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今の時代を事細やかに写す本。
どれだけ技術が発展しても、
どれだけ便利になったとしても、
人らしさの関係は必要。
そんな関係性の難民になる、
全てはそれが原因。
この日本社会を構成する大人として、
男として、何ができるか、それが問題。
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JK産業の実態について、知っておくべきかと思って読みました。
裏社会が表社会化しているという現状を踏まえて、裏社会の仕組みが少女を執拗に絡め取るのと同じくらいの手法の巧妙さや熱意をもって、表社会が少女に居場所を与えよう、といった後半の展開、なるほどと思いながら読みました。
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裏社会、性的もしくはそれに近い仕事を、未成年の女子高生が行っている現場を、インタビューを通じて読者に訴えかけています。彼女たちは、行っている内容についてはしっかり把握しているのに、その意味や深刻さについては無知に近い。なぜそのような状態が発生するのか、関係性の貧困という答えにはっとなりました。もっとこの問題に対して関係していかなければならないと思わせれます。そしてその接し方、態度についても書かれています。
今までの人生の中で、この本に書かれているような状況に接したことは何回かあります。そのときに、どうすればよいか分からず、無関心を装ってしまいましたが、今後はせめてこの本を教えることぐらいはするべきかと思いました。
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本当に日本の女子高生は売春とかしているのだろうか。
わかってくれる大人がいないって、バカじゃないのか??
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日本の風俗嬢と合わせて読みたい。こちらは最後に現状を改善するための処方箋と言うか、彼女らへの支援方法が書かれているのが良い。経済•関係性の貧困がもたらした彼女らへの責任は大人にある。
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今どきの女子高生がどのようにして「お散歩」「JKリフレ」などといった仕事に染まっていくのか、リアルなレポート。
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JK産業に足を踏み入れてしまった少女たちとの対話・交流を通じて。著者も同じような経験をしてきた女性というのが1つのポイントで,逆に男性によるこの種の取材はいったいどうやってるんだろうと思ってしまう。
背景にあるのは必ずしも経済的貧困だけではなくて,家族間や学校内での人間関係の貧困も大きな原因になっている。「観光案内だから」といった抵抗感を減らす言い訳も巧みに仕組まれていて,何の素因もない子までふと間違うと取り込まれてしまったり。
著者が強調してたのは,こういった業界の「裏のつながり」に打ち勝つだけの「表のつながり 」が大事だということ。そのために,JK産業から風俗に至る「スカウト・店長・オーナーの連携」や「めげない援交おじさん」の姿勢を(いい意味で)見習うべしという思いきったことまで言っている。かなり奇抜な発想な気もするが,そこまで言わなきゃいけないほど彼女たちに表からの手が伸びていってないんだなあと。かりそめの「裏のつながり」にしか安住の地がない大勢の子供たち。そんな環境をなくしていかなくては。
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限られた情報の中で働いている女子高生。
日本でこんなにも多くの子がいるとは驚き。
医療と福祉の連携の必要性を感じた。
とてももどかしい。
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読んでいて情けなくなる、いや、それを通り越して悲しくなるルポである。
人様に迷惑をかけてはいけない、と言われて子供は育つ(最近はそうだろうか?)。
俺は違うと思う。
人は大人になっても他人に迷惑をかけて生きていく。
迷惑をかけるのを恐れて人との関わりを断つよりは、むしろ積極的に迷惑をかけるべきだとも思う。
むしろ俺はこう思う。
人様を悲しませることをしてはいけない。
法律だからとか、決まり事だからとか、常識だからとか云々理由をつけて様々なことが禁止されている。
が、そんな細かいことはどうでもいい。
自分がされて悲しくなること、自分が見て悲しくなること、そんなことを人にしないこと。
人様に迷惑をかけないよりは、大分ハードルが下がると思うのだが、どうだろうか。
本書ではJKリフレとか、JKお散歩、そして売春に至る女子高生数人のルポである。
SNSが作ったネット上の社会は人と人を繋げる反面、裏社会への入口としての間口を広げた。
居場所を無くした彼女たちの行きつく先の裏社会を描き出す。
さて、大町というド田舎でのんびりしていて、久しぶりに実家の高田馬場のニュースを見たと思ったら「個室で女子高生の大衆を嗅がせる。経営者逮捕」の店が高田馬場かよ。
ホント、ろくでもないな東京は。ホント、ろくでもない大人だな。
「これは大人の責任だ」作者は文中でそう指摘する。
お金を出して搾取するのは大人である。
職に貴賤はないというが、未成年を金で買うというのは職とか金とか働くとかなんだとか以前の問題だろう。それはダメだろう。やっちゃダメだろう。
貧困、社会の階層化、少子高齢化、無縁社会、ブラック企業、
全ての社会問題のしわ寄せは若者に背負わされる。
これらの問題に直面し、解決しなければいけないのは若者のはずだ。
俺は他人のブログは全然読まないのだが、唯一読んでるのが「Chikirinの日記」
その最近の記事で「かわいそうなお年寄りをもっと支援すべき!?」というものがあった。
若者にもっとも重要なものは教育だと思う。
大人が若者への教育をおろそかにし、その若者を搾取する構造は将来、国の崩壊を確実に引き起こす。
と社会もなんにも関わらない無責任な27才(独身・会社員)がぬかしております。
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○女子高生等の青少年のサポートを行う、仁藤氏の作品。
○JKお散歩などでアルバイトをする少女たちの実態について、インタビューを通じて、具体的にその実情や意識などを明らかにしたもの。
○インタビューが中心であるが、少女たちの内面にまで迫る徹底した取材とサポートが、本書の質を際立たせている。なかなか知ることが出来ない裏の世界を表に出すことで、新たなサポートや支援に繋がることを期待している。
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<目次>
はじめに
第1章 レナ・17歳~「JKお散歩」の日常
第2章 サヤ・18歳~「JKリフレ」で働く理由
第3章 リエ・16歳~売春に行き着くまで
第4章 カオリ・18歳~社会に慣れるためのリハビリ
第5章 アヤ・16歳~家庭と学校に居場所を失う
第6章 表社会化する裏社会
第7章 少女たちのその後
おわりに
<内容>
逗子市図書館。
元コギャルでその後自分たちの置かれた立場に感じることがあり、大学に入学、その後「性的搾取の対象になりやすい女子高生」の問題を社会に発信し、サポートセンターを開設している。
内容は重い。登場する女子高生の多くが家庭が崩壊している。学校にも教師を中心にして排除されている。著者は彼女たちの話を聞き、アドバイスをし、その後もLINEなどでつながり、サポートをしている。そこはある程度想像もできる範囲だ。が、普通の女子高生が何の疑いもなく、こうした生活に入り、置かれた立場に疑問を感じることなく(店の関係者に洗脳されて?)生きている。こちらの方がもっと怖い。彼女たちには「知識」がない。あまりに無防備だ。ウチの生徒もその埒外にはない…
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JK産業の実態に迫るルポ。
いつの時代も手を変え品を変え、この手の商売は蔓延っていくが、その裾野が広がり、表社会と裏社会の垣根がなくなり、又貧困や非行といった一般的原因によらないで普通のJKが犯罪への転落へのルートを辿る様が赤裸々にレポートされている。
問題はJK側だけにあるのではなく、男性側にあるとする指摘も鋭い。
そして人としての、「関係性」に解決策を求める著者の実践行動も評価し見習うべきだと思う。
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女子高校生はいろいろあると聞いて読んでみた。秋葉原のJK産業で働く少女たちにインタビュー。仕事で秋葉原に行くことが多いが、通りが違うのかあまりJKが立っているのを見たことがなかったが、こんなことになっているとは。JK産業のスカウトマンや、きもい客は熱心にあきらめずにJKの心をつかもうとしているのに、大人達はなぜ、それができないのかと。ここに登場するだけでも、学校の先生、親など「関係性が貧困」な高校生のケアがちゃんとできていない人が多い。子供がいないのでよくわからなかったが、考えさせられる一冊。
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先日読んだ『日本の風俗嬢』にもあったのだけど、摘発を経て見えないところにどんどんもぐっていっているというのが本当に怖い。
無店舗型になることによって、より犯罪の温床となっている事実。
家庭の事情などが特には無い、普通の高校生がたくさん身を置いているということ。
見た目だけが一般化されることの怖さを感じる。
援交おじさんのようにねばりづよく声をかけ続けることの大切さと難しさ。
裏社会は少女たちを「商品」だから大切にしているのだが、表社会ではどんどん零れ落ちていく。
誰か一人でも、寄り添ってくれる大人がいたら。
また、自分の子供以外の子と関わることがないということ。地縁そのほかがなくなっている今現在、確かに無い。
身内に子供がいないと仕事を始めた段階で自分の生活範囲は大人だけの社会になるので、なんだか嫌だと感じていた。
子供がいるとかいないとかそういうことは関係なく、一度読んだ方がいい。
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JK産業で働いている子供達の肉声。アンケートのサンプル数は少ないが、雰囲気をつかむためには役立つ。
『最貧困女子』で指摘されていた、三つの縁の制度を除く二つの縁、三つの障害のうち精神障害が当てはまるケースばかりだった。
子供達を搾取する側の体制はきめ細かく完全だ。それに反して守る側の体制は縦割りで、杓子定規。そこをどう打開するかが今後の課題だ。
・厳しい状態にある人は、人を頼る勇気が持てない
・大人が秘密を守ることは、大事だがジレンマもあるだろう。
・教育、居場所、仕事