シャーロック＝ホームズ全集９　シャーロック＝ホームズの帰還（上） みんなのレビュー

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投稿者：タンスの角に薬指　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

偕成社から全14巻で出版されているシャーロック・ホームズ全集の第９巻です。短編集としては第5弾となります。
７つの短編小説が収録されており、最も多くの短編小説を収録している短編集です。
なお、著者のコナン・ドイルはこれらの作品をストランド・マガジンに掲載する事で世に出しました。

「空家の冒険」（ストランド・マガジン1903年10月号掲載）
「ノーウッドの建築業務」（ストランド・マガジン1903年11月号掲載）
「踊る人形」（ストランド・マガジン1903年12月号掲載）
「さびしい自転車乗り」（ストランド・マガジン1904年1月号掲載）
「プライオリ学園」（ストランド・マガジン1904年2月号掲載）
「ブラック・ピーター」（ストランド・マガジン1904年3月号掲載）
「Ｃ・Ａ・ミルバートン」（ストランド・マガジン1904年4月号掲載）

前の第8巻の「最後の事件」で亡くなったと思われていたホームズが生還します。
著者のコナン・ドイルにより「最後の事件」が書かれたのが１８９３年でした。それからホームズが生還する「空家の冒険」の話が出されたのは１０年後の１９０３年です。１０年ぶりに復活したわけです。
「最後の事件」が出された後にコナン・ドイルは多くのファンから批判されたと言われます。コナン・ドイルの母親さえ批判したそうです。
それだけ当時からシャーロック・ホームズは多くの人に愛されていたのでしょう。
ともかくホームズが復活してくれる嬉しい一冊です。