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6つの死体からそれぞれ頭と胴体と四肢が持ち去られていたら、私のような凡人は、継ぎ接ぎだらけの人間を想像してそのおぞましさに涙目になってしまう(笑)。乙一の『暗黒童話』を読んだときと同じです。でもあっちは一体ではなかったから、こっちのほうがグロさはまだマシかもなどと思いながら。
真相は継ぎ接ぎじゃなくてホッとしましたが、物語のどの部分よりもロボトミー手術の恐ろしさが頭にこびりついて離れません。こんな手術が本当に面白半分におこなわれていただなんて。狂人が廃人にされる『博士と狂人』(2018)や、そのような手術がおこなわれていたとおぼしき精神病院跡地を舞台にした『セッション9』(2001)を思い出して震えています。
映画『博士と狂人』の感想はこちら→https://blog.goo.ne.jp/minoes3128/e/215077eaa81afe10be572c576828da0f
映画『セッション9』の感想はこちら→https://blog.goo.ne.jp/minoes3128/e/e2398e98d87091ebbd6d60a7ad6e09d4
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まさかまさかの展開。
文字のまま読んでいると、完全に騙される。
設定とゾワッとする感じは好みで
すごく楽しく読んだのですが、
種明かし方が何かちょっとな〜と、
そんなにべらべらしゃべるかな?とか。笑
でもとっても面白い作品でした。
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頭部がない、胴体がない、そして腕と足のない遺体がそれぞれ順に見つかる。
犯人は同一犯と見られるが、それぞれの部位を切り取っていく意図がわからない。
捜査は難航する。
そんな中、捜査本部宛に謎のデッドマンからのメールが届く。
事件の被害者たちの遺体から出来ているというデッドマンは、警察に犯人を捕まえてくれと訴えている。
一体どうなっているのか?
謎は深まる。
そして、この事件の深い部分が明らかになっていく。
2022.9.16
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想像を絶する長い年月をどんな思いで過ごしてきたかを思うと胸が痛い。フィクションではあるものの実際にあり得るかもと思えて切ない。
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「ドラゴンフライ」「デビル・イン・ヘブン」の河合さんのデビュー作。身体の一部が切り取られた猟奇死体が次々と発見された。警察が事件を追う中、死体から蘇ったという男からメールが届く。 なかなか面白かった。
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連続殺人事件発生。男性の頭部を切除し残りを放置、あるいは胴体を切除し残りを放置、足、腕・・・(島田荘司の「占星術殺人事件」を思い出す)警視庁鏑木警部補はこの謎を解けるか?
めちゃくちゃ面白かった。「豪球復活」が面白かったので、過去作を漁ってみたら、傑作に出会った。
トンデモないアイデア+キャラクター+文章の巧さすべてがキレッキレだった。
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死体の一部が欠けた殺人事件(頭部・胴体・右手…)の
猟奇的連続殺人事件をしきる主人公に1通のメールが届く
『僕は継ぎ合わされた死体から蘇った死人です』
京極夏彦の魍魎の匣や幼少時にトラウマになったSF小説
カート・シオドマクの人工頭脳の怪の様に怪しい章を間に
挟めて現実と妄想を混濁させた話が合理的に着地させた
(成功しているのか?)意欲作だった(´・ω・`)
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第32回横溝正史ミステリ大賞受賞作。
都内で首の無い死体が発見される。切り口が妙にきれいで、部屋にも争った形跡は無い。その後、胴体が無い死体、右手が無い死体と連続して見つかるものの、どの現場にも目ぼしい証拠が無く、これまでの猟奇犯罪の分類にも該当しない。犯人は一体何が目的なのか?
刑事側の視点と、そしてどうやら持ち去られたパーツを組み合わせて作られたと思われる“デッドマン”両方の視点から描かれるのだが、これがまずうまいなぁと。真犯人の作戦に読者側もまんまとはめられているというか、確かにパーツが持ち去られる→アゾート殺人というのは作中でも触れられているが、今までミステリを読んできた人間なら特に、そういう思考に陥ってしまうもんなぁ。デッドマンが助けてほしくて刑事にコンタクトをとろうとするというのも意外な展開だった。