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教育に競争は本当に必要なのか?ということについて追究した本。
1人ひとりは本来、違う存在であり、これらを比べることはできるのか?
ニュートンとシェークスピアを比較してどちらが良いといえるのか?
現在の教育は知識を詰め込むだけであって、独創的な考えを養成する教育には向いていない。
現在の教育は官僚を作るには、ある程度の教育水準を設けるには良いが、一流を生み出す教育ではない。
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(1981.12.10読了)(1981.12.05購入)
*はしがきより*
競争原理―序列主義―テスト―点数という鎖が、どのようにして今の教育をしばりつけているかを、いろいろの角度から論じた大小さまざまの論文をまとめて一冊の本にしたのが、この本である。
【目次】
はしがき
プロローグ 競争原理にかわるもの
第三の差別とは
学歴社会の虚像と実像
競争心から好奇心へ
ひとりひとりを生かすために
創造的な教育をめざして
エピローグ 競争原理を超えて
初出掲載誌一覧
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んー。よっぽど官僚が嫌いなんだろうか。当時の競争的な空気からはちょっとした革新的なアイデアだったのかもしれないが、現代的に読み解けば競争と協調の二項対立の壁を越えられていないというところは否めない。たとえ官僚の批判をしたところで、彼らがいなくなってタレント議員が政治を動かすことになる方が危険であるように感じる。使命感やエリート競争に酔える鈍感力を持っていて、かつ身を粉にしてまで世の中の役に立とうとしている訳だからほっといてあげてくれ、と少々思う。