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いいですね!恒川ワールド。他に類を見ない幻想の世界。詩的で夢を見ているようなけだるい心地よさ。読後も時折ふっとこの感覚が蘇るのです。中編3編ですが、私は表題作が一番好みでした。家に囚われる話は何かの隠喩のようにも読めます。
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「角川ホラー文庫」から出ている上に、タイトルの「秋の牢獄」の“獄”の字の禍々しさからホラー小説と思ってましたが、読後の感想としては「幻想小説」と言った方がしっくり来ます。
3つの作品からなる本ですが、どれも淡い色彩をもって描かれる世界をイメージさせられ、昔読んだ海外のファンタジー小説 ー初期のハヤカワファンタジー文庫あたり?ー を連想させるような雰囲気をもっていると感じました。
そして淡い色彩感と切ない空気感を孕んだ内容には、晩秋の枯れ行く様、終焉に向かう様を想起させられ、この寒い季節に一人部屋の中で読了するにはキッツイものがありました。
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恒川光太郎2冊目。短編3本収録されています。読んでいくうちに自分もその世界に迷い込んだ気がします。2作目がお気に入り。
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この作品は、きっと人生を言っているのだろうと思った。
1人1人世界は違ってて、自分が主人公なんだからゲームのように選べるし進むことができる。
そして毎日を繰り返すというのは死を指していて、明日が来ない悲しさがあると。
人は毎日好きなことだけをして生きるのは難しくて、誰かの為に我慢したり…。
でも人生って本当に一度きりなのだから、やりたいことがある人は今からでも、自分がやろうと思えば何でもできるんだよと言っているような気がした。
そして文章が美しいと思った。
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「秋の牢獄」「神家没落」「幻は夜に成長する」と中編が3つ。『夜市』が面白かったことと、表紙に惹かれて。
秋の牢獄
…「同じ1日を繰り返す者:リプレイヤー」になってしまった少女。
神家没落
…ある特定の地域に特定の日時になると現れる不思議な家。
幻は夜に成長する
…彼女は想像したものを幻として相手に見せることができた。
どれも「秋」(季節としても・退廃的で寂しい感じとしても)に「閉じ込められてしまった」を共通テーマとした話でした。読んでいる時はどれも文章が素晴らしく読みやすく面白いので、楽しめていたのですが、いざ読み終わってレビューを書くと「幻は夜に成長する」の印象が強すぎて強すぎて…。
夜市もですが、怖くて不気味で美しくて儚いという独特の雰囲気が貫かれていて好きです。後味はというとあまり良くないのだけれど。
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『夜市』で作者の描く異世界に惚れ読んでみましたが
(あと確か買った当時繰り返しものにハマっていたような)、
そちらよりは幻想度が薄いというか、どちらかというと
人間の恐ろしさの方が際立っていました。
幽霊より生きている人間の方が……みたいな。
時間的・空間的・物理的(精神的?)に閉じ込められる
という発想が面白かったです。
3編の中では『神家没落』が『夜市』の雰囲気に近くて好きです。
出られなくても仙人っぽくなれるなら、ちょっと住んでみたいかも。
こんな欲を持ってちゃ辿り着けなさそうですが^^;
『秋』での犬飼さんと奥さん、『幻』でのリオの最後の
シーンといった、静かに狂っている感じが恐ろしくもあり
面白くもありました。
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この世界、怖いのにひきこまれ、目を離せない。理由がわからない、理屈じゃない、はっきりしないところがきっと、恐怖をかきたてるんじゃないだろうか。なんだろう、なんだろうと思うとますます怖かった。
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秋の夜長の少し肌寒く何となく物寂しい背景で読むとより入り込める、3部作編成の短編集。
個人的には「神家没落」が恒川ワールド満載で好き。
200頁程の厚みなので半日かからず読みきれちゃうけど、1話々が非現実世界の小気味良い余韻を残してくれるからいつまでも頭のなかに情景が残ってました。
この作家さんは人の心の闇を哀しく美しく恐ろしく描く鬼才だと思う。
ただのループものではありません…。
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ホラーということですが、不思議系のお話。
後味もそんなに悪くないし、全体的に綺麗な雰囲気でまとまっているなーと思った。
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やっぱり夜市の読後感のが強いかなーと思うけど、読みやすくて引き込まれて一気読みしてしまった。
同じ1日を繰り返す『秋の牢獄』はよくある話だけど味付けが少し違うなーと。その日が徐々に崩壊していく…って発想に妙に納得。
神家〜の展開が個人的に一番面白かった。作者の雰囲気作りのうまさが出てて気持ち悪さとドキドキ感と。
夜市しか読んだことなかったけど他のも読んでみようかな。
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図民に推奨します。「夜市」に続いて、面白くて一気読み!!
解説まで読んで、すっと府に落ちた。でも、ジャンルはやっぱホラーぢゃない。
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http://takotakora.at.webry.info/201210/article_1.html
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とても良い感じ。
夜市の頃の文章の稚拙さがなくなってきているので、純粋に楽しめた。
これからこの人の作品を読み続けてみる。
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久々の恒川ワールド。堪能しました~~~。
やっぱりいいね~、恒川さんの作品は。
短編なのに、長編を読んだかのような内容の濃いまとまったお話。
秋の牢獄
十一月七日水曜日。女子大生の藍は秋のその一日を何度も繰り返している。何をしても、どこに行っても、朝になれば全てがリセットされ、再び十一月七日が始まる。悪夢のような日々の中、藍は自分と同じ「リプレイヤー」の隆一に出会うが…。世界は確実に変質した。この繰り返しに終わりは来るのか
神家没落
移動する神の家に入り込んだ人たちの話。
自分がそこから抜け出すには、後に入る人を探さねばいけない。。。
幻は夜に成長する
老婆に攫われてから身につけた不思議な力。
それで、人を救うことが出来るのか。。
どれもちょっと怖いでも、その世界に入りこみたくなってしまう。そんな話。
普通、私は短編を1編読んだらちょっと一呼吸いれないと、前の短編を引きずってしまうんだけど、恒川さんの本は一つ一つの世界がしっかり書かれてから、立て続けに読んでも大丈夫。
束の間の夢に浸らせくれる一冊でした。
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幻想的でファンタジー風なのにどこか身近で、自分にもいつかこんな日常が訪れるんじゃないかと薄ら寒くなる短編集でした。秋の牢獄が好きです。