電子書籍
明鏡止水 天如水!
2024/01/01 12:46
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投稿者:そらまめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
2010年に紙書籍が出版されています。私は、電子書籍で2023年に読みました。
時代が変わると変わっていくこと、時代が変わっても変わらないことが興味深かったです。
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将棋の羽生さんと、ヨットで世界一周をしている白石さんの対話本。
お互い、ギリギリのところで勝負し続けている2人がそれぞれの分野で相通じるところであるとか、心構え、大事にしていることなどをもろもろ話し合っている。
あんまり対話本って読まないのだけれどもなんとなく読んでみて、よかった。何度か読み直すとその時々にあったメッセージが受け取れそう。
結構深い、というか最前線で戦っている人が言うからこそ重みのある言葉がたくさん入っていると思う。
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将棋界でかつて、6冠に輝き、
今も最強といわれる羽生善治氏と、
「5OCEANS」クラス1に日本人として初参戦し、2位となった海洋冒険家、白石康次郎氏との対談形式で語られる本書。
二人の経験を通し、物事について、どのように考えて判断しているのかは、相通じるものもあれば、そうでないものもあります。
本書は、読者それぞれの課題について解決方法を示唆してくれるのではないでしょうか。
興味のある方は一読してみてくださいね。
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メモ
得意なところを伸ばせ
夢にランクはつけるな
連敗中の相手ほど侮るべからず。
真剣勝負は見切りの感覚が大切
たくさん球種を持つタイプ
いま持っている力は温存せずに早く使う
純粋に一生懸命夢を語る
主導権を握るには序盤から積極的に行く。
定石は崩ない
運を引き寄せる準備をする。
相手に手を渡す。
相手の出方を見る。
「後の先」
時間の制約の中に自分を追い込む
3手先まで考える
リスクマネージメント
石橋は叩いていたら流れをつかめない
リスクはわかって分散させる
豪速球の谷川
変化球の羽生
165P
長い目で見たとき遅くても一般道でいった方が順調に行ける。
データ中心で来た人は経験が劣る。創意工夫で到達した人間と創意工夫無しで到達した人間とでは、同じ到達でも経験の差がある。
理屈でなくて実体験。
現在はギリギリやらなくても生きられる時代。
そんななかあえて羅針盤の聞かない状況に身をおく。
ルール以外の風習は外側からしか見えない。
いろいろな手を使う。→羽生マジック
勝つために何をやってもいいのかという温度感が世界と日本では異なる。
調子がいい時は自分の直感を信じる。
あきらめるのも決断の一つ。→明らかに、見極める。
「いやどっちでもよかったんです」
「それはこだわらないですよ」
目先のことを一度否定してみる。
ルーティンに陥らないようにアグレッシブに行く。
一度選んだ以上振り返らない。
自分を裏切らない。
自分の想像を超えた自分になっていたい。
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七冠独占など、次々と偉業を成し遂げる名棋士、羽生善治氏と、単独世界一周ヨットレース「5 OCEANS」クラスⅠに日本人初出場ながら2位という快挙を成し遂げた海洋冒険家、白石康次郎氏による人生の切り開き方について語った対談集。
家族、夢、現代社会や勝負哲学など、様々に話は展開され、全く異なる世界でトップに君臨する2人の生き方に触れることができる。
タイトルに「常識にとらわれない問題解決のヒント」とあるので、ビジネス書的な位置づけになる書籍だと思われるので、その趣旨とはかけ離れたことではあるが、白石氏の資金調達の苦労話が大変興味深いもので、白石氏のヨットにかける熱意を感じることができた。
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全く接点がない世界の二人が、共通の判断基準で決断している事で
お互いを尊敬しあえっているのは、なんとも羨ましい。
最後の方に「あきらめる」とは「あきらかに」「見極める」だと
言う箇所は極限を経験している人ではないと全く説得力がないが
二人の今までの経験や実績などをバックボーンにして出る言葉は
本当に雷にたれたくらい衝撃的だった。
会社のセミナーで二人の対談を聞いて、その場で購入。
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将棋の羽生さんと海洋冒険家の白石さんの対談。2010年。一見共通点のなさそうな二人の対談。一流の人はお互いに通ずるものがあるようだ。
二人とも小さな頃に興味を持ったことをずっと続けて、気がついたら今の位置にいた、らしい。外野の音を気にせずに興味のあるものに傾いていくと、そして、ある種の運が舞い込んできたときにそれをタイミングよくつかめると、道を究めるような一流の人間になれるようだ。本書の中では風、もしくは、風向きと表現していた。納得できるポイント。
また、本書の中で印象的だったのは、将来の自分の夢、期待するものとして、羽生さんが言った内容。夢を描いてそれを成し遂げる自分も良いが、予想できる姿ではない自分、予想できる場所にいない自分がいることを期待していると発言していること。なにやら奥が深そうだが、確かに思い描けるところに到達しても、達成感はでるがわくわく感は出ない気がする。さすが一流の人は言うことが違う。
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将棋の羽生名人と、海洋冒険家の白石康次郎氏の対談です。
自分は将棋ファンで羽生ファンですし、羽生さんの対談はビジネスのヒントにもなるので、早速読んでみました。
将棋とヨットという専門がそれぞれにありますので、やや専門的な内容はありますが、詳しくなくても十分読んで楽しめる1冊です。
どこにも接点がなさそうなふたりですが、冒頭でそのカラクリが明らかになっています。つまり同じ会社の講演会で別々に話をして、主催者がふたりを引き合わせたということでした。
サブタイトルにありますが、「問題解決」が大きなテーマ。
羽生名人は40歳になり、盤上ではやや過激な手を指してちょうどバランスがとれていると考えているようです。これは自分のアドバイスとして考えると、若いときよりもリスクを知って腰が引けた状態になってしまっているので、無理だと考えて最初から手を出さないのではなく、実行することが大事だということになるかと思います。
自分自身、行動力に欠けていた部分がありますので、常に意識しておかなければならない部分だと感じました。
白石氏は、ヨットで外洋を世界一周するようなレースを戦っている人ですから、レース中の判断ミスは艇を壊したり、最悪命を落としたりすることをよく知っています。調子がよく、がんがん突っ込んでいけるときは1レースに1日くらい。あとはどれだけ抑えていくかの世界です。これを自分のアドバイスとするなら、猪突猛進はよくなく、熟考した上で行動せよということになるでしょうか。
また、最近のヨットレースでは天候や位置など各種の観測機器のデータが重要となりますが、調子のよいときは自分の判断が機械に勝り、層でないときは逆転するという考え方が印象的でした。機械を利用しても、依存しすぎてはいけないということですね。
昔と今の時代環境の違いについても述べられています。ふたりが共通の認識として持っていたのは、現代はモノや情報が有り余り、子供たちが情報に振り回されて小さくまとまってしまっているということ。モノや情報が増えるのは豊かさの象徴であり、多くのメリットがあったのですが、子供たちには難しい時代だと思います。
さいごに、著者ふたりが若い世代にかけたい言葉が非常に心に残りました。
白石氏「素直にまっすぐ」。生きていく上でいろいろな困難があるが、逃げないで受け入れれば、自分が困難の主導権をとれるようになる。
羽生名人「裏切らない」。他人だけではなく、自分も裏切らない。周囲の期待や空気を意識しすぎて、自分のやりたいことを隠してしまうのはどうだろうか。
人生訓やビジネス書として、取り上げたい1冊でした。
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帯のことば、三手先を読む。三日先を予想しないに惹かれて古本屋で購入。なぜか白石さんのサイン入り。
ヨットで世界一周する冒険家と羽生との対談。
将棋に対する羽生はなんでもやる(先方を決めない)あまりこだわりは無いと融通無碍。
一方のヨットの白石は野生の勘とエンジニアとしての冷静な判断という両立が求められる世界にいる。
ヨットレースと言うのは1億くらいの金が簡単にかかるのに世界的な大会の優勝賞金が400万円とかとても普通の人には行けない世界。
白石もようやく世界の入り口に日本人として初めてたったばかりで、乗るのは中古艇で壊さないように完走する所から。
早く走るのは簡単だが無理をすると艇が壊れてリタイアになると。
1レースの中で1日くらいは飛ばせる日がありその日は勘を信じて飛ばすとか。
羽生の方は経験とともに負けにくい手はわかってきているがそればかりでは勢いがつかない部分が有るので普段は意識してアクセルを踏んでいる状態だそうだ。
序盤からえいっと決めに行くと息切れして続かないと言うのはなんとなくわかる。
若い頃はリスクがわからずに指してたところもあるがそういうのも必要なのだろうと言っている。
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まったくフィールドの異なる二人の
思考の根底が、非常に似ていたのが
興味深い。
羽生さんの、思考における破格の柔軟さには
他の追随を許さない何かがある気がする。
時折ある、お二人の写真がとっても楽しそうで、尚良し。
仲良しなんだろうなー
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羽生さんはすごい格闘家のように構えないのが構えなんだな…。白石さんのお話も面白い。2人のマッチぶりも素晴らしい。夫の会社の人が2人をマッチングさせた件にはちょっとほっこり。
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真剣に生きている大人の対談。読むとパワーとやる気が出てくる。
騎士道と武士道。植村直巳。
天女水。心を整える、明るくカラッと晴れ上がった心境になるという目標は簡単な言葉でとても難しいことだ。
白石さんから入ってこの本を読んだが、羽生さんにもとても共感をもった。
2018.8.28
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将棋の羽生さんと冒険家の白石さんの本。白石さんって全く知らなかったんだけど、ヨットで世界一周をやってる方で、なんというか破天荒な人生を過ごしているな、という印象。この方の冒険譚を読めるという意味でもこの本の価値はあると思う。あと、極限状態で戦っている二人の間に、思わぬ共通項がたくさんあって、その点も非常に興味深く読めた。
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おじさんの話だなと思うところもあった。
いいこと、悪いことどんなことがあっても自分と周りにいる人を裏切らない。まっすぐ素直にいることでどんなふうにでもできる。