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道尾秀介さんの小説は本当に読みやすい
軽い内容ではないし、心が痛むこともしばしば
それでも、やはり最後まで読まないと分からない
そして、救われ安心する
窮地に追い込まれたときは諦めないで
考えて、考えて、冷静に自分を見つめて
絶望感に襲われても、信じていたいと思う
ーぜんぶ忘れて、今日が一日目って気持ちでやり直すの。
救われました
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ミステリーだと思い込み読んでしまったので、どんでん返しがなかったのは少し物足りない様な・・・。道尾さんのこんな感じの作品は初めてです。穏やかなラストでした。
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ミステリーにしておいたけど、
思春期成長もの。
なになにどうなんのよ、
と、ドンドン伏線をはりつつ巧みに引き寄せる、
さすがな出来栄え。
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そんなにおもしろくない。
でも、そこまでおもしろくなくもない。
だから、星は三つ。
感想も、特にない。
それではまた来週。
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光があることで闇がある。闇があることで光がある。闇の中の一筋の光は、かえって人を不安にさせる。この光が消えれば再び完全な暗闇が訪れてしまうから。
この作者らしい、大どんでん返しはなかったけど、最後には希望を見出せるいい終わりだった。
忘れたいことに限って忘れられない。「忘れるってことは乗り越えるってこと。」っていう言葉は共感しました。
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道尾秀介さんお得意の大どんでん返しのある小説ではなく、どちらかと言うと「月と蟹」に近い直木賞的路線を取った作品である。最初にタイムカプセルに入れた手紙2枚が描写されており、最後にとんでもないどんでん返しが起こるのでは…とワクワクしたが、そういうタイプの小説ではなく、淡々としたリズムで話は進んでいく。代わり映えのない日々を過ごしている主人公逸夫と、過去を隠して生きてきた祖母いく、いじめを受け自殺を考えている敦子を軸として話が進展していく。小説の途中に出てくるダムやみのむしなど、何げない描写が、各登場人物の心情や状況を比喩している。軽めの描写を行い、比喩を用いてサラッと登場人物の状況をフォローするあたりに、道尾さんらしさがにじみ出ている作品である。また、“天泣”も、小説のキーとなる部分でうまく描かれており、計算されて構築された理系的な小説という印象を受ける。P340に出てくる「何かが解決するのと、何かをすっかり忘れてしまうのと、どう違うのだろう」という一説は、この小説で扱われているテーマの1つだが、答えは一意にされないまま、フワッとした形でストーリーは幕が下りる。
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傷ついた人たちの癒しの物語です。
少しづつでも希望の光が見えてくるのが良いです。
この作家さんは、透明なのにドロドロしたものがみえる文章で、独特で好き。
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今回のトリックは直ぐわかってしまったのでいまいち驚きにかけてしまって少し残念。
個人的にはそろそろ真備シリーズの新作が読みたかったり。
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最初の20年後の自分に宛てた手紙の内容から、どんなミステリーなのかと、思って読み進んだけど、、、、
普通が、嫌な人間と、普通の生活をしたいと願う人間と、普通の生活を、夢見て嘘をついて、長い間生きてきた人間の物語。
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知り合いが自死したばかりの自分なので、途中で読むのをやめようかと思った。
ネタバレ
物語の中の彼女は助けられたが、現実の彼女を助けることができなかった自分には素直にハッピーエンドとは思えない。まぁ婆ちゃんの件があるので物語も別にハッピーエンドではないか。
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文庫版は表紙が爽やかですね。個人的にはダムに沈んだ村の感じが出てるハードカバーの表紙の方が好きです。
とにかくタイトルが良いです。棺じゃなくて柩なのが道尾作品っぽいなと思いました。水の柩の中に入っているのはダムに沈んだ村だけじゃなくて、その村に住んでた人の思いや時間も含まれてるんでしょうね。
そして逸夫も敦子も中学生とは思えない行動力と思考回路。彼らの成長ともとれますが、あまり子供らしくない。それに中学生の女の子っていじめをするのに直接暴力をあんなに振るうのかな。女の子のいじめってもっとえげつない気がします。人間ってわりに肉体的苦痛には耐えれるけど、精神的苦痛にはとても弱いと思うんです。子供とはいえ女の子同士ならそのあたりを狙ってもいいような気がしますが…。
ラストは何となくほろ苦い気分でした。
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直木賞受賞後に出版された作品で、当時から評価の高かった少年少女の心理描写が深く描かれている作品だった。哀しい物語のなかにも救いを見出させる描き方は道尾作品の特徴で、ミステリだけではなくあくまでもヒューマンものの位置づけになるような印象だった。どんでん返し等が好きな方には物足りないので他の道尾作品を。本作は本作で十分に面白い。
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ラストがいい。小説は簡単に死なせがちだけど、それをしないことがいい。そして、タイトル秀逸。棺じゃなくて柩を選ぶ道尾秀介。この間、テレビに辻村深月と一緒に出てて興奮した。でも作家の顔出しは好きじゃないので、微妙な気持ち。
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情景を文字にて美しく描く"道尾節"はあまり感じられなかった。わたしの好きでない"過去の解読""殺人"というジャンルを取り扱っているせいか他作品よりはあまり引き込まれなかった。少々、話が長いようにも感じる。
一方で、結末はなるほどなという共感を得た。
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2014.10.26読了
ネタバレ注意です。
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幼い頃に親友を殺してしまった祖母と、現在、いじめを受けている友人。この二人をつなぐ、主人公。
一度死ぬ気になってやれば、何でも出来る。それを儀式として行い、乗り越えた二人。
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小説の中で、景色の、綺麗な描写が印象的でした。雨が、川面をキラキラと反射する様子。目も開けられないほど、眩しい様子。
祖母が見たという景色と、主人公が見たという景色。
もし本当に同じものを見ていたとしても、その時の本人の感情によって、見え方は絶対違ってくると思います。
主人公がいつも祖母の景色の描写を聞いてから実物を見て、拍子抜けしてしまうのは、それだけ祖母の人生において色んな出来事があり、複雑な感情を持っているからではないかと思いました。
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現代と、過去を行ったり来たりする文章構成になっているのですが、
現代における敦子の妹、史ちゃんがホンワカする雰囲気を出していて、全体的に暗い印象の文の中での癒しでした。
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最後に…まんまと、騙されてしまいました。
写真のトリック。
全く気づきませんでしたので、
敦子は死んだものと思ってしまいました。
でも生きてて、良かったです。
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