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前作「魔女は蘇る」に登場する舞台に麻薬・『ヒート』絡みの事件が発生し、麻取の七尾が追う。
正直、あまりミステリーとしては楽しめませんでした。
『ヒート』を追うノンストップアクションが中心として読んだ方が、しっくりきました。
後半に来ると最早、七尾を犯人に仕立て上げた犯人特定はあまり関係なくなり、前作同様に前半と後半でガラリと雰囲気が変わりますので。
それでも私は、犯人は単純なひっかけに釣られて悔しい思いをしました。
推理はあまり重視されていませんが、アクションの描写は素晴らしいと感じました。
前作で感じた後半の疾走感やイメージの派手さは凄いです。
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岬シリーズでも感じましたが、
作者の描写力に大興奮しました。
ラストに向うシーンでは、
ページをめくる手が止まりませんでした。
いや〜、楽しかった。
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麻取とヤクザ幹部が使用すると人間兵器になってしまう薬物を追って厄介ごとに巻き込まれていく、というストーリー。
スピード感があって最初はとても面白く読んでいたのですが、
最後の方はスピードが出すぎて、もうちょっと詳細書いてくれても…という場面が多くありました。
最後の謎ときにはやられてしましました。
続きが出てもおかしくない終わり方だったので、
時間が出ることを期待します。
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2016年57冊目。
やっちまった・・。続編から読むというヘマ(;^ω^)でもこれはこれ単体だけで楽しめたから良しとしよう。
本当にさよならドビュッシー書いてる人と同じ作家さんかと思うくらいハードボイルドな感じでこれはこれで楽しめた。
ヤクザとマトリの組み合わせって今までありそうでなかったし、またそれぞれのキャラが立っててよかった。
後半、特にほんとの最後のあたりの展開が早すぎて、だったらもう少し洞窟から逃げてくるあたりのボリューム減らしてもいいのかなーとも思ったり。どんでん返しもあってなかなか読み応えのある作品だった。
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ミステリであり、ハードボイルドであり、社会派、
サスペンス、お仕事小説、パニック小説...と
いろいろな要素が詰まっていて、ジャンル分けが難しい、
七里氏らしい大エンタテインメント作品。
囮捜査を得意とする麻薬取締官という主人公がいい。
主人公の相棒となる山崎も、もの凄く魅力的。
合成麻薬「ヒート」の蔓延と言う事件そのものや、
ヒートによる被害の広がり方も現代的で◎。
が、それより何より「脇役」がいい、と私は思う。
拒否反応を起こさない程度にステロタイプ化された
数々の登場人物が、物語のコントラストを強め、
主人公の行動やキャラを色付けて行く。
だからこそ、かなり荒唐無稽な展開を見せる本作に、
妙なリアリティを生み、魅力的な物にしている。
文庫版の解説にもあるが、多作であり、
しかも全てクオリティの高い作品を生み出す七里氏は、
エンタテインメント作家として希有な存在であろう。
いや本当に「ハズレ無し」「安心して読める」なぁ...(^o^
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娯楽作品としてとても面白かった!
ミステリーとしての謎解きはそれほどでも無いが、スピード感が秀逸。
感情移入もしやすいし、スカッとする。
むちゃくちゃな部分もあるが、勢いで読んじゃえる。
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十八番であるどんでん返しも(ベタではあるが)ばっちりだが,それよりも序盤では想像もしない最終舞台が用意されていて,まるでゲームをプレイしているかのようなエンターテインメントとして楽しめる.
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麻薬取締官、七尾究一郎のお話。麻薬というと、自分とは縁のない世界の話だが、七尾が殺人事件の容疑者となり、真犯人はだれだ?ということになる。早く続きを読みたいと思わせる本。
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面白かったです。麻取の七尾究一郎と暴力団員らしからぬ山崎とのコンビは、騙し合い?とお互い警戒しながら一蓮托生でピンチを乗り切っていきます。特異体質もあり、囮捜査等で麻薬の検挙率№1の七尾ですが、誰かに嵌められ殺人の容疑者になってしまいます。果たして七尾を嵌めた人物とは…。
見事予想を外されました。流石、中山七里さん。そうきましたか。同じような手に再び騙されました(笑)。
痛々しい描写もあり、つい顔をしかめてしまうことも多々ありましたが、とても面白かったです。宮條が生きていたとは更にびっくり!
今後、二人の活躍を見ることは出来るのかしら?
もしそうなれば嬉しいなあ。
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ベタな叙述トリックにまんまと引っかかったw
ネタ振りで、そこじゃない感は露骨だったから
何かはあるんだろうとは思ったけど。
「魔女は甦る」読んどかないと分からんね。
宮條さんのとことか。
この人は前に出てきた人が出版社関係なしで
ひょいっと出てくるから要注意だわ。
相変わらず、とんでも的展開で中山七里らしくていいね。
前作は対ヤク中カラスで、今作は対米軍とか…。
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「魔女は甦る」の続編。埼玉が舞台になると、作者の他の作品の登場人物が出てくるのではないかと期待してしまいます。今回は出てきませんでしたが(御子柴弁護士の名前だけ出てきますけど)…
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魔女は蘇るの続編
全く惜しい人を亡くした前作に劣らぬ、超キャラクターと御子柴シリーズに出てくる渉外担当ヤクザがコンビを組むというわくわく展開
後半まさかの蘇りはくるし、すっかりアクションとして読み進めていた頭にどかんとくるどんでん返しといい、残り数十頁はノンストップ必死
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文章が好き ◯
作品全体の雰囲気が好き ◯
内容結末に納得がいった ◯
また読みたい
その他
『魔女は蘇る』の続編。
『魔女は〜』を読んだあとの興奮さめやらぬまま本書を読んだのですが、主人公に特殊な能力があるあたりで、その興奮がしぼんでしまいました。
現実離れした特殊能力の持ち主のお話は、もう受け入れられない精神年齢になってしまったのですね。
とはいえ、途中で状況がかわり、ぐいぐい引き込まれて、まさに『ヒートアップ』。手に汗握る後半の展開となりました。
臨場感あふれる描写がすごい。
そのわりに、犯人がわかるところは描写があっさりしていて、拍子抜けのところがありますが、何か意図があるのかな。
そういう意味で、「その他」の◯ひとつ減らしました。
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特異体質の麻薬取締官とヤクザがコンビを組んで違法薬物を追いかける物語。SF的な内容で話が大きくなっていくが、もう少しリアリティのあるストーリーの方がよかった。結末も唐突な感じ。
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七尾究一郎は、厚生労働省医薬食品局の麻薬対策課に所属する麻薬取締官。警視庁のみならず関東一円の捜査員の中で有名な存在だ。その理由は、おとり捜査を許された存在であることの他に、彼の特異体質が一役買っている。現在は、渋谷など繁華街の若者の間で人気の違法薬物"ヒート"の捜査に身を投じている。"ヒート"は、ドイツの製薬会社スタンバーグ社が局地戦用に開発した兵士のために向精神薬で、人間の破壊衝動と攻撃本能を呼び起こし、兵器に変えてしまう悪魔のクスリ。それによって、繁華街の若者チームの抗争が激化しており、数ヶ月前敬愛する同志・宮條が殉職した。絶望と怒りを胸に捜査を進める七尾に、ある日、広域指定暴力団の山崎から接触があった。目的は、ヒート売人・仙道の捜索について、手を組まないかというものだった。山崎の裏の狙いに気を付けながら、仙道確保のため情報を交換し共闘することを約束した七尾だったが、ある日仙道が殺される。そして、死体の側に転がっていた鉄パイプからは、七尾の指紋が検出された……。犯行時刻のアリバイがなく、特異体質のせいでヒート横領の動機があると見なされ拘留された七尾。これは山崎の仕掛けた罠なのか! ?
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どうやら『魔女は甦る』の続編のようである。うっかりこちらを先に読んでしまった。何やら現実に起こりそうな事案であり、戦々恐々としながら読み進んだ。特異体質を持つ麻薬取締官・七尾と、反社会的団体のNo3・山崎が大同の元小異を捨てて、今回限りの共闘を組んだ。二人のキャラクタや駆け引きが興味深い。ヒートを撲滅し、売人を逮捕するという単純なストーリーではなく、事はもっと大きな枠組みの中で起こっているのだった。後半は、これでもかというほど凄惨なアクションシーンが続き、さらに、日本が舞台だとはにわかに信じられないような展開になる。この辺りはもう想像の域をかなり超えてくる。だが、現在の世の中を見ると、絶対にありえないとは言えないところが空恐ろしいところでもある。読むのに覚悟がいる一冊である。