0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちーかま - この投稿者のレビュー一覧を見る
同じ日を繰り返すという点で「世にも奇妙な物語」みたいな感じなのかとおもってたら途中から妖怪みたいなのが出てきて、やっぱ恒川作品だなと確認。ただ結末はあいまいで読者に委ねた感じ。
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:september - この投稿者のレビュー一覧を見る
表題作のみ読了。秋の牢獄ツアー楽しめました。1つの本を多くの人で共有しそして明日を待つ。北風男爵が現れたリプレイヤーにはこの11/7という日に未練を感じるだろうか。永遠と来ないと分かっているからこその今日だと思う。特別なにかあったわけじゃないけど、なかなかよかったよ。ばいばい11/7。
投稿元:
レビューを見る
短編3作。
人間の醜さ、脆さ、孤独を静かに語る囚われの物語は、作品毎にじわじわと迫る焦燥感が味わい深い。
日常に潜む落とし穴を覗いてみたくなる。
投稿元:
レビューを見る
表題作である「秋の牢獄」を読んで終了。一時期、新本格を批判する時に「人間が書けていない」というフレーズを色々なところで見かけた覚えがあるが、まさにそのような印象を受ける。感情が表層的。ネタも目新しいものではなく(が、私の好きなものだった)、ひねりがあるものと思っていたが特にそれもなかった。残念。
投稿元:
レビューを見る
再読。
神家没落がいいって評価が多いようですが、私は秋の牢獄がお気に入りです。
日常にいて日常にないことを繰り返して、同じことしか繰り返さない中で普通に通り過ぎる時間では知ることができたなかたことを見たり感じたり。
けれども、何で同じ日にとどまっているのだろうか、また、それを操っているだろう支配者におびえ逃げる不安もあり、時間の空間に囲われて脱出できない恐怖がじわじわとさせる。
主人公の女の子が友達や同じ日を繰り返す仲間を冷静に分析しているのも、結構好きだなと思う。
投稿元:
レビューを見る
短編集。なんとも言えない綺麗な文体と、相変わらずのノスタルジックな世界観は今回も健在。
表題作の『秋の牢獄』は同じ一日を繰り返すことになった女性の話。心理描写や登場人物の会話が淡々としているようで、でもどこかさわやかで好きです。
『神家没落』は異世界に建つ家にとらわれてしまった男の話。恒川さんが描く異世界に巻き込まれた人の話はホントに傑作が多くこの作品もそうでした。家のアイディアが素晴らしくラストは人生論にもつながるようで少し切なかったです。
『幻は夜に成長する』は魔力を持った女の子の半生が描かれこの本の中では一番ホラーっぽい作品。ラストがゾッとするのですがあどけない女の子が変わっていってしまった過程を考えると哀しかったです。
三編とも甲乙付けがたい素晴らしい出来だったと思います!
投稿元:
レビューを見る
10月18日読了。
綺麗な文体で読みやすかった。
全編を通じて日常から逸脱した現象に遭遇する。そのなかで登場人物の心情がどのように変わっていくかがよく描かれていると思う。
3編の中では神家没落が一番好みかも。
投稿元:
レビューを見る
やっぱりホラーって分野ではなく、幻想小説って感じです。
題材は、マヨイガとか、ある意味古典的な物だけど、
どれも独特の澄んでる感じと寂しさがあります。
投稿元:
レビューを見る
「夜市」がおもしろかったので期待していたが、ちょっとがっかりした。
おもしろくないわけではないのだが、物語を動かすのにわけのわからない力に頼りすぎているように感じた。頼るのもいいが、ならばもう少し人物の心理に踏み込むべきだろう。
文章のガラスのような美しさはとても好きだ。
表紙がとても素敵。
投稿元:
レビューを見る
夜市が面白かったので読んでみた。
短編が3作収録されています。3作すべて牢獄にまつわる話。
最初表題作だけ読んだときにはちょっと物足りない気がしたけど、解説にもあるとおり3作すべて読んだらなんだかストンと胸に落ちる感じ。
個人的には神家没落が一番すきです。
投稿元:
レビューを見る
仏教用語っぽく言えば「結夏」「解夏」のお話。
ある苦しみから解放されるには新たな「何か」を受け入れ迎え入れるしかない。
迎え入れてしまえば以前の苦しみからは解放されるが、新たな苦しみが始まる。
苦しみにもがく人々が描かれていると読むと、なかなかどうして興味深いものがある。
投稿元:
レビューを見る
舞台設定の妙がキラリと光る三つの短編。『秋の牢獄』のあらすじから、SF要素の強い作品群かと考えていたが、そうではなく、そこはやはり恒川光太郎らしさが惜しみなく注がれたノスタルジックな物語なのであった。
三作品全てに共通したテーマである<檻>そして、そこからの<解放>それぞれの物語が三者三様の趣を孕み、何か痛切に心へ訴えかけてくる気がする。
特に気に入ったのは、二作目の『神家没落』これは何とも皮肉な話だし、ある種では誰もが感ずる事なのかも知れない。自分も気が付かなかった内に手放してしまった大切なもの、そして気が付けば失ってしまったことをひどく後悔し、またそれへと手を伸ばしてしまう歯がゆさ。手に入るはずもないのに。
そうした痛みを帯びる情動は、決して報われないということを、うまく物語として形成している。そんな気さえした。【217P】
投稿元:
レビューを見る
奇才恒川光太郎の文庫本第三弾。
短編が3編載っている。
題名の”秋の牢獄”は11月7日が永遠と続く涼宮ハルヒ状態。でも打開策は死神に捕まえられること。普通は捕まえられることは、”死”つまりこの世界からの決別を意味するが、翌11月8日に行ける希望もあり、どこかそれを望むようになる主人公。なかなか意味深である。さすがである。
また、”幻は夜に成長する”は愛、憎悪などがどんどん不思議な方向に展開する不思議な話。
恒川光太郎ワールドから逃れられません。
投稿元:
レビューを見る
淡々としていて読みやすかった
3つの特殊な牢獄のお話です
題にもなっている「秋の牢獄」は、同じ日が繰り返すというありきたりだし、伯爵とかちょっとマイナス要素です
2話目の「神家没落」はよかった。こちらの牢獄は、ジョジョの奇妙な冒険のとあるスタンドを思い出しました
3話目の「幻は夜に成長する」は特殊な能力を持った人のお話し。無難なお話し展開でした。
投稿元:
レビューを見る
超読みやすい(笑)さらさらと1日で読み切れた〜 異世界の話が多い感じで幽霊的なものより妖怪的なものが好きな私にはビンゴ!な作家さん うまく映画化したら面白そうな話ばかり!恒川ワールドはまりました!3話の中では神家没落が一番面白かったです