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あのシーナさんが「じいじ」になった!
もう恐ろしくデレデレなのだ。扉の著者近影にシーナさんの顔があるのだが、
「さつえい・風太君」とある。これが見事なまでにシマリのない顔に。。
あの尖った「おうおう、うりゃうりゃ」な雰囲気はどこへやら。
一人称が「わたし」に、
しかも「です、ます」口調で、
少々気味が悪いが^^ …もうシアワセいっぱいなのである。
『探検隊』時代の懐かしい名前もちらほら登場して、同窓会気分で、ちょっとガラの悪かった先輩の話を久しぶりに聞いている気分。
あのギラギラした先輩も、孫を前にすると、ドロドロに溶けてしまうだ。。
そんなシアワセ感のおすそ分け。有り難く頂戴します。
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「幸せ」を全面に押し出しているわけでもないのに、文章から幸せがにじみでてくる感じがしてとても心地よく読むことができた。お孫さんや息子さんとの心温まるエピソードも好きだが、最近取り組んでいるテーマがとても興味深いと思った。そちらも本になるのが楽しみだ。
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私小説をここまで読ませる椎名さんの魅了ってほんとすごいと思う、風太くんと海ちゃんの話も書いていきただきたい!
昔ほど強烈なあくのある文体じゃなくなってます。
椎名さんの句点の入れ方、いまだにものすごく影響を受けてます、仕事のメールで。。
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前編、大きな約束の続編。椎名さんの日常が淡々と綴られていますが、日常の小さな生活の中にも、ちょっとした事件があったりして、他人の日記を読んでいるような気分になります。また、読んでいて椎名家のように家人はバラバラで生活しているけれど、基のところではしっかりと繋がっている。こんな家族が理想的だな、と思いました。
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寝る前に少しずつ読むのにふさわしいような落ち着いた感じのエッセイ。
わたしのそのときの感じ方によるのかもしれないけれど、「春画」「かえっていく場所」「大きな約束」より、なんとなくトーンが明るく、さっぱりしたような気もするような。
やっぱり、岳くんに自分のことを書くな!と言われてなにも言い返せなかった、というあたりの話が印象的だった。そこで、ただ黙っていて、それ以降は書かない、ってところがなんだかすばらしいなと。
でも、椎名さんはイメージと違って本当はものすごく繊細なんだなあと。そしてすごく心配症なのでは。
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久々の椎名誠。
椎名さんの私小説、家族の話が好きです。
大人になった岳くんとのやり取りがいいですね。
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じいじいになった椎名誠氏の私小説新境地。帰って行く場所で少し暗くなった私小説が、新たに明るい壮年のおじさんとしての目線で描かれている。
最後にあった、生きていくことが約束だってのは少しシビれた。
あと、カバーの著者写真がやけに笑顔だと思ったら、孫の風太君が撮影してるのね。こりゃいいや。
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最後まとめてきたなぁ。じいじと孫の風太君との約束かぁ。幸せを感じる。
巻末の解説がまた素晴らしい。
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「大きな約束」の続編。
椎名誠氏もすっかりおじいちゃんです。
「じいじい」
「はいはい」
「なんでハナにはハナクソが入ってるんだ?」
「なんでナルトはぐるぐるなんだ?」
回答が気になりますね。
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おじいちゃんになった椎名さんの続編。あちこちに出かけながらおじいちゃんとしての椎名さんの電話での会話、そして時々書かれている沖縄の話がすごく読む方を落ち着かせてくれるような気がした。この続きはないであろうが、ますますの活躍とおじいちゃんぶりに期待です。
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岳物語以来のシーナさんの私小説。文学賞の裏側、小笠原への旅など、興味深いエピソードがたくさん。でも何と言っても、長男の岳君が、中学生の頃に、自分のことが書かれた本を読んで、父に激高したエピソードと、それからの父と子の関係についての紹介が、印象的でした。15年間アメリカに住み、二人の子供を持つ長男は、帰国することになり、そこで本書は終わります。シーナさんの人生の新たなステージの予感に満ち溢れたエンディングも印象的。
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内容(「BOOK」データベースより)
サンフランシスコの息子・岳から家族ともども日本に帰るという連絡が入った。マゴの風太くん、海ちゃんとのひさびさの対面を前に、シーナの意識にタダナラヌ変化があらわれる。執筆や取材の旅で身辺多忙をきわめながらも「いいじいじい」になるためにベジタリアン化したり人間ドッグに入ったり…。もうすぐだ。マゴたちとの楽しい「約束」が待っている。シーナ家三世代の物語、待望の続編。
椎名さんもすっかりお年を召しましたがますます忙しいようで、自由な印象とは程遠い原稿四の字固めで毎日毎日忙しく過ごしているようですね。この本からも数年経っていますが、未だに本出てますから本当にすごい。内容的にも親子、夫婦、友人との関係の在り方が良く書かれていて、昔から読んできたオールドファンには納得の内容かと思います。
この本の中でとうとう岳君(僕と同い年)も日本へ帰国するという事で、孫物語がとても楽しみです。
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孫の誕生によって増えた家族との繋がりの密度に基づき,年を重ねた自らの生との関係性を模索する日々が,何の修飾もなく描かれる.人が人として生きるためには,他者との繋がりがあって,広義の群体としてしか存在し得ないのだ,これが正常な人間としての社会性だよな,と妙に納得する.
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ただのジジバカ日記のようにも見えるのだが、とても抑制的な筆致なのだ。自分の父から孫まで、ツヅイテいくことに対してのアタリマエの感傷が、淡い印象派の絵みたいに全体を照らしている。
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椎名誠、「哀愁の街に霧が降るのだ」「さらば国分寺書店のオババ」「怪しい探検隊シリーズ」更には「本の雑誌」までも昔は読んでいたほどハマっていた。
それが、いつの間にやらTVで良く見る様になり、そのお仲間もメジャーになるに従い何故かその著書にも、活動からも離れてしまった。
ブクログである方の書評を読み、ひさかぶりに読んでみると、「あーなんで、写真展とか観に行かなかったのだろう」と今更ながら後悔してしまった。
最近読んだ「アラスカ物語」の世界観をシーナさんはどんな風に写真に収めていたのか、今更ながら気になる。
「岳物語」は読んだと思うのだが、すっかり忘れてるので、そのうちおさらいしようと思う。
新しい作品も読みたい。