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「六人の仲間集め」の謎が解かれ、それを取り巻く思惑にも決着が付く最終巻。六人の仲間集めの謎解きは予想以上に面白く仕上がっており、本編では倒すべき敵とティエリアくらいにしかおらずあまり深められなかったイノベイドの設定を00という作品全体において補完するものとして非常に重要な作品だと思える。代替の効く存在であり人間とは大きな違いのあるイノベイドにおいて家族や友人といった関係を描くことには、イノベイドという存在そのものに対して愛着を覚える。
全体的にフォンを万能キャラとして使いすぎているのが少々敵の魅力や主人公らの魅力を減じてしまっている印象もあるものの、最終的にはレイヴが主役として、また仲間が仲間として役割をしっかり果たしている良い結末だった。
メカ描写としてはアストレアの強化や1.5ガンダムの結末など外伝作品として設定面での面白い要素が多い。数多くの機体が描かれているのも良いのだが、それに比して戦闘は最後まで少なく、また少ない戦闘も過程を省略したような見せ方ばかりなのが最後まで変わらなかったため、漫画作品としてのメカ描写に関しては正直不満が大きい。