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さてさて最終巻。
私が「読みたい読みたい」と思っていた物語は、こんなにも拍子抜けするくらい短い物語だったのか……とちょっとがっくり来たりしています。
緋芽は、騎手の免許試験を無事に乗り越え、競馬学校を卒業して、ついに騎手としての第一歩を歩き始める。
一方の唯野は、デビュー戦で「引退」を決めてしまう。
「もうやれることは全部やったから後悔はしてない」
と言いきって、挙句、デビュー戦で初勝利をもぎ取って。
綺麗に去っていく。
そして緋芽も――
という感じの話でした。
なんというか、思ったよりも短くて。
この後、緋芽が男性だらけの世界の中で、四苦八苦する様子も書いてほしかったなー……と思いながら。
そしておまけが、緋芽の父と母の物語。
個人的に、こっちの方がものすごーく好みでした。
なんだかかわいらしい男女がお互いの疵を乗り越えていちゃいちゃしているのはとってもかわいいよねー。
羨ましい。
このおまけだけでも読んだ甲斐があったかなー……と思います。