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とあら国の王女のもとに願いを叶えようと現れるも無下に断れ、このままでは悪魔として廃るとつきまとうことから王女の狂った日常を隣で見ることになる話。ここまで頭の中で自分が動くことで、どうなるこうなるって考えられるコクランはそのへんの大人より大人で、もっと自由に行動させたいと願わずにいられなくなってきます。続きもあるようですが、どう進んでいくのか気になるところです。
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全てを持つ王女コクランに、間違えて呼び出されたランプの悪魔が、コクランから願いを聞き出そうとあの手この手を使う攻防戦。
キャラとしては、今までにも似たキャラがたくさん出てきたし、ストーリーとしてもそこまで真新しさを感じないのに、ノリツッコミのアップテンポと、謎が一つずつ明かされる度に揺さぶられる感情が、クライマックスへ進むにつれて読者を傍観者から当事者に替えていくのが面白かった。
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傑作。
美しくクールな王女コクランと、願いを叶えるランプの悪魔の軽妙な会話が心地いい。
徐々に明らかになるコクランの身辺と心情、いつの間にかふたりの間に交わされていたかすかな思い、そういったものが積み重なって迎えた終盤は胸に迫るもにでした。
とにかくコクランが愛しいし、願いの悪魔がかわいい。
本当に面白かった。
それに文章が美しい。
読んでよかった。
あまりに完璧なラストシーン過ぎて、続編があるとのことだけど一体どんな内容やら……?
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たまたま手にとってみて、ちょうどファンタジーが読みたかったからそのまま何も調べないで買って読んで最高の買い物をしたなと満足した一冊です。
良い終わり方をしすぎていて続編をその日のうちに買いに走りました。
2人の掛け合いが読んでて可愛くて好きでした。
王女なんだから国のあれこれがもっとあっても良かったなと思いますが、全てを最初から持っていたらしょうがないのかなと思わなくもないです。何もかも持っててなんでも与えられて、そしたらまぁ興味ないよねっていう。
続きが気になって気になって仕方ない、そんなお話です。
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貰ったランプに悪魔が憑いていた。
それは執拗に彼女の『願い』を聞いてきて…。
王女だというのに、ひっそりと暮らしている彼女。
一体何故なのか、どうしてなのか。
死んだようにひっそりと暮らしていたのが
悪魔によって多少の意思を吹き替えし
そしてまた閉じこもり。
利害関係がない、ただそこにいるだけであり
なんの危険もない存在、というのは貴重です。
徐々に明かされる王女の過去や環境などによって
それはさらに浮き彫りに。
どちらを選択しても、どちらを選択した事にならない。
これを自分で感じ取り、自分で選択していくのは
普通に暮らしてきた者にとって、並大抵でないのは
確かです。
ただ静かに、ただ存在し、そして渇望していたのは。
このタイミングで言われると、ものすごく哀しくて
手の届かない願いはきらきらとしていて。
物語の最後はどたばたな描写でしたが、おかげで
普通なようで温かかったです。
現実問題としては、問題山積み、ですがw
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王女のコクランと願いの悪魔のレクスのテンションの落差と絶妙な掛け合いが面白い。お互いのこれまでと、力関係が一方的になりすぎないところが良い。
コクランの「女の子」じゃなくて「王女」なところがツボでした。
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なんでも願いを叶えるというランプの悪魔と、何も願いなどないと彼をあしらう王女コクラン。
願いを聞き出そうと彼女に付きまとううちに、悪魔は彼女を取り巻く王族と後宮の「現実」を知ることになる。
クールな王女と騒がしい悪魔のやりとりが愉快だった。
「神さまのいない日曜日」と同様に、文体に癖があるため慣れないと少々読みづらい。個人的に、この先生の文体にはコミカルさや子供っぽさのあるキャラクターが映える気がしている。主人公が幼い少女だった神ないと比べると、文章のノリとコクランのキャラクター性が肌に馴染むまでに時間が必要だった。
ラストはランプの魔人の話と美女と野獣の話を足して2で割った感じというか、とてもおとぎ話然としている。読後感がよかった。
悪魔改めどこから現れたかも知れぬ不審者レクスと王女の愛の物語。どうやったって平和な道のりではないだろうけど、間違いなく「めでたしめでたし」が似合う。
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コクランと悪魔がお互いにだんだん絆されていく様子がよかった。途中レクスの生い立ちが語られるんだけど、悪魔のくせに妙な人間臭いのはそう言うことか、と納得。
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長い時間をかけてちびちびと読み進めたせいか、思うように物語に没入できないでいるまま終わってしまった感じ。
終盤はなかなか面白かったけれど、短かった。
続巻があるようだけれど、読むかどうかわからない。
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ファンタジー、人外、そして…恋愛?
どういう流れで悪魔と恋愛系になる?と思って読み始めたが、予想以上に良かった。
ファンタジーはファンタジーでもちょっと現代っぽいし、ファンタジーらしいカタカナの名前やら国やらたくさん出てきて混乱することもない。
登場人物もはっきりしててわかりやすいし、悪魔もよくある上から目線な話し方だけじゃなくて王女と対等に喋ったり上手く言いくるめられたりする…それも良い。
終わり方はバッドエンドかと思いきやのハッピーエンド。
ハッピーエンド好きには良い終わり方だった。
話の内容的には色々つっこむ所はあるが読後感が良いから良し。