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面白かったけど、尻つぼみになってしまったな。
逆から読めば良かった。
目が覚めると同じ日に、自分だったら何をするかな?
世にも奇妙な物語でウッチャンがやってたな~と思ったが
中身は全然異なるかな、小説の方が良いね
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牢獄からの解放を綴った物語であるという坂木さんの解説がスバリ。リプレイものといえば私も「ターン」を思い出すのだけど、時間の囚われ人が陥る暗い側面ではなく”繰り返し”を最大限有意義に使い救いをもたらすような描き方をしたのがとても新鮮で、恒川さんのこういう感性がすごく好き。
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「秋の牢獄」「神家没落」「幻は夜に成長する」の3編で構成。「秋の牢獄」についてはこの発想の作品、
映画(作中でこんなことが映画にあったと言われているのはビル・マーレー主演のコメディー「恋はデジャ・ブ」のこと?)はすでにいくつもあるしと思いながら読み進めていた。だが、北風伯爵が絡む中盤から後半の展開には引き込まれた。この作家ならではの読み応えのある内容だ。「神家没落」は「風の古道」に近い、現実世界に隣接する異世界に踏み込んだ人間の話。悪人の登場で物語がラストに転がるという展開も「風の~」に近い。もちろん面白い。「幻は夜に成長する」 は異世界ものではなく、異能力をもつ女性のモノローグによる物語。特別な能力をもつ女性をめぐりストーリーが展開する。異能力者ではおなじみの展開、彼・彼女らに対する周囲の人間たちの敵意、恐れが描かれており、この作品はこの作家にとって初のホラーとなりえるかも。連作を是非希望する。彼の著作はデビュー作から一気に三冊読んだので、ちょっとほかの本を読んでから次作を読みことにしよう。
この人の本って読んでるときの味わいが格別なので大事にしたいので。
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あれあれぇ。。。。。
「夜市」の感動は幻だったのか?
それともわざと失敗作を集めて本にしたのか?
美しい文章も、世界観も姿を消し、
後に残ったのは情緒の欠片もない悪意と駄文だった。
なるほど、この本には坂木司の駄解説がお似合いだわ。
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ルール違反だらけの現実社会からの逃亡。残酷だが、ルールのある異界の出現。わからないなりに解決しようと試みる、もしくはその現実世界をどうしようもなく生きていく。それをどう乗り越えるかは人それぞれ?
恒川作品はテーマがどれも同じなだけに、今後の作品に飽きが来ないか不安でもある。今のところ全然そんな風に感じさせないぐらい面白いけど。
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夜市(単行本)収録の2編読んだときも思ったけど、なんかじわじわ来る。もう一冊なにか別の作品買ってみよう。
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「秋の牢獄」、「神家没落」、「幻は夜に成長する」の3編を収録。
妄想癖を刺激されました。
自分がこの世界に放りこまれたらどうするかなとか想像するだけで脳汁出まくりです。最初はこんな世界に放りこまれてみたいと思うんだけど、色々想像すると最後は怖い妄想へと行き着くんですよね。
読み物としてはもう少し味付けをしてもいいのではと思ったけど、これぐらいのあっさりした感じに仕上げたのは読んだ人が勝手な妄想して遊ぶ為なのかなとか思いました。
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角川ホラー ですが恒川 光太郎はホラーではないです。
「神家没落」の最初のほうがとても古めかしく美しい。
一番好きなお話です。
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「秋の牢獄」「神家没落」「幻は夜に成長する」の三作。この方の作品は前に「夜市」を読んだことがあるけどそのときもおもったこと、ホラーと言うよりファンタジー。解説が坂木司さん。解説も好き。
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恒川さん2冊目
夜市と比べてしまうと「あれ?」と思うところもあるけど、この人の作品や文章の雰囲気は好きだなと実感。
短編が3作収録されてるけど、解説まで含めて一冊の本だと思う。
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「囚われる」ということは恐怖であると同時に、実は安寧を齎すものなのかもしれない。
風が淀むように、水が濁るように、やがては朽ち果てていくとしても囚われるということは、ある意味ではとても幸せでもあると錯覚してしまう。
そんな人間の心理の一片が垣間見えた。
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短編集。「秋の牢獄」「神家没落」「幻は夜に成長する」の三篇で構成されている。
「秋の牢獄」は、同じ設定という理由で、どうしても北村薫の「ターン」と比べてしまった。
「ターン」では、異世界に迷いこんだ主人公の戸惑いや、前へ進む強かさ、そして希望が丁寧に描れていた。だからこそ、それらの描写があっさりし過ぎているこの作品に物足りなさを感じた。
そう考えると、他の作品も、異世界に入ったときの焦りや不安といった感情が極めて簡素に扱われていて、登場人物の何れもが、いたって普通に異世界を受け入れていた。
子供ならそれでも解る。でも若者以上の大人に同じ対応をされると凄い違和感を感じてしまって、それが終始つきまとった。
そのために、「縛り、囚われ」といった一連のテーマに厚みを感じられなかった。
「縛り」の強さ、対する苦悩やジレンマといったものが、「縛り」から抜け出すための力や希望にかわり、いざ解放された時に抱く悦びと一握りの喪失感を生み出すと思う。
残念ながらこの本からはそれらを感じなかった。
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「秋の牢獄」
「神家没落」
「幻は夜に成長する」
それぞれが囚われの短編集。
ファンタジーのような
お伽話のような
独特な不気味さを醸す世界。
季節が彩る風景の
温度や色までも感じられる
美しい描写は
毎度ながらホントお見事。
その美しい景色に囲まれて
いつの間にか
その世界に迷い込んでしまう。
叫ぶような恐怖感では
ないけれど
淡々とした
抑揚のない文体が
じわりじわりと沁みてくる。
自分だったらどうなのか
逃げ出したいような
留まりたいような
なんとなく自問自答しつつも
ふらふらと。
そして
どの物語も
ぼんやりと曖昧なラストで
彼らのそれからを
すっかり委ねられてしまう。
それがまた
得体のしれない余韻となって
漂い続けるのが、ヤナ感じ。
美妙な世界と
生臭い人間性の
コラボレーションを
しっかりと味わい尽くしたい。
癒されないけどマイナスイオン。
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“閉じ込められる”がテーマの3編。
閉じ込められたときの絶望から、自由を手にした瞬間に人は何を思うか…
それぞれに全然違う描き方をしていて面白かったです。
私は表題作の秋の牢獄が、読後感も良くて好きだったけど、人によっては全然違う捉え方をするんだろうな。
恒川さんの作品は、異世界への入り口がいつも日常のすぐ隣にあって怖い。
読み終わったあとも、その名残に繋がるものがそこかしこにあっていつまでも後をひきます。
でも本当に怖いのは人間。
読み始めは、不思議な世界に紛れてしまう恐怖を描いてるのかと思ったのに、いつの間にか登場人物たちに恐怖してる。
やめられないよ恒川ワールド。
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知り合いの方から、あなたにぜひと薦められて読んでみた。
なにより、一つ一つの文章が美しい。
牢獄という言葉を名に冠する通り、退廃的に崩れ朽ちていくお話の短篇集なのに、どうしてこんなにも瑞々しい、優しい言葉で書けるのか。
恒川さんの本を読むのは初めてだが、一目惚れしてしまった。早速、次を読んでみたい。