どうやら他の人たちは違うらしい・・・」(4巻p.88)
【死】人間だけが「死」までの区切られた時空に閉じ込められている。(by空 4巻p.299)
【ジム・キューザック】タトゥーがステキな爺さん。海と空の保護者。科学者。「星のうた」の意味を知りたくて世界をめぐっている。人間という種族の科学者として、言葉を使う者として、海・空を研究している。《ジムってどっか閉じてんのよね》(by水族館員 2巻)
【空】海とともにジュゴンに育てられたらしい。ちょっと皮肉っぽい。自分たちのことを知りたいと思っている。できれば生き続けたいと考えているフシがある。海のことが一番大事。
【台風】精霊の船。なんでも運ぶ。
【デデ】海・空を「発見」した婆さん。当時はゴンドワナを研究していた。ジムいわく「医師にして呪術師、占い師にして航海士」。本人いわく「海のなんでも屋」。夫は偉大な数学者であるグレゴリ博士(グリーシャ)。少年の頃彼女に出会ったアングラードはけっこうな影響を受けたのではないかと思われる。個人的にはわりと近い考え方の人なので共感できる。
【特別】今わたしたちのまわりにある全ての存在は、世界が生まれたときからきっかり同じだけの時間を経てここにある。/みんな��等だと思うけどね。(byデデ 3巻204p.)
【ビーナス】と呼ばれているかどうかは不明だが、女性の姿のような模様のある巨大なザトウクジラ。なにかを見透かしているようだ。
【見る】見た事でこっちのチャンネルが変わる事もあるかもしれない。(byジム 1巻301頁)
【琉花】主人公。運動能力は高いが気が強くて乱暴で無愛想。かつて水族館の大水槽で幽霊を見たことがある。なぜか海や空とのシンクロ率が高い。《お前だけだ。何も役割が決まっていないのは》(by空 2巻)
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私は海で泳ぐのがあまり好きではありません。でかくて、深くて、生き物がいっぱいいて、計り知れないところが怖いからです。でも遠くから眺めるのは好き。
大胆な構図と、美麗なイラストで、そんな海の恐ろしいまでのスケールの大きさと美しさが表現されていました。ああ南の島に行きたい…。
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ストーリーではなく、一種の詩や思想書のようなつもりで描かれた作品。言葉では到達できない真理について、随所でほのめかされる。その意味で神秘主義的である。
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自分たちが大きな何かの一部。みたいな考えをしたことある人は少なくないと思う。
そんなことを突き詰めて考えたことのある人には受け入れやすい話かもしれない。
また、物語としては途中の挿話のはさみ方や絵の迫力など素晴らしい。
こんな風なマクロな世界があるのなら、自分の中にミクロな世界があって、よく歌う鼻歌が身体に響いて『ソング』として扱われてるかもしれない!
解釈は間違ってるかもしれないが、誤解を恐れずにいうと「人間よ奢るな」って話かな?