投稿元:
レビューを見る
単行本以来の再読。
初めてじゃないなという感覚で、記憶の片隅には残ってた。
読み終わって、やっぱり豊島さんの作品は好きだなぁとしみじみ思った。
幼なじみをテーマにした短編集。
どきどきしながら、切なくなりながら、一編ごとに登場する幼なじみの二人が愛おしくてたまらなかった。
甘酸っぱい。
「ストロベリー・ホープ」が一番良かった。
投稿元:
レビューを見る
幼なじみをテーマにした作品集。
・変身少女
・らくだとモノレール
・あさなぎ
・遠回りもまだ途中
・夏が僕を抱く
・ストロベリー ホープ
あさなぎが一番印象に残ったな。
見合い相手は、近所に住む研吾。小学生の時にお姉ちゃんがキスした人。
やっぱり豊島さんは、人のコンプレックスをもとに話を書くのが上手い。読んでるとザラザラした気持ちが甦る。
2015/02/07再読。
2018/01/14再読。
豊島ミホさんは何度も読み返してみたくなっちゃう。
今回はタイトル作の「夏が僕を抱く」が印象に残った。冬だからかな(笑)。ハネとミーちゃん。久しぶりに再会してもすぐに馴染めちゃうのは、やっぱり幼馴染みだからなんだろうな。あとがきにも書いてあったけど、幼馴染みがいない人は、そんな関係に勝手な憧れを持っちゃう。
投稿元:
レビューを見る
“その季節になると読み返したくなる小説”はいくつかあるけど、本当に読み返すのは豊島ミホの『夏が僕を抱く』だけで、今年の夏も新幹線の中で読み返した。その日の夕方に、表題作の冒頭場面である「ゲリラ豪雨」を、小説とまったく同じシチュエーションである“夏”の“渋谷”の“夕方”に実際に体験した。描写の通りだーとか思って、楽しい雨でした。
投稿元:
レビューを見る
文庫化につき再読。
単行本時レビュー↓
http://feelingbooks.blog56.fc2.com/blog-entry-572.html
投稿元:
レビューを見る
本の内容は、各話とも中途半端な気がしました。も少し余韻がほしかったな。
幼馴染みは、私にもいました。
例のごとく、彼は私の初恋の人でした。
バレンタインにチョコあげたりとか、
キャンプに一緒に行ったりとか、思い出したな。なつかし。甘酸っぱい。
中学受験してなかったら、ほどけてなかったのかな。
やっぱり彼は眼鏡をかけていたのでした(笑)
投稿元:
レビューを見る
甘酸っぺー!! と叫びたくなる本です。
普段読まないジャンルなので体中がムズ痒くなりました。
体験したことないけど、不思議な懐かしさがあるので是非沢山の人にで読んでもらいたい作品。
投稿元:
レビューを見る
この人の本は、良くも悪くも同じような雰囲気の物語が多い。
物語ごとに設定は数あれど、どちらかというと淡々としているのに小さな痛みを孕んでいて、終わり方も切ない。
ハッピーエンドでも何かしら切ない。
納得できない何かを飲み込んで生きていく。
でも全面的に不幸なんじゃなくて、切ない中にも希望がある。
人生そんなものなのかも。
あとは、思春期の心理描写がいい意味で生々しい。
ちょっと少女マンガっぽいところもあるけど、必ずしもその切なさが解消されないのがいい。
歳を重ねるにつれ、色んな感情が薄くなって、切なくてもがくなんてことも減った気がする。
悲しいことや腹立たしいことに過敏な分、嬉しいこともより嬉しく感じるのだと今になって分かる。
必要以上に悲しんだり怒ったり喜んだり。
そんな感性がちょっと羨ましい気持ちにさせられる。
投稿元:
レビューを見る
異性の幼馴染みを幾つも描いた短編集。
親の転勤につぐ転勤で、幼馴染みとかに無縁な自分には、感覚的に理解が及ばない。
それぞれの幼馴染みの有り様というか、距離感の描かれ方は面白いと思うけど。
でも、全体的には寂しい気配が濃厚に漂ってる印象。
投稿元:
レビューを見る
表題にもありましたが、幼馴染っていいなあって思える作品です。
自分に異性の幼馴染がいたらって思う気持ちもわかります。
短篇集なので、読み易く、色々なドラマがあった面白かったです。
投稿元:
レビューを見る
異性の幼なじみをテーマにした短編集。
「遠回りもまだ途中」が一番スキなストーリーだった。
私にも男の子の幼なじみがほしい。
投稿元:
レビューを見る
よく漫画とかこういった小説で幼馴染が登場するが、自分に子供の頃から知っていて今も付き合いのある友達というのが居ないのでファンタジーのような気がする。そういう存在に憧れるのだがこういうものは努力でどうなるものでもないからなぁ。正直羨ましいかも・・・。読後、綿矢りささんの解説読んで吃驚。この人、いつもでも高校生みたいに思っていたけれど(当然のことながら)もう大人だった。
投稿元:
レビューを見る
幼なじみをテーマに
短編小説として書かれていて、
読みやすい内容でした(・ω・)ノ
私にも
幼なじみが小学校まで
近くに住んでいましたが、
最近では会わなくなり、
この小説のように
偶然の再開をしたいと
思いました( ´ ▽ ` )ノ
投稿元:
レビューを見る
幼なじみは不思議な存在だ。兄弟や友人、恋人関係とも異なるが、生涯忘れることができない存在だ。
そんな幼なじみをテーマに、せつない想いと淡い恋を描いた短編集。雨上がりの水滴が太陽の光でキラキラ輝くような、素敵な物語ばかりである。
一話読み終わるたびに、幼なじみを懐かしく思い出した。
投稿元:
レビューを見る
またまた豊島ミホさんと短編集。私やっぱり豊島さんの作品好きだなぁ。一見、どこにでもいそうな登場人物たちのそれぞれにいろんな形の悩みや苦しみや痛みがある。それは現実社会でも同じだと思うんだけど、どこか見過ごされがちで。だからこそ、豊島さんの描く“痛み”にとても共感できるし、みんながそういうものを抱えながら生きているということをもっと受け止めることができたら、日々はもうちょっと優しく廻っていくのかなと思ったりして。
本作は“幼なじみ”をテーマにした連作短編集。
そもそも“幼なじみ”って、どういう定義の間柄のことを言うんだろう。私には幼稚園や小学校の頃からの友人が何人もいるけど、その人たちのことを幼なじみって呼んでいいのかなって疑問に思ったりもする。でも少し前、幼少時に転校ばかりしていた私の母から「あんたには幼なじみがいていいね」と言われたことがあって、あぁ、やっぱり彼らは私にとって幼なじみなのかなって思ったり。
ただ、本作で描かれているような、特別な感情を抱く異性の幼なじみとなると、私にも思い当たりません。もしいたら、たとえば今この歳で再会したら、どんなことを思うんだろう。ちょっとした甘い想像をかみしめながら、6編のお話を読ませていただきました。
印象的だったのは、表題作である「夏が僕を抱く」。他より少し艶めかしくて、幼なじみ同士がこういう関係になったら、もはや何も怖くないくらい心強くいられるんじゃないかなと思うけれど、それでもお互いに痛みを抱えながら過ごすハネとミーちゃんの姿を追いながら、分かり合っているからこそ、寄り添いきれない何かがあるんだなと感じたりしました。私自身も、幼いころから知る友人たちを大切に思うからこそ、あえて伝えられないことはたくさんある。そういうものなんだろうな、幼なじみとの距離感って。
ラストの「ストロベリー・ホープ」も好きです。田舎の町の空気感が、心地良くて、切なくて。
“なんでもできるわけじゃないと思う。誰のためにでも生きられるわけじゃないと思う。でも、自分のできることを、もし近くにいる人に分けてあげられるなら、それは幸せだ。”
こんなふうに思って生きられたら、きっと素敵だなと思いました。同時に、多分私も、こんなふうに思って生きたいんだなと気づかされました。幼なじみにしても、最近出会った人にしても、何かをささげることができたら、本当にそれは幸せなことだと思います。
投稿元:
レビューを見る
微妙な関係のふたりの短編集。
表題作が1番つまらない。なかった方がいいレベル。
少しせつない話が多く、私の中で幼馴染みに対するイメージがマイナス方向に傾いてしまったのが悲しい。
魅力ある登場人物がいないし、物語の序盤で終わってる感も強い。
ラストの「ストロベリー・ホープ」が温かみのある終わりかたでよかったです。