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世界は個の集まりなんだと実感。
自分と全く同じことを、考えてくれる他人はおらず。
小学生の頃に言われた「相手の立場に立って考えましょう」という言葉が身にしみます。
自分の思いが、そのまま他人に伝わることは無く、その印象も環境や状況によって変化していく。
そして、この話もあり得なくない話。
取材形式の文章とその記事やSNSを読み比べながらというのも、それぞれがどう思っていたかがよくわかる。
この話に関して言えば、悪意のある伝言ゲームになってしまったというところなのかな。
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映画を見てから読了。映画がとても良く実写化されていると思う!たしかに映画の方が分かり易いけど、この小説があっての映画。映画もう一度見たくなる♪
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今回は、イヤミスというほどのものではなかった。告白や贖罪より後味悪くない。でも、どんどん盛って、全然違う結果になるっていうの、ほんと怖いと思うし、実際にありそうな話だからな。インタビュー形式というのも変わってていいと思った。映画、どんなんだろう?
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多数の登場人物の叙述の積み重ねと解き明かされていく真実。各人の主観の描き分けが秀逸なのはさすがですし、SNSなど最近のトレンドを積極的に取り込んだ意欲作だと思う。ただ展開的には冗長な部分が多く、結果的に同じ内容を2回繰り返している部分が多いので少し飽きてくる。
それぞれの人によってそれぞれの見方があり、それによって誤解があるのがよくわかり、犯罪が発生する土壌もよくわかり、OL達の内面が暴かれる過程は面白い。
最後は良かった。
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映画化ということで、読んでみた。
インタビュー形式なので、一方的な会話文に慣れるのには苦労した。
巻末の資料(物語中のネット文やら週刊誌記事やら)とあわせて読むと面白いですね。
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個人的にはとても面白かった。
男の語り口と、女の語り口とで書き分けているな、というのが感覚的にわかって(女のときはああ、こういう話がぽんぽん飛ぶやついるな、と感じたり、男の語りのほうがなんかわかりやすいな、みたいな曖昧なものだけど)、すごいなと。
あと、人が他人から与えられる印象って、与えられた側の受け取り方や伝え方でいくらでもねじ曲がって、記憶として定着あるいは伝播していく、恐ろしくて儚いものだと、改めて。
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うーん、
最初はインタビュー形式にして複数に語らせながら、話を進めていくのは面白いと思ったんですが………
なんだか途中から焦点がぼやけてきて
うーん、うーん
まだまだ続きがあると思っていたのに
突然…………
興味ない人のツイ
でもこれが今、なのか?(笑)
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手紙だけで、傑作を著した(往復書簡)かと思ったら、今回は、電話での話とインタビューの話だけで、一作品をものにしてしまう。しかも、巻末には、読者へのサービスかあるいは挑戦かと思える、Twitterや週刊誌の記事等、湊かなえ畏るべしというべきか。人間の心理、特に女性心理をここまで抉り出す湊かなえに、女性読者はどう反応するのかな。
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インタビューとSNSでの会話と週刊誌の記事で物語が進んでいくという、今までに無い読み方をする非常に斬新な手法の一冊でした。
“化粧品会社の美人社員が殺害された。身体を数十カ所刺されたうえで灯油をかけられて燃やされるという、非常に残忍な手口の殺人。容疑者は同僚なのか?それとも他の人物なのか?美人で心優しいと評判だった被害者と、被害者の同期で呪いの力を持っていると言われる女性との間に何があったのか。ネットで飛び交うさまざまな憶測や心ない誹謗中傷、そして美人社員に関する意外な事実、、、いや事実のような告発。インタビューを元にした無責任な週刊誌の報道記事と、その記事に翻弄されながらも興味本位で語る人々。噂話は真実の話となって徐々に広がっていくが、、、”
湊かなえさんと言えば「夜の観覧車」や「花の鎖」などでは、巧みなストーリー展開と伏線で最後にあっと言わせる物語を書かれる方です。また、「贖罪」や「告白」など人の心の奥底に眠る闇を描き、読むものを心の底から恐れさせる作品なども書かれています。
今回ご紹介したこの一冊は、今まで読んだ作品とは異なり、事件の謎解きもさることながら人の噂の及ぼす影響なども巧みに描かれた作品です。
特徴的なのが本の後半3分の1ほどがSNSや週刊誌記事などの「参考資料」となっているところ。物語の区切りになると「巻末資料へ」という案内が書かれており、該当のページを読むことでさらにストーリーが膨らむというつくりになっています。
人々のインタビューが一人歩きしてSNSで展開されていたり、話されたことが意地悪な目線で週刊誌の記事になっていたりと、ストーリーの本筋とはまた違った面白さで展開していきます。
物語の結末もさることながら、こういった手法が目新しくてグイグイと引き込まれてしまいました。
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斬新な本でした!
そうか、物語ってこういう進め方もあるのかと。
主要人物赤星のセリフはマンマロー(Twitter)の中だけ。本編を読み進めながら週刊誌や新聞の記事をおって行く。新しいなーと。
内容の感想としては、リアルだなということ。それはきっと、湊さんの心の描写のうまさだと思う。
自分の記憶で作られた過去と他人の記憶で作られた過去、どちらが正しいのでしょうか。という言葉。なんだか心に残った。人と上手くやっていくことで過去は一致するのだろうなと思った。
告白と同様、どう映像化されているか楽しみです。
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面白かったなぁ。構成も変わってるから本文読んで、その都度巻末の関連資料見てって読み進めると、本当の事件を追ってるみたいで、どんどん読んでしまいました。犯人も最後までわからなかったし。
人間って怖いなぁ、他人からどう見られてるのか…ゾッとする。
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映画を観てから読みました。
比べるのはなんですが、映画のほうが面白かったしわかりやすかった…と感じてしまった。
なによりこの資料の配置がわかりにくい。途中まで資料の存在そのものに気づかず本文だけ読み進めてしまった。各章ごとに入れてくれればなー。
そんなわけで資料も最後にぱぱーっと眺めるだけになってしまったのだけど、本文と対照しつつじっくり読むような形で見比べられたらより一層楽しめたのかなと思う。城野美姫という人物を誰かの目を通して語った文章と、さらにそれを先入観を持った人によりまとめられた記事という形で、いかに情報が危ういものかを考える…みたいなプロセスをもっと楽しみたかった。
結末はやや唐突。でも予想つかず結構驚かされますね。
個人的に湊さんの作品はせっかくそこに触れるのならもっと掘り下げてドロドロにしてほしいというもの足りなさがありますが、これもそうかなー。
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14/2/25
お姫様のように美しく内面も素敵な化粧品会社に勤めるOLが、滅多刺しにされた上灯油で火をつけ殺害された。
なぜこんな事件が?
同僚、後輩、容疑者周辺、容疑者からの独白。
上手いなぁ。終着点が分からないまま疑心暗鬼になってゆく。
独白者たちは自分が殺人事件に関わったことを誇らしく思っているような節があり、自分が主役かのように週刊誌の記者に対し話を誇大する。
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舞台のシーンを想像させる冒頭。
最後に犯人がわかったとき
これまでに読んできた部分が
フラッシュバックするのが
快感。
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こわいなぁ…って思った。
自分の発する言葉は
相手の解釈次第で
どうともとれるということ
メディアを
過信してるわけじゃないけど
それを記事にしちゃうこと…
やっぱり、
言葉って、大事ね。